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日常のちいさな旅

平 川 渚 Hirakawa Nagisa

作ったもの、見たもの  記録、お知らせ、報告

FUKIAGE WONDER MAP

2011年02月11日 | event
2/19から2/27まで鹿児島県日置市吹上町で開催される、FUKIAGE WONDER MAPというイベントに参加します。
私は2/11から最終日まで吹上町にある「中島温泉旅館」で滞在制作をします。

FUKIAGE WANDER MAP 2011イベント概要
会期:2011年2月19日(土)~2月27日(日)
会場:メイン会場/野首地区公民館体育館 鹿児島県日置市吹上町田尻6037 サブ会場/吹上町内各所(詳細はガイドブック参照)
入場料金:無料
時間:メイン会場・昼の部9:30~18:30夜の部18:30~20:30(*夜の部は入場料金100円)サブ会場・各施設により異なる
主催:吹上ワンダーマップ実行委員会/野首地区公民館
後援:日置市/鹿児島県助成事業「地域恊働の仕組みつくり事業」

参加アーティスト
・KAZUHIRO HAKATA(鹿児島/パッションショー)
・吉永 ジェンダー(東京/インスタレーション)
・コセリエ(鹿児島/フォトグラファー)
・奥中 章人(京都/知覚彫刻)
・アキヒロ ジン(鹿児島/デザイン・木工)
・森 貴也(大分/彫刻・インスタレーション)
・吉村 英世(鹿児島/ピアノ・シャンソン)
・八雄(京都/絵)
・石原 啓行(鹿児島/絵画)
・大窪 顕子(神奈川/絵画)
・永里 関人(鹿児島/美術)
・みなみ りょうへい(東京/絵画・パフォーマンス)
・松尾 晴代(鹿児島/陶芸)
・春山 恵美(神奈川/彫刻)
・あごぱん(鹿児島/パンダのつくるもの)
・田田田 もひちず(福井/もひ絵)
・三谷 正(鹿児島/油彩画)
・平川 渚(大分/インスタレーション)
・じょ(鹿児島/ピアノ)
・本 武史(宮崎/打楽器・パフォーマンス)

http://wander-map.jp/fwm2011/fwm2011.html
http://twitter.com/FukiageWM


吹上町にアトリエを持つアーティスト、ハカタカズヒロさんの主宰で始まった今年3年目となるイベント。
昨年12月下旬に下見に行ってきましたが、企画から協賛まわりからアーティストへの呼びかけから広報物の作成から、全てハカタさんがほぼ一人で行っている。すごい。そして彼がやろうとしていることに、地元の方々がとても協力している。その構図が素晴らしいと思った。普段からこの土地に住み、地道に活動を行っているからこそ、地元の方々との信頼関係が出来上がっているように思いました。

また、このイベントのガイドブックとなる本「FUKIAGE WONDER MAP2011」が、発売されています(定価600円)。まもなく全国の書店、Amazonで購入できるようです。 現在は鹿児島市内・吹上町の一部の書店で購入できるそうです。期間中に会場を訪れた方には、無料で配布されます。
このガイドブックの中で、吹上の地区を紹介するページで花田地区を担当させていただきました。「平川渚と歩く花田の魅力」と題して、花田地区にあるさまざまな壁の写真を撮って掲載しています。ぜひご覧ください。


下見で訪れたときに撮った吹上の写真

メイン会場となる野首小学校の校庭にある大きなイチョウの木


全長47kmの、日本一長い砂丘である吹上浜


吹上浜のバス停  ジェームス・ディーンのパズルが飾られていた


大汝牟遅神社の参道脇にある千本楠の森 樹齢800年以上のくすのき


サブ会場のひとつでもある、百円店


左側が、主催者のハカタカズヒロ氏。彼はこののどかな町で、普段からこの自作の服を着て生活しています。


いたるところにタノカンサー(田の神様)がおり、田んぼを見守っています

そして、私が公開制作をさせていただく、中島温泉旅館。

創業100余年の、趣のある建物です。かの西郷隆盛も明治期に数度、湯治に訪れたそうです。


右側の、こたつのある部屋が制作・展示場所です。普段は湯治客が利用する客室です。


部屋の、前からも後ろからも障子が開き、舞台のようになっている。

湯治客が一定期間利用する部屋ということで、障子とふすまで仕切られた畳、こたつ、コイン式テレビがあるだけの部屋。なんだかとても非日常的な、切り取られた空間に見えました。

