お嬢様学校という
くくりで
SSKと言うことがある。
愛知淑徳、椙山女学園、
金城学院の３つだ。
いずれも、
中学・高校のほか
大学まで有しており、
SSKが中学・高校のこと
を言っているのか、
大学のこと
を言っているのか
今ひとつ不明だが、
愛知淑徳大学は
1995年（平成7年）から
共学になってしまって
いるので、
大学をお嬢様学校と
いうことで
くくることはできなく
なった。
また、中学高校を
見てみると、
金城学院は、
2003年（平成15年）に
高校での生徒募集を中止
して完全中高一貫校に
なり、
愛知淑徳は、
2009年（平成21年）に
高校での生徒募集を
中止して完全中高一貫校
になった。
SSKの中で、
高校での生徒募集を
しているのは
椙山女学園だけになって
しまったのだ。
現在、中学受験では、
愛知淑徳は、
女子中学としては、
南山女子部に次ぐ偏差値で、
金城学院と椙山女学園は、
やや愛知淑徳に置いて
かれてしまった状態にある。
実際、愛知淑徳が
高校受験をしてた頃は、
同校は、
愛知県の高校入試では
難関校の部類に入っていた。
金城と椙山とでは、
金城学院中学は
椙山女学園中学よりやや上の
偏差値となっている。
椙山女学園は、愛知淑徳が
高校募集を止めた後は、
私立女子校としては
最高偏差値を維持していた。
ところが、
最近は、聖霊高校に並ばれ、
あるいは、若干抜かれた
状態にある。
聖霊高校は、
1995年（平成7年）に
南山学園傘下の学校
となり、そのため、
南山大学への推薦枠が
61人とかあり、
実際の推薦者が40人台
で推薦枠を使い切って
いない状況にある。
そういったことが
聖霊高校の人気を押し上げ、
偏差値を上げたと言えるだろう。
場所的にやや不便なところ
にあるにもかかわらず
人気を上げてきた
ということは、
やはり、南山学園の力が
大きい。
面白いのは、
中学受験では、
今でも、
椙山女学園の方が
聖霊よりも、
やや上の偏差値なのに、
高校受験では、逆転現象が
起きている点だ。
中学受験をする層と
高校受験をする層とで、
考え方の相違とかが
あるに違いない。
椙山女学園高校の生徒
の口コミや評判を見ると、
概ね非常に良いが、
系列の椙山女学園大学に
進学しないで、
外部の大学を受験する生徒
の中では、
親身になってくれたと
良い評価をする生徒と
何もしてくれず
置いてけぼりと酷評する
生徒がいる。
この辺は、
担任の先生とか、
個々の生徒や先生それぞれ
の関係にもよるので、
いろんな見方があるのだろう。
もっとも、長女が
中学受験生のときに、
椙山女学園中学の学校説明を
聞いたところ
（確か、通っていた塾の
講堂だった）、
説明していた椙山の先生が、
「椙山女学園は、中・高・
大の一貫教育なので、
外部の大学への進学を
希望する方は
受験しない方が良い
です」
とおっしゃっていた
ので、
大学受験をしたいと
思っている中学生が
椙山女学園高校を
受験するのは考えた方が
良いのかもしれない。
逆に、
椙山女学園大学に
進学したいと思っている
人にとっては、
椙山女学園高校での
学園生活は非常に楽しく、
有意義なものになるようだ。
将来をどう考えているか
によって、
評価が大きく分かれる
学校と言えるだろう。
