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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事 【12/30~12/31】

2021年12月31日 17時45分01秒 | マリーンズ2021

≪12/30≫

9度の手術も「ケガをする道を選んだ」 元ドラ1右腕が“つらい顔”見せなかった訳

内竜也氏は2020年シーズンで17年間の現役生活を終えた

 2020年シーズン限りで現役を引退した元ロッテの内竜也氏。今年4月に自身が代表取締役となり「株式会社V-slider」を設立し、第2の人生を歩み出した。川崎工高から2003年ドラフト1巡目で入団し、チーム一筋で通算308試合に登板。9度の手術を乗り越えながら、切れ味抜群のスライダーを武器に強打者を封じた17年間を振り返った。

「俺はケガをする道を選んだ。ケガをしない野球人生を歩むことはできたけど、ケガをしても自分の納得するボールを投げたかったから」

 肩1回、肘3回、足首4回、盲腸1回……。メスを9度も入れ、そのたびにリハビリを乗り越えた。「半分しか野球をしていない」と自虐的に笑うが「手術をしたらダメになるわけではなく、痛みが取れるという考え」と常に前向きに決断してきた。

 手術とリハビリは「自分のメンタル、気持ちの持ちよう」だと内氏は言う。「今、野球の手術でダメになる例ってないと思う。だから大切なのはリハビリ期間をどう過ごせるか」。自身はマイナスイメージを持たずに治るという確信を持ち、トレーニングを積んだ。手術箇所とは別の部分を鍛えることでパワーアップにもつながった。

 一方、手術を受けて気持ちが沈む後輩たちのことは、誰よりも気持ちが分かるからこそ気に懸けた。当時、長いリハビリ生活を送っていた佐々木千隼投手、岩下大輝投手、大嶺祐太投手らには毎日声を掛けるようにした。「うざがられてもいいから無駄に絡む。話すだけで気が紛れることもあるから」。今季1軍で54試合登板とフル回転した佐々木千の復活劇を「活躍して良かった」と喜んだ。

栄光の“ドラ1”も入団即衝撃「周りはレベルも高くて」

 プロ野球の世界は当然、毎年故障者が出る。手術を行う選手もいる。内氏は「自分は辛い顔をせずにやっていたつもり。そういうのが少しでも後輩たちに伝わっていて、ロッテで手術へのマイナスなイメージが薄くなっていたら嬉しい」と願った。

 栄光のドラフト1位として18歳でプロの世界に飛び込んだが「無名の高校から入って、周りは甲子園に出ていたりレベルも高くて」とすぐに衝撃を受けた。プロに入れば順位は関係ない、結果がすべての世界。“ドラ1”でも這い上がる気持ちを持って必死で腕を振った1年目、イースタン・リーグで抑えを任され10セーブを挙げた。

 日本一に輝いた2010年には日本シリーズ4試合に登板して優秀選手賞を獲得。大舞台での経験を機に存在感を示すようになった。2017、2018年は2年連続50試合登板を達成。2018年は自己最多の26セーブをマークした。

 2020年オフに戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトを受験したがNPB球団からは声は掛からなかった。独立リーグも頭をよぎったが、最後は鼠径部痛を発症していたこともありユニホームを脱ぐことを決めた。

 栄光の日本一も、長く地道なリハビリ生活も味わった17年間。「正直、頑張ったなと思います。スライダーしかなかったけど、その武器を持ってプロ野球生活を17年間できた」。ケガが多かったことに後悔はない。納得がいくまで自分のボールを投げ続けた野球人生は、誇りだった。

(町田利衣 / Rie Machida)

(フルカウント)

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≪12/30≫

勝ち運に見放された田中将大、覚醒間近の佐々木朗希、完璧だった山本由伸の来季はどうなるか《成績で見る勝因敗因/パAクラス》

 2021年のパ・リーグはオリックスが前シーズンの最下位から劇的な優勝を飾り、ロッテも接戦を演じた。パ・リーグAクラスの3球団についてもデータに基づいて振り返っていこう。