この部屋の不思議な存在感に魅かれ、ここで制作・展示をさせていただくことにしました。
2/11から最終日まで、この部屋に糸を増やし続け、その様子を公開します。日ごとに部屋の様相が変化し、最終日まで移ろい続けます。
これまでもそのような展示をしたことはあるけれど、今回は、なんというか一人芝居のようなものになりそうです。今までは私本人が行っていた営みであって、だから展示のタイトルに「平川渚・~~」とつけていたのですが、今回は私本人の営みというよりも、この部屋という舞台装置の中で毎日上演する一人芝居のような感じになりそう。といっても、やっていることは変わらないのですが・・・
ともかく、とても楽しみであります。私にとってとても大事な期間になるような気がしています。

中島温泉旅館
鹿児島県日置市吹上町湯之浦1106
099-296-2073
http://www.nakashima-onsen.com/
http://nakashima-onsen.potika.net/




「ゆふいん三世代物語」第二部

2010年12月12日 | event
12/6をもちまして、由布院駅アートホール20周年記念「ゆふいん三世代物語」の第一部、「夢の繭」の展示、無事終了いたしました。
足をお運びくださった方、関わってくださった方、気に留めてくださった方、ありがとうございました。

追々、会場の様子などをここで報告していきたいと思います。

さて、12/7からは、「ゆふいん三世代物語」の第二部がはじまりました。
こちらは、由布院駅アートホールが開設して20年の間に、展示をした作家で今も縁のある作家が町内の各所に展示をするというもの。
詳しくは→ゆふいん三世代物語ブログ

私も、2006年の夏に、由布院駅アートホールで、写真展をさせていただきました。
この展示がきっかけで、湯布院に移り住んで、4年が経ちます。
2006年「平川渚展・由布院の鱗片」の記録 →  

それで私も参加作家の一人として、町内の「御霊社」という神社に、作品を展示させてもらっています。
場所は、湯布院町川南にある、「花合野美術館」の隣です。

↓初夏に、初めて訪れた時に撮った写真。小さくて、清浄で、美しい神社です。


「糸の輪」というタイトルで、この場で糸を編んで輪を作りました。
1/13まで展示しています。ぜひご覧下さい。

ゆうはすの唄2010

2010年09月21日 | event
2010年8月8日、臼杵市深田の国宝・臼杵石仏横の蓮畑で、無事「ゆうはすの唄」が開催されました。

私は舞台装飾を作るために5日間、夜明けと共に現地制作をしてきました。
仏様と蓮、ということですぐに芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお話が頭に浮かび、そのイメージでステージを作りました。


ライブが行われた舞台からの眺め。蓮の向こう側に見える山に臼杵石仏があります。


制作中のようす


屋外で作業をすると自然なことをしてるように思えます


空を編んでいるような感覚になった


本番。村田千尋バンド&クロミーさんの演奏と歌。たくさんのお客さんが聴きにきてくれた。


別府市在住の書家・葛城沙弥さんによる「蜘蛛の糸」の一節の書。これがほんとうに素晴らしかった。


蜘蛛が巣をつくった


コーディネーターのわかばやしひろこさんや実行委員のみなさんがほんとに素晴らしかった。毎朝5時から蓮畑の様子を見に来る市議さんのはからいで、イベント後に幼稚園生が折り紙で織ったいきものをたくさんくっつけてくれたりしました。こういうかたちで初めて出身地の臼杵と関われて、臼杵の今まで気づかなかった面が見れました。臼杵は、とてもいい土地だと思います。何か今後も、やれそうな気がします。


ゆうはすの唄

2010年07月28日 | event
8月8日(日)18時より、私の故郷・臼杵市は深田の臼杵石仏横の蓮畑で、「ゆうはすの唄」というイベントがあります。そこで、舞台装飾をさせていただくことになりました。





以下、告知文より↓
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今年で3回目を迎える蓮畑ライブは 国宝臼杵石仏の里 360度蓮の花に囲まれた舞台での夕涼みライブを企画するも、過去2回とも天候不良のため、野外での開催を断念。
川を一つ挟んだ公民館での屋内ライブとして行われた。
今年は何としても野外でやるぞ!ということで
大分県で活躍中の若手女性アーティストを中心に集まってもらい
女性の力で晴れを呼び込もうと思います。

出演は・・・

村田千尋

昨年、ステレオ少年と一緒にこのゆうはすにも出演してくれた村田千尋バンド
大分市内のライブウスで活躍するピアニスト村田。彼女のクリエイティブでパワフルな演奏は聞く人も共演者も巻き込んでいく・・

