力には強いけど・・・
最近の家は、構造的に地震に強いつくりをなされるようになって来た。スジカイや金物の必要性は言うまでもない。
木造在来工法において、スジカイが強固になると金物が増えるよう(耐力の大きい)になる。解かった様な解からない様な感じではあるが・・・先ずそうなる。
さて、ナナメやバッテンになるスジカイの代わりに、最近使われるようになったのが構造用合板に代表される面材である。面で力を受けるので、強固なスジカイとなる上に金物は少なく(耐力の小さい)て済む。おまけに施工も熟練した技術や方向性の知識もあまり要らない。
いいことだらけで、今日のお題にはツナガラナイ・・・?
最近の傾向として、外壁をモルタルの塗壁にする事を極端に嫌う業者さんが増えた。理由は簡単!ひび割れが怖いのである。どうしても、面材の継手部分に亀裂が入りやすいのである(困)。5年後を考えると・・・だから「したがらない」のが本音である。
原因は、面材が力を受けて面全体でねじれる現象がまずいらしい(難)。受けた力をヤンワリと逃がす昔のやり方とは少し勝手が違うようだ(難)。
それなりに、チャンとした下地をつくり上げて仕上げると問題は無い方法もあるのだが・・・
「丈夫→簡単→安い」という良いことだらけの話のままでは、幾分か犠牲(制限)も出てくるものなのです。