 なお打者のRCは打撃の総合指標、90を超えれば強打者、100を超えればMVP級とされる。また投手のPRはリーグ平均防御率に基づく指標。今季パ・リーグの平均防御率3.48を上回る防御率だとプラスになり、イニング数が多くなればその数値が高くなる。

楽天:大先発投手陣は十分に機能しなかったが……

<3位 東北楽天ゴールデンイーグルス>
 66勝62敗15分 勝率.516 首位と5.5差
 チーム打率.243(3位)チーム防御率3.40(4位)

・打線 
 1(遊)小深田大翔 97安3本21点5盗 率.248 RC43.90
 2(一)鈴木大地 153安10本53点3盗 率.277 RC73.12
 3(二)浅村栄斗 130安18本67点1盗 率.269 RC82.08
 4(左)島内宏明 125安21本96点2盗 率.257 RC91.38
 5(右)岡島豪郎 129安8本56点3盗 率.280 RC60.93
 6(三)茂木栄五郎 106安14本53点6盗 率.259 RC60.7
 7(内)渡邊佳明 27安1本7点0盗 率.273 RC11.09
 8(捕)太田光 45安4本23点1盗 率.188 RC15.85
 9(中)辰己涼介 84安10本32点6盗 率.225 RC43.50

・先発投手 
 岸孝之 25試9勝10敗149回 率3.44 PR0.66
 田中将大 23試4勝9敗155.2回 率3.01 PR8.13
 早川隆久 24試9勝7敗137.2回 率3.86 PR-5.81
 則本昂大 23試11勝5敗144.2回 率3.17 PR4.98
 瀧中瞭太 20試10勝5敗103.2回 率3.21 PR3.11
 涌井秀章 21試6勝8敗96.1回 率5.04 PR-16.70

・救援投手
 宋家豪 63試3勝3敗7S24H60.2回 率2.23 PR8.43
 安樂智大 58試3勝3敗2S22H56.1回 率2.08 PR8.76
 酒居知史 54試4勝3敗3S28H51.1回 率2.28 PR6.84
 松井裕樹 43試0勝2敗24S0H43回 率0.63 PR13.62
 森原康平 34試0勝0敗0S3H32.1回 率2.78 PR2.51

 今年の楽天は、涌井秀章(2020年終了時点で144勝)、岸孝之(同132勝)、MLBから復帰した田中将大(同99勝)、則本昂大(同85勝)に加え、2020年ドラフトの目玉の1人だった早大出身の左腕・早川隆久という12球団で最も豪華な先発投手陣が売りだった。

 この投手陣が順当に機能すれば優勝も夢ではないという感じだったが、物事はそううまくはいかない。涌井が6月19日を皮切りに3回も登録抹消、田中はベテランらしい円熟の投球を見せたものの打線の援護がなく4勝に終わった。則本11勝、岸と早川の9勝は良いにしても、2年目・瀧中瞭太の中盤以降の活躍がなければポストシーズン進出も覚束ない状況だった。

 むしろ今季の楽天投手陣は、救援投手陣の活躍が目立った。

 昨年途中に救援投手に戻った松井裕樹は、8月25日に太ももを故障するまでは、ずば抜けた活躍。松井の穴は宋家豪が埋め、安樂、酒居も手堅い活躍だった。

 打線は、主軸の浅村栄斗が終始調子が上がらなかったが、島内宏明が勝負強さを発揮して打点王、1番に抜擢された小深田はやや物足りなかったが、2番鈴木大地、三塁にコンバートされた茂木栄五郎も長打が増え、岡島豪郎が久々に活躍するなど戦力的には底上げができた印象だ。

 ただ、下位打線は他球団と比較してもやや見劣りがした。また外国人選手がほとんど働かなかったことも問題だろう。年末になって西川遥輝の獲得が伝えられたが、足がない打線のスピード化に期待がかかる。

