10-4:ところでローコスト住宅
住宅雑誌では、しきりにローコスト住宅を取り上げています。たぶん「家づくり」を考え出した時に、書店の建築インテリアコーナーで立ち読みを経験した記憶のある人は多いと思います。立ち読みすることが既にローコストな感じですが・・・ところで「ローコスト住宅」って何だろう?
一般の方には、お金の部分がモノスゴク気になるのかもしれませんね(笑)。これから始まる住宅ローンの事を考えるだけでも、そりゃ~安い家のほうがイイに決まっています。
「○○坪の家が1千万円台で・・・(台って何?ってツッコミを入れたくなりますが・・・)」なんてタイトルはどうしても見逃せないのです・・・単純に割り算なんかして坪単価をはじいてしまうと・・・普通ジャン!いや結構高いジャン!(困)なのです。
なのに「ローコスト住宅」???ますます理解不能になりそうです(笑)。
何処が違うのでしょう?
「安い家」は、ありとあらゆる、いろんな所を切り詰めた結果なのです。前にも述べた設計費、資材費、人件費、宣伝広告費などがそれにあたります。造り手側から追求した究極カタチを形成しいるのだと思います。
一方、「ローコスト住宅」は、住まい手のライフスタイルやクオリティーを落とさずに、カタチ取られているのだと・・・。もちろん、同じように予算配分も考えなくてはいけないのですが、これはむしろ、どんな「家づくり」においても当たり前のことなのです。
一番に違う事は・・・「家づくりの主人公が住まい手である」ことなのです。
価値観の違いで「ローコスト住宅」ってことにもなるのですが・・・(汗;)
主人公と「はなし、かたり」、「考えを膨らまし、そぎ落とし」、「組み換え、整える」そんなことの繰り返しの中に、リーズナブルな住宅が生まれてくるのだと思います。