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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【8/10~8/11】

2024年08月12日 12時10分27秒 | マリーンズ2024
≪8/10≫


 「まずは自分のピッチングをしてチームの勝利に貢献したい想いです。そしてマウンドに上がれる事に喜びを感じ、感謝の気持ちで投球したいと思います!」。

 ロッテの唐川侑己は18時から行われるオリックス戦に先発する。

 前回登板の7月27日の楽天戦では6回・90球を投げ、3被安打、4奪三振、1与四球、1失点で先発投手としては18年7月5日のオリックス戦以来の白星を手にした。18年後半からリリーフに転向し、リリーフを経験しての先発での勝利に「中継ぎしたからかわからないですけど、この世界で野球をやっている以上は1日1日何か成長しなきゃなと思ってやっているので、そういった意味では前の先発とは違う内容だったのかなと思います」と振り返った。

 以前先発していた時よりも勝利へのこだわりが強くなったり、変化はあったのだろうかーー。

 「う〜ん、そこは変わらないですけど、1イニングの捉え方だったり、バッターの捉え方はずっと先発していた時と違うのかなと思います」。

 カットボール

 リリーフに配置転換してからは自身の武器であるカットボールを主体に抑えてきたが、前回登板の楽天戦、今季初登板となった4月16日の西武戦もストレートは1球も投げず、カットボール主体の投球だった。

 リリーフ転向後の2019年に「(カットボールを中心に投げる)そういう決意をしたわけではないですけど、1イニングだけなので、自分の自信があるボールを投げている感じです」と話していたが、現在はカットボールについてどういう考え方なのだろうかーー。

 「そこは変わらないですけど、軸がカットボールになるので、そこは自分の中でプライドを持って取り組むことは必要かなと思います」。

 「中継ぎになってそれが自分にとって一番良いボールだったので、それをどんどん投げていくという形になった。先発になってもそれが軸になっているのは変わらないかなというところです」。

チェンジアップ

 前回登板の楽天戦でいえば、カットボールとともに「チェンジアップも比較的コントロールできた球だったのかなと思いますね」と、チェンジアップも素晴らしかった。

 昨年から右打者にも投げるようになったチェンジアップ。前回の楽天戦でも4-0の3回一死走者なしで石原彪を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた133キロチェンジアップは良かった。その右打者へのチェンジアップに関しては「自信持ってというほどではないですけど、自分の中の選択肢として頭に入れながらという感じですね」と話す。

 18時からのオリックス戦に先発する。「前回は入りでボール先行になったりとか、途中もボール先行することがあって、それは決してファームでやってきたことを出せているわけではないので、もっと自分の中でボールを操れるように次の登板までにその練習というか、ゲームに入った時に自分の球を操れるようにと思って練習していこうと思います」と、7月30日の取材で話していた。

 唐川がこだわっているフライアウトが少なかったことも、気になるところだったのだろうかーー。「ファームより一軍にきたらバッターのアプローチも変わってくるし、よりレベルの高いものになるので、そこはそんなに気にしていないですけど、前回はそんなにすごく調子が良いかと言われたら、そんなに調子が良かったわけではなかった。もっといい状態でゲームに入れるようにと思ってやっています」。

 今夜もカットボールを武器に、チェンジアップ、カーブ、スライダーなど多彩な球種を駆使してオリックス打線を封じていく。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪8/10≫


「緊張したああ」。試合後、大下誠一郎内野手の心からの叫びが廊下に響き渡った。8月2日、京セラドーム大阪で行われたバファローズとの一戦。試合は1点差を争う攻防で終盤に突入していた。両軍、次々と策が打たれ、試合が動く。九回の攻撃で塁に出た中村奨吾内野手に代走が告げられた。スタメン出場をしていた三塁手の交代はすなわち、大下にとって久々の出番を意味していた。ベンチでコーチから「大下、三塁行くぞ!」と出番に向けて準備を促す声が飛んだ。

 「いざ、久々に守備固めでいくとなると緊張しました。もちろん、いつ呼ばれてもいいように準備をしていますけど、緊張しました。しかも1点差。相手は古巣。もう気合しかないなあとできる限り、声を出して守りました」と大下。

 7月7日のライオンズ戦(ベルーナドーム)以来のサード守備。相手は一昨年まで在籍をしていたバファローズ。試合前練習ではスタンドのファンからもいつも以上に声援が飛んでいた。僅差と古巣の本拠地。さまざまな想いも重なり、守備の姿勢についた。打球こそ飛んでくることはなかったが、声を張り上げ、味方を鼓舞し試合を勝利した。緊張感から解き放たれた男の表情が印象的だった。