ロッテ:佐々木朗希ら若手の成長もあった試合巧者

<2位 千葉ロッテマリーンズ>
 67勝57敗19分 勝率.540 首位と2.5差
 チーム打率.239(5位)チーム防御率3.67(5位)

・打線
 1(左)荻野貴司 169安10本45点24盗 率.296 RC92.49
 2(右)マーティン 97安27本75点4盗 率.233 RC75.35
 3(二)中村奨吾 143安9本67点12盗 率.283 RC86.02
 4(一)レアード 127安29本95点0盗 率.262 RC74.06
 5(DH)角中勝也 67安0本29点1盗 率.244 RC34.07
 6(三)安田尚憲 85安8本55点0盗 率.242 RC43.03
 7(右)岡大海 39安6本18点11盗 率.242 RC21.19
 8(遊)藤岡裕大 110安3本37点10盗 率.255 RC48.97
 9(捕)田村龍弘 32安0本14点1盗 率.235 RC14.88

・先発投手
 小島和哉 24試10勝4敗146回 率3.76 PR-4.54
 岩下大輝 23試8勝8敗120回 率4.43 PR-12.67
 二木康太 22試5勝7敗117回 率4.38 PR-11.70
 美馬学 21試6勝7敗115.1回 率4.92 PR-18.45
 石川歩 12試6勝3敗80回 率3.38 PR0.89

・救援投手
 益田直也 67試3勝6敗38S0H64.1回 率2.24 PR8.86
 佐々木千隼 54試8勝1敗1S26H57回 率1.26 PR14.06
 小野郁 49試0勝3敗0S8H51.2回 率3.48 PR0.00
 ハーマン 45試1勝1敗0S24H43.1回 率5.19 PR-8.23
 唐川侑己 38試4勝2敗0S22H36.1回 率2.72 PR3.07
 国吉佑樹 25試2勝0敗2S17H25回 率1.44 PR5.67

 打線は、傑出した選手こそいなかったものの、1番荻野貴司、2番マーティン、3番中村奨吾、4番レアードという上位打線はつながりがよかった。特に荻野はスピードとパワーを兼ね備え、12球団でも屈指の「怖いリードオフマン」だった。

 またチーム最強打者マーティンを2番に据え、バントから強攻策まで柔軟な打撃ができる中村を3番に置いたことで、様々なシチュエーションの攻撃ができた。それだけに、9月19日に自打球を足に当てて骨折したマーティンの勢いが止まったことで、終盤戦やや失速したのは残念だ。なお「第2の村上宗隆」の期待が高かった安田尚憲は今年も花が開ききらず。角中勝也など中軸選手の高齢化が進む中、若手の底上げは喫緊の課題だ。

救援陣が今季の活躍を維持できるかがカギ

 投手陣は、先発陣はエース格の石川歩が5月に戦線離脱。9月まで復帰できなかったこともあり、弱体化した。それでもシーズン後半に左腕・小島が好投、そして何より満を持して投入した佐々木朗希が、期待にたがわぬ投球を見せたことで、来季に大きな期待を抱かせた。

 苦しい先発陣を補って余りある活躍をしたのが救援投手陣だ。益田直也は苦しい局面もあったが最多セーブ、ハーマンは期待外れだったが、DeNAから移籍した国吉が剛速球でセットアッパーとして定着。佐々木千隼もしぶとい活躍だった。

 来季は、佐々木朗希が開幕からローテに加わると考えられるため、先発陣が復活すると思われる。救援陣が今年と同程度の活躍ができれば、千葉ロッテは引き続き優勝戦線に踏みとどまるのではないだろうか。

オリックス:投打の柱が2本から4本に

<1位 オリックス・バファローズ>
 70勝55敗18分 勝率.560 
 チーム打率.247(1位)チーム防御率3.31(2位)

