いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「自らの気付きは人を最大限に成長させる」いつかのキャバリーマン Vol.25

2006年05月15日 | 日記
店長になって数ヶ月。常に慢性的な男子従業員の人材不足に陥っていた。

人材の育成。

これが店長として常に付きまとう問題だ。
キャバクラに面接に来る人材は一般企業の面接に比べると想像を絶する世界だ。
まず、面接に履歴書を持ってこない。そして、漢字がかけない人も多々いる。

それどころか、風紀も乱れている。
頭のてっぺんまで剃り込みが入ってるヤツや、素肌に派手な紫のスーツを着てくるチンピラ紛いのヤツもいる。
また、借金が2億円あります!というツワモノもいた。また、1週間以上風呂にも入っていない家出少年などなど。


こんな人たちも採用する。(僕はこんな人たちと同じ面接に一度落ちたのだが・・・・)そして、こんな人たちの育成はすごく難しい。

まず、僕が取り組んだことは、従業員の仕事を覚えるスピードを上げることだ。
仕事を覚えるスピードを上げるには、簡単に言うと「1を聞いて10を知る」をできるようにすることだ。それには、仕事そのものの本質を理解してもらう必要がある。

僕はまず、入店間もない男子従業員に徹底したことは。
すべての仕事において意味があり、その仕事をなぜするのか?を自ら考えさせることだ。そして、それを一方的に教えるのではなく、自ら気づかせるようにした。

入店して1、2週間する従業人にある課題を与えた。

いきなり
「○○君、8オンスのグラスが何個あるか数えてください」
とお願いした。当然仕事としてだ。

大抵の人は 「■■個です」と個数だけ僕に報告した。

ここで、その仕事の意味を考えているかどうかがわかる。

店長である僕がグラスの数を知って「ふーん」で終わるわけが無い。
当然、店を運営する最低限必要なグラスの個数があり、その過不足を把握し、足りない場合はグラスをオーダーするために個数を数える。

個数だけ報告した従業員に
「○○君、僕がなぜグラスを数えてって言ったかわかる?」
「何のためにそれをやったの?」
と問いかける。

この課題と問いかけによって、自分が仕事の意味を考えていなかったことに気づく。

そして、この
「なぜその仕事をするの?」
「なぜそういう仕事のしかたをしたの?」
「なぜ?なぜ?なぜ?」

という問いかけを徹底的に繰り返す。
何かあると問いただされると思えば、事前に自ら考えざるを得なくなるのだ。
自ら考えることによって自らの気づきや発見を得る。そしてそれは、実力へとつながる。

これによって従業員の自主性と思考力が飛躍的に上がり仕事を覚えるスピードが圧倒的に速く
なった。そして、仕事に創意工夫が生まれた。



つづく。


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