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コラム記事【11/24】

2022年11月25日 00時30分50秒 | マリーンズ2022
≪11/24≫


 ロッテの佐々木朗希は3年目の今季、プロ野球ファンを大いに沸かせる1年となった。

 プロ3年目の今季、初登板となった3月27日の楽天戦で自己最速となる164キロを計測すると、4月10日のオリックス戦ではプロ野球史上16人目となる完全試合達成&NPBタイ記録となる1試合19奪三振を記録。続く17日の日本ハム戦でも8回を無安打に抑える投球を見せるなど、3・4月は5試合に先発登板して、リーグトップタイの3勝、リーグトップの60奪三振の成績を残し、プロ3年目で初の月間MVPを受賞。

 5月3日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル』に出演した野村弘樹氏は佐々木のストレートについて「ベース盤で非常に強いんだと思います。スピン量も含めてですけど、ベース盤で勝負しなきゃとよくいうじゃないですか、スピードガンは手元のスピードなので、そこで勝負すると、甘く入ると打たれる。ベース盤上で力があるのでファウルを打たせたり、空振りが取れるんだと思います」と分析。フォークについても「まっすぐを打とうとするとまっすぐがファウルになる。まっすぐに合わせると落とされる。フォークを待っていても打てない」と話した。

 5月以降は、6月3日の巨人戦で5回5失点、8月3日の楽天戦、8月19日の楽天戦で5点を失うこともあったが、シーズントータルで見ると規定投球回に届かなかったものの、129回1/3を投げて9勝4敗、防御率2.02、リーグ2位の173奪三振を記録した。

 9月2日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 阪神-巨人戦』で解説を務めた山本昌氏は「調子良ければ、すごいピッチングをする可能性のあるピッチャー。完全試合をやった次の試合でも8回完全をやって、最近なんで打たれるんだと僕も聞かれるんですけど、そんなにずっと調子の良いピッチャーはいない。逆に佐々木朗希くんというのは絶好調であがったときには、そういうチャンスがあるピッチャーということですよね」と絶賛し、「イコール力があるんですけど、先発投手は調子が悪い時にマウンドに上がることが多いんですね。調子が良いのは年間3、4試合なので、普通か悪いかです」と話していた。

 5月6日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト戦』で解説を務めた若松勉氏は「完全試合をテレビで見ていたんですけど、いやあ〜打てないですね。やっぱり、まっすぐは速い、フォークもストレートのようにストンと落ちるわけですから、これは打てないな。それでスライダーとカーブ、何を狙っていいかわからないですね」と打者目線でその凄さについて語った。

 来季どのような投球を見せるか今から楽しみだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター) 

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1廻り目は抑えるも…

 今季ロッテのチーム防御率はリーグ4位の「3.39」だったが、失点数はリーグワーストの「536」だった。

 4回の「73」失点が最も多く、次いで5回の「72」失点と、先発投手で言えば、2廻り目の打順で失点する傾向が多かったことがわかる。確かに石川歩(12失点)とロメロ(21失点)はイニング別で最も失点が多かったのが4回で、オールスター明けはエース級の働きを見せた美馬学も、イニング別では5回(11失点)の失点が一番多かった。ちなみに昨季は6回の76失点がイニング別ではワーストだったが、今季は56失点と改善。 

【ロッテイニング別失点】
1回:67
2回:49
3回:49
4回:73
5回:72
6回:56
7回:48
8回:67
9回:42
10回:7
11回:5
12回:1

 特にロメロは、7月24日の日本ハム戦で初回に4点を失ったが、基本的には1回が8失点、2回が3失点、3回が5失点と1廻り目は抑える傾向にあった中で、2廻り目の4回に失点が目立った。5月1日の日本ハム戦は、3回まで打者9人をパーフェクトに抑えながら、4回に先頭の近藤健介に三塁の失策で出塁を許すと、石井一成に2点適時二塁打、アルカンタラに3ラン、打者一巡して近藤に適時打を浴びるなど、このイニングだけで8点を失い降板。

 5月1日の日本ハム戦だけでなく、5月22日のソフトバンク戦でも3回まで1安打に抑えながら、4回に柳田悠岐に2ラン、柳町達に適時二塁打を打たれ、3点を失い敗戦投手に。勝利投手になったが8月2日の楽天戦も3回までノーヒットに抑えながら、4回に失点している。また夏場以降は、2廻り目までなんとか抑えながら、突如6回に失点することもあった。

8回は「67」失点

 8回の「67」失点も気になるところ。今季は開幕してから“勝ち試合の8回”にゲレーロ、西野勇士、オスナなど様々な投手が起用され、最後まで固定することができなかった。

 7回までリードしながら、8回に“勝ちパターン”のリリーフが打たれ敗れたという試合もあった。6月2日のヤクルト戦は、打線が初回に3点を先制し、先発・小島和哉が6回1失点、7回に登板した東條大樹が1点を失いながらも、3-2で8回へ。この回から登板したゲレーロが先頭の川端慎吾にセンター前に運ばれると、続く山田哲人に四球、村上宗隆を空振り三振に仕留めるも、オスナ、内山壮真に適時打を浴びるなど5失点で敗戦投手になった。

 9月11日の楽天戦でも、3回まで先発・岸孝之にノーヒットに抑え込まれた打線が4回に2点を挙げ、先発・小島和哉も7回まで無失点に抑え、“勝利の方程式”で逃げ切るだけという展開に持ち込みながらも、8回に登板した唐川侑己が小深田大翔に逆転の3ランを浴びた。

 そのほかにも、8回に同点に追いつかれ、9回以降に失点し敗れる試合もあった。2年連続2位となった昨季までは、終盤のリードを強力なブルペンで逃げ切ってきたが、今季は8回の男だけでなく、夏場に益田直也からオスナに抑えが交代するなど最後までリリーフ陣に苦労した。

 投手陣に関しては、全体の層は厚くなってきているが、先発、リリーフともに突き抜けた存在、絶対的な存在が少ない印象。投手陣の出来、不出来が、ロッテの上位進出にカギを握ってくるだけに来年は充実した投手陣を作り上げて欲しいところだ。

文=岩下雄太 

(ベースボールキング)


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