・打線
 1(中)福田周平 112安1本21点9盗 率.275 RC51.88
 2(三)宗佑磨 131安9本42点8盗 率.272 RC61.96
 3(左)吉田正尚 132安21本72点0盗 率.339 RC90.21
 4(右)杉本裕太郎 144安32本83点3盗 率.301 RC93.5
 5(DH)T-岡田 86安17本63点2盗 率.241 RC51.89
 6(一)モヤ 81安13本47点1盗 率.229 RC31.49
 7(二)安達了一 83安0本18点5盗 率.259 RC36.70
 8(遊)紅林弘太郎 102安10本48点2盗 率.228 RC35.9
 9(捕)伏見寅威 52安4本25点0盗 率.218 RC19.43

・先発投手
 山本由伸 26試18勝5敗193.2回 率1.39 PR44.97    
 田嶋大樹 24試8勝8敗143.1回 率3.58 PR-1.59    
 宮城大弥 23試13勝4敗147回 率2.51 PR15.84    
 山崎福也 22試8勝10敗116.1回 率3.56 PR-1.03    
 増井浩俊 15試3勝6敗71回 率4.94 PR-11.52    
 山岡泰輔 12試3勝4敗69.1回 率3.89 PR-3.16

・救援投手
 富山凌雅 51試2勝1敗0S20H46.1回 率2.72 PR3.91
 ヒギンス 49試1勝2敗2S28H46.1回 率2.53 PR4.89
 平野佳寿 46試1勝3敗29S3H43回 率2.30 PR5.64
 山田修義 43試1勝0敗0S9H43.2回 率2.27 PR5.87
 比嘉幹貴 32試1勝0敗0S11H20.1回 率1.77 PR3.86

 2020年は最下位に終わったオリックスだが、ポテンシャルは高かった。首位打者の吉田正尚に防御率2位と最多奪三振の山本由伸と、投打に傑出した選手がいたからだ。

 問題は「それ以外の選手」だったのだが――今季は打で杉本裕太郎、投で宮城大弥と、吉田正、山本に次ぐ投打の柱が生まれた。これによって、オリックスは最下位から一気にジャンプアップした。

 子細に見れば、中嶋聡監督は、的確なコンバートを実施している。一つは外野の宗佑磨を三塁に回し、内野の福田周平を中堅に回したこと。経験不足を感じさせることもなくはなかったが、2人は新しいポジションを無難にこなすとともに、福田1番、宗2番という上位打線を形成した。強いチームはレギュラーが固定されているものだが、福田、宗、吉田正、杉本と上位打線が決まったことで、勝利へ向けてのストーリーができるようになった。

 もう一つのコンバートは遊撃の安達了一を二塁に回し、その遊撃にまだ19歳の紅林弘太郎を抜擢したこと。かなり思い切った布陣だったが、紅林は特に後半から勝負強い打撃と守備範囲の広さでチームに貢献するようになった。今季は下位だったが、来季は中軸を打つ可能性もあるだろう。

来季も優勝候補の一角ではあろうが、一抹の不安もよぎる

 吉田正尚が故障で2度戦線離脱した際は、杉本、紅林らが踏ん張った。また代打で渋い働きをしたアダム・ジョーンズは選手への良い影響も含めて特記しておくべきだろう。

 投手陣は前半、まだ調子の上がっていなかった山本に代わって宮城がエース格で頑張った。後半は「無双」になった山本が引っ張り、この2人が優勝の最大の要因だった。残る先発投手陣はそれほどの成績ではなかったが、打線の援護もあって試合を作ることができた。

 救援陣では、平野佳寿の復帰が大きかった。もともと「抜群のクローザー」ではなく、打たれながらもまとめていくタイプだったが、走者を出しても表情を変えない円熟の投球で試合を締めくくった。セットアッパーはヒギンスを除いて信頼に足るとは言えなかったが、中嶋監督は「今使える投手」を辛抱強く起用していた。

 来季、実質的に2年目ともいえる杉本、宮城がライバルチームのマークも厳しくなる中で、今年と同じ活躍ができるかどうかについてはやや疑念がある。ヒギンスが抜ける救援陣も一抹の不安がある。

 そして山本由伸だ。今季、沢村賞を受賞したが、レギュラーシーズンで2911球、さらにCSでは126球完封、日本シリーズでは6回112球、9回141球と大車輪の活躍だった。合計3290球を投げた影響が、翌年どういう形で出るか。

 オリックスは来季、当然優勝候補の一角ではあろうが、余りにも伸びしろが大きかった分、下位に逆戻りする危険性もはらんでいるという印象だ。

文=広尾晃

(Number)

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≪12/31≫

不動の主力へ…2022年に楽しみ広がるロッテの若手たち さらなるブレーク候補は?

