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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【8/12~8/13】

2024年08月15日 02時07分07秒 | マリーンズ2024
≪8/12≫


 「追い込まれてからは逆方向しか狙っていないので、そこはいい感じにアプローチできているかなと思います」。

 ロッテの藤原恭大は13日の日本ハム戦でも、6-0の9回一死走者なしの第5打席、ザバラが1ボール2ストライクから投じた外角の158キロストレートに対し、ノーステップ打法でレフト前に安打を放った。

 今季の藤原は2ストライクと追い込まれてからの打率が非常に高い。0ボール2ストライクの打率が.308(13-4)、2ボール2ストライクの打率が.389(18-7)と打っている。追い込まれてから19安打放っているが、そのうち11安打が実にセンターからレフト方向に放ったものだ。

 直近でいえば、藤原が「イメージ通りに打つことができました」と話す8月7日のソフトバンク戦、4-2の3回二死走者なしの第2打席、大津亮介が2ストライクから投じた外角のチェンジアップを逆らわずに左中間へ二塁打、8月8日のソフトバンク戦、0-2の2回一死走者なしの第1打席、石川柊太が2ボール2ストライクから投じた外角のストレートを左中間に破る二塁打は良かった。

 本人の中で追い込まれてからの対応ができつつあるなという感じはあるのだろうかーー。

 「今のところはうまくできているのかなと思います」。

 また、ノーステップ打法で打てているのは「下を使ってうまいこと打てている、はい。いいなと思います」と冷静に自己分析した。

 気になるのは、昨年10月に取材したときに外野の競争を勝ち抜くために「ロッテの現状外野を見ると長打を打たないと出られないところだと思うので、率もそうですけど、長打にこだわってやっていかないといけない」と話していたが、追い込まれてからの打撃の対応の話を聴いていると、長打を狙っていないようにも見える。ノーステップ打