安心してください!中村です

元松本深圧院福岡院長です。

「〇〇を意識する」の意識とは?

2016-07-16 18:41:58 | 日記
先日お越し頂いた方に私が体軸理論に基づく運動指導やゆるめることの必要性についてお伝えしていることに対しての沢山の質問を頂きました。その中から、運動指導や歩き方の練習において「〇〇を意識して下さい」という際の「意識」についてお伝えします。



意識という言葉は多種の学問で使われており、それぞれに意味が異なってきます。哲学、心理学、精神分析学、認知科学、宗教と同じ言葉でも役割が別なものです。



さて歩き方や身体の使い方の練習の際に「悪い方の脚に体重をかけるように意識して下さい」「大股で速く歩くよう意識して下さい」などに用いられる「意識」は「気づき」や「注意」を促す目的で使われると思われます。



体軸理論ではこの「意識」の意味合いが異なります。体軸理論を考えた高岡英夫先生の著書などで良く出てくる例としては、武道や日本の伝統芸能において丹田を感じることで技や所作が良くなったり、空手において正中線を感じられるようになる、バレエにおいてセンターラインを感じる、ゴルフにおいて軸を感じることができるようになるとそれぞれのパフォーマンスが圧倒的に向上するなどです。



丹田もセンターラインも正中線、軸も身体の中に物理的には存在はしません。これらは各々の領域において鍛錬を積み重ねることで後天的に体得されるものでした。高岡英夫先生はこれらを人体の神経系のうち、体性感覚(触、圧、関節の動き、熱い、冷たいなどの感覚)として情報処理され、心理学的には無意識レベルでも感じていられるものであると定義しました(ここでは簡潔に述べていますが、詳しい定義があります)。これらを先生は「身体意識」と名付けています。



難しい話になりましたが、身体意識は身体の使い方においてはガイドラインとして働かせることができます。筋肉や単純に重心の位置を意識するよりも高いパフォーマンスを引き出すことができます。習得は確かに難しいのですが、身体意識が存在する部位を意識したり、潜在意識に刷り込むワークを行うだけでも効果的です。実際に松本深圧院福岡店に来られる患者さまの中で、深圧と並行して運動指導もさせて頂くこともあるのですが、特定のワークを行うだけで歩き方が変わったり、痛みが軽減した方もいらっしゃいました。



次回から、しばらくこの「身体意識」についてお伝えしていきます。



本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!



松本深圧院福岡
中村雄也

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