クロミー

戸次の旧酒蔵で行われるアートと音楽のコラボイベントで見かけたことから今回も出演依頼を出した美しい歌声をもつ大分在住のシンガー。ピアニスト村田と最近良くフィーチャリングしているそうで、今回も村田千尋withクロミーの素敵な演奏が聴けることを期待しています。

平川渚

臼杵出身の現代アート作家、現在は湯布院在住。今回は舞台装飾という形で彼女の作品を展示してもらいます。
糸を空間にはりめぐらせて不思議な空間を生み出す彼女が、今回、仏の里の蓮の舞台に芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の物語にインスピレーションを得た空間作品を展示します。お楽しみに~

葛城沙弥

第1回目の蓮ライブから参加していただいている、別府在住の書家。

今回、このイベントのスピリットといっても過言ではない「ゆうはすの唄」の文字を書いてもらった。彼女は現在由布院をはじめ県内各地で製作展示中です。


そして最後に今回のイベントを行うにあたって彼女たちの橋渡し役を務めてくれるのは
臼杵在住の美術家 わかばやしひろこ 

彼女は画家でありながら 子供のための音楽祭や様々なアートイベントに関ってきた豊富な経験とバイタリティーを持って今回 このイベントのコーディネーターを勤めてくれることとなった。

それぞれの個性をもつ彼女たちのアートと音楽が、夕暮れ時の蓮畑でひとつの空間を創り上げる。

皆さんぜひ足をお運び下さいませ


『ゆうはすの唄』
8月8日(日)18:00スタート
場所:臼杵市深田石仏公園はす畑
(雨天時 深田公民館 入場料無料)
主催:蓮畑音楽祭実行委員会
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仏様、蓮の花、という、またとないロケーション。そこに作品が作れること、わくわくしています。

由布院駅アートホール20周年企画展

2010年07月28日 | event
JR由布院駅構内にある由布院駅アートホールが、今年で建設20周年を迎えます。
それを記念して、2010年11/16~2011年2/3まで、記念イベントが開催されます。

その内容としては、全体が3部構成になっており、その1部目(11/16~12/6)を、企画させていただくことになりました。

内容は、湯布院町に住む子どもたちに、竹の輪と毛糸・ビーズを使って「ドリームネット」という夢をつかまえる道具を作ってもらうワークショップをこれから秋にかけて開催し、そのドリームネットをおよそ250個ほど集め、ひとつひとつをつなぎあわせて大きな立体作品(夢の繭)を作り、由布院駅アートホールに展示します。竹の輪と、立体作品の制作は、別府市在住の竹工芸家・大橋重臣さんのご協力をいただいて行います。

ワークショップ第1弾として、由布院駅前・新町で現在毎週土曜日に開催されている夜市に出店して、ドリームネット作りを行っています。こちらは夜市なので、道ゆく人どなたでも、興味を持ってくれた方は大人でも子どもでも参加していただけます。






第1回目、2回目の様子はこちらにも載っています→http://arthall.exblog.jp/

次回は7/31(土)19時より、由布院駅前の鳥居の近く、ギャラリー金次郎前で開催します。(雨天中止・参加無料)興味のある方はぜひ遊びにきてください。
そして、この企画にあたって、お家で余っている毛糸・ビーズを集めています。提供していただける毛糸・ビーズ類がありましたら、由布院駅アートホールまでお持ちくださいませ。

今後も、8月~10月にかけて町内の小学校の育成会や授業の一環として、ワークショップを予定しています。またここで経過を報告していきたいと思います。

20周年記念企画の第2部(12/7~2011年1/13)は、20年の間に由布院駅アートホールに展示をした作家の作品を町内の様々な施設に飾るというもの。
第3部(1/14~2/3)は、由布院アートストック企画の「陽はまた昇る」。こちらは、83歳以上の方が描いた水彩画の公募展、というとてもユニークな企画。湯布院町の老人ホームで99歳で亡くなるまで、素朴で素敵な水彩画をたくさん遺した東勝吉さんが、83歳から絵を描きはじめたことにちなんだもの。応募要綱など、詳しくはこちら→由布院アートストック

第1部が子ども、第2部が大人、第3部が老人、がそれぞれアーティストになるという構成。
まだまだ準備などもこれからですが、とてもいいイベントになるのではないかと思っています。