森遼大朗は21年2軍最多勝で支配下に、種市はTJ手術から実戦復帰の見込み

 ロッテは2021年、優勝したオリックスに2.5ゲーム差の2位。一時は優勝へのマジックナンバーを点灯させたが、惜しくも2005年以来のリーグ優勝を逃した。一方で、佐々木朗希が2年目にして飛躍した。井口資仁監督が率いて5年目を迎える2022年。チームを盛り上げてくれそうな20代前半のブレーク候補たちは多い。(2022年の満年齢)

○佐々木朗希投手(3年目・21歳)
 1年目の2020年は身体作りに専念し、1、2軍通じて登板機会なし。今年5月16日の西武戦でデビューし、間隔を空けながら11試合に登板して3勝2敗、防御率2.27の成績を残した。11月6日の楽天とのCSファーストステージ初戦で先発し、プロ入り最速の159キロをマーク。3年目の来季は先発ローテの柱としての活躍が期待される。

○森遼大朗投手(5年目・23歳)
 宮崎・都城商高から2017年育成ドラフト2位で入団した右腕は今季、イースタン・リーグで10勝を挙げて最多勝を獲得。阪神とのファーム日本選手権でも7回無失点と好投した。12月9日に支配下契約を結び、背番号は「62」に。一気に飛躍を遂げる可能性を秘める。

○種市篤暉投手(6年目・24歳)
 2016年ドラフト6位で八戸工大一高から入団した右腕は3年目の2019年に8勝をマークしたが、2020年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今季は“全休”した。ブルペン投球は再開しており実戦復帰が見込まれる来季、復活を遂げるか。

○安田尚憲内野手(5年目・23歳)
 2020年は初めて規定打席に到達。今季も序盤は「4番・三塁」で存在感を示したが、徐々に打順が下がり、エチェバリアが遊撃に定着して藤岡が三塁に回ると出場機会も減り、規定打席到達はならなかった。大砲候補として8本塁打は物足りない数字。5年目で覚醒なるか。

○藤原恭大外野手(4年目・22歳)
 開幕スタメンを果たした2021年シーズンだが、不調で4月22日に2軍に降格。7月に復帰すると、7・8月度の月間MVPを受賞する活躍を見せるも、9・10月の2か月間は打率.087(69打数6安打)と失速した。背番号が「2」から「1」に変わる来季、タレントひしめく外野のポジション争いを勝ち抜けるか。

○山口航輝外野手(4年目・22歳)
 2019、2020年と2軍で熟成された和製大砲候補は、今季開幕戦に「5番・DH」で1軍デビュー。78試合出場で9本塁打と大器の片鱗を見せた。中学時代に清涼飲料メーカーの俳句コンテストに応募、入選したことがあり、お立ち台などで俳句を披露することでも知られる。来季は数多く詠むことができるか。

(フルカウント)

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≪12/31≫

ロッテの選手たちの今季の成績は? ZOZOマリンなんでもナンバー1

 2年連続で2位となったロッテは今季、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで33勝32敗7分と大きな貯金を作ることができなかった。ただ、6回終了時点でリードしていれば25勝3敗2分で、4月24日のソフトバンク戦から9月12日の楽天戦にかけて引き分けを挟み18連勝。とにかく6回終了時点でリードしていれば、ZOZOマリンで無類の強さを誇った。

 感動的なサヨナラ勝利も4試合あり、岡大海は4月21日の日本ハム戦、10月15日のソフトバンク戦でサヨナラ本塁打を放ち、“ヒロミナイト”として大きな話題を呼び、シーズン終了後には『スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞』を受賞した。

