トンネルの光はいまだ遠いけれども
今日より明日がいい日に成る
一歩一歩
希望の光を灯していこう
多くの人の温もりに支えられて
これは2年3ヶ月前に亡くなった私の母が
色紙に書いていた言葉です。
習字が趣味だった母が
何かの本を書き写したのでしょう。
亡くなる1週間前に
やはり2年前に亡くなった父に
この色紙は私の長男に渡すんだと
言っていたみたいです。
二枚あって一枚は
脳梗塞で不自由になった母の体を
毎日マッサージに来てくれていた整体師さんに・・
そしてもう一枚を私の長男に・・
母が亡くなった次の日に父から渡されました。
泣きながら読みました。
18歳で親元を離れて北海道の大学に行き
獣医を目指して頑張っていた孫に
エールを送っていたのでしょう。
北海道に雪が降ったとテレビで流れれば
ジジとババは
「ryuくんは寒いだろう!風邪を引かないかな・・」
と心配してました。
いつしか朝の天気予報で北海道の天気を見るのが
日課になっていて私より詳しくて・・・
「志有る者は事ついに成る」
我が家の和室に飾ってある母の書・・
母の大好きな言葉です。
息子達の受験の度にこの言葉をよく言っていました。
次男が大学に合格した時にババが送った手紙にも
この言葉が書いてあります。
そして今日、獣医師国家試験に合格したと
長男から嬉しい知らせがありました~?
一番最初にジジとババに報告したかった・・
大きな声で
「そう合格したぁ!?おめでとう?ryuくん頑張ったねぇ!
ジジ!ryuくん合格したって!良かった良かった。
ババはryuくんが合格すると信じてたよ。
本当に良かった!安心した」
「そうか!ryuくん合格したか。良かったな。
おまえも一安心だな。また泣いてるのか!」
母と父の声が聞こえてきそうです。
あの二人ならきっとこう言ってくれたでしょう・・・
6年前長男を北海道に送り出し
淋しくて泣きながら母に電話した時も
「泣いてるの?今は親も子も試練の時だわ」
と励ましてくれました。
私立の獣医学部に行かせるのは
サラリーマン家庭には経済的にも
大変なことだったけれど
「今は大変だけど若いのだから頑張れ!」
と激励してくれて・・・
二人ともあと2年、生きていてくれたなら
嬉しい報告が出来たのに・・・
明日は卒業式に出席する為に
北海道へ主人と行って来ます。
お世話になった亡き両親の想いと共に。
PS.次男とくんちゃん!
地震や計画停電等で残して行くのは心配だけれど
何とかやっていてくれるでしょう