 大下は試合出場のチャンスを広げようと今年からは捕手にも挑戦をしている。一塁、三塁、捕手。三つのグラブをいつも持参し、毎日、試合前はそれぞれの練習を元気よく繰り返す。チームでは三つのポジションをこなす貴重な存在として、基本的な役割は今回のようなバックアップ。いつ来るか分からない出番に向けて毎日、最善の準備を繰り返し、集中力を維持している。それは決して簡単なことではない。

 「もちろんキツイ部分はあるけど、俺に任された仕事。だから俺にしかできないと思っている。オレにしかできない仕事と粋に感じながら頑張っている」と大下。

 攻撃の合間にはキャッチャーとしてピッチャーのキャッチボール相手を務める。そしてピッチャーを送り出し守りに入ると、出番に備え準備をしながらベンチで声を張り上げ、チームを鼓舞する。複数のポジションで出場機会の可能性があるからこそ、その備えも多岐にわたる。どこでどんなアクシデントが起こるかわからない。だから最初から最後まで緊張感を維持しなくてはならない。ここまで試合出場こそ少ないが、まさに縁の下の力持ちとしてチームに欠かせない存在だ。

 「今、頑張らなくていつ頑張る。今しかできないこと。悔いが残らないように日々、気合でガムシャラにやるだけやと思う」。大粒の汗を拭いながら、そう言って大下は毎日、元気よくグラウンドに飛び出していく。漢(おとこ)大下がマリーンズの快進撃を支えている。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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≪8/11≫


 ロッテの鈴木昭汰は今季ここまでチームトップの38試合、19ホールドをマークし、1勝(1敗)、4セーブ、防御率は驚異の0.50と抜群の安定感を誇る。『マイナビオールスターゲーム2024』にも初出場し、第2戦にリリーフ登板し「試合結果、云々というより、そういう舞台に立てたというのが嬉しかったし、打たれる、打たれないを気にせず、久々に投げられたかなと思いました(笑)」と1回を無失点に抑えた。

 鈴木は昨季ストレートの強さとインコースをテーマに投げ、自主トレは日本通算236セーブをマークする松井裕樹(パドレス)と行い野球に対する考え方、栄養面などを学び、“継続”して取り組んできたことが開幕からの安定した投球、そしてオールスター出場という“結果”という形に現れている。

 「抑えないとオールスターに出られないわけじゃないですか。そういうところに出られたのは自信にもなりましたし、だからと言って何かを変えることもなく後半戦も頑張りたいと思います」。

 鈴木は6月25日の取材で「交流戦最初の方は疲れが溜まっていた」と話していたが、そこを乗り越えて、7月は月間6試合に登板して、4ホールド、防御率0.00。8月もここまで4試合に登板して、3ホールド、1セーブ、防御率0.00だ。「ここからは1試合1試合、後先考えずに目の前の試合を頑張るしかない」とキッパリ。 

8月4日のオリックス戦では、3-0の9回に登板し1回を無失点に抑え、5月25日のソフトバンク戦以来となる久々のセーブを挙げた。「勝ちゲームなので、気負いすぎると良くないので」といつもと変わらずマウンドに上がり、「(小川)龍成が2点タイムリーを打ってくれたので、だいぶ楽な気持ちで行けました」と1-0の9回表に貴重な追加点となる2点適時打を放った同学年の小川龍成に感謝した。

 ストレートも変わらず強いボールを投げている印象を受ける。7月12日のオリックス戦、1-0の8回先頭の西川龍馬に1ボール2ストライクから投じた4球目、見逃し三振に仕留めた外角の149キロのストレートは素晴らしかった。

 現状のストレートについて鈴木本人は「ちょっと弱くなってきたなと思っているので、もう1回ここで一段階上げられるように頑張りたいですね」とのことだ。

 また、ここ最近の鈴木の登板を見ていると、8月4日のオリックス戦が1回・9球、8月7日のソフトバンク戦が1回・9球、8月10日のオリックス戦が1回・11球と、少ない球数で抑えている。ここは疲労を溜めないようになど、何か理由があるのだろうかーー。

 「ないですね。三振を狙っていますし、三振を全て狙っているわけではないですけど、三振取れる、取れないで僕の調子のバロメーターも変わってくるのは事実ですし、取れるに越したことはないと思います」。

 現在首位・ソフトバンクと10ゲーム差の2位のロッテは、大逆転優勝に向け負けられない戦いが続く。その中で、勝ち試合で登板する鈴木の働きというのは今後さらに重要になってくる。「今まで通り目の前の試合を頑張りたいと思います」。この先も安定した投球で、チームの勝利に貢献していく。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


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