 ZOZOマリンで今季もたくさんの喜びや悔しさを味わった選手たち。ここでは“ZOZOマリンなんでもナンバー1”として、野手と投手のそれぞれのナンバー1を紹介していきたい。

 野手では全試合トップバッターとして出場し最多安打と盗塁王のタイトルを獲得した荻野貴司が、ZOZOマリンスタジアムでも試合数(72)、打率(.296)、安打(85)、盗塁(16)でトップに輝いた。今季24盗塁を記録したが、そのうち16盗塁がZOZOマリンで決めたものだった。

 来季もロッテでプレーすることが決まったレアードも、18本塁打、53打点はチームトップの成績。9月10日の楽天戦では、2-2の9回に酒居知史から豪快なサヨナラ本塁打を放った。レアードといえば、本塁打後にベンチ前で行う“寿司パフォーマンス”がおなじみとなっているが、ZOZOマリンで“幕張スシ”に来店し寿司を食べたのが最も多かったのは三木亮の13回となっている。

 三木は寿司を食べた回数が多かっただけでなく、守備からの途中出場がチーム最多の29試合。途中出場も和田康士朗の42試合に次いで2番目に多い39試合だった。

 途中出場がチームトップの42試合だった和田は、代走での出場試合数(27試合)、代走で決めた盗塁数(9盗塁)でもチームトップだった。和田は外野の守備からの途中出場が15試合で、代打での出場は1試合もなかった。

 投手陣をみると、今季自身初の2桁勝利を達成した小島和哉がZOZOマリンでチーム最多の6勝をマーク。5月30日の広島戦から自身5連勝で、1度も負けることなくシーズンを終えた。

 奪三振数はZOZOマリンで47回1/3ながら、佐々木朗希がチームトップの50奪三振を記録。9月10日の楽天戦で9奪三振、10月7日の楽天戦で8奪三振、10月23日の日本ハム戦で11奪三振と、リーグ優勝を争う大事な時期での3試合で28個の三振を奪った。ZOZOマリンでの白星はなかったが、その投球内容は非常に頼もしかった。

 リリーフの記録はというと、10月25日の日本ハム戦で球団新記録となるシーズン38セーブ目を挙げるなど、最多セーブのタイトルを手にした守護神・益田直也がチームトップの31登板、17セーブを挙げた。

 6回終了時点でリードしていた試合の勝率が高かったように、勝ち試合の7回を担当した国吉佑樹がZOZOマリンで11試合・11イニングを投げて自責点0、佐々木千隼も27試合・防御率1.47、ホールドはチームトップの13、益田も31試合・17セーブ・防御率2.90だった。

 来季はZOZOマリンスタジアムで今季以上に勝ち星を挙げ、1974年以来のリーグ優勝を達成したい。

▼ ロッテ、ZOZOマリンでの今季チームトップの成績
【打者】
試合:荻野貴司、中村奨吾(72)
打率:荻野貴司(.296)
得点圏打率:レアード(.364)
安打:荻野貴司(85安打)
本塁打:レアード(18本)
ラグーン弾:レアード(3本)
※ソフトバンク・栗原もレアードと並び3本のラグーン弾
打点:レアード(53打点)
盗塁:荻野貴司(16盗塁)
犠打:藤岡裕大(8犠打)

【途中出場】
途中出場:和田康士朗(42)
代打出場:角中勝也(22)
代打安打:岡大海(6安打)
代打本塁打:菅野剛士、山口航輝(1本)
代打打点:角中勝也、山口航輝(2打点)
代走出場:和田康士朗(27試合)
代走盗塁:和田康士朗(9盗塁)
守備固め:三木亮(29試合)

【投手】
登板:益田直也(31)
勝利:小島和哉(6勝)
ホールド:佐々木千隼(13)
セーブ:益田直也(17)
投球回:小島和哉(64回1/3)
奪三振:佐々木朗希(50)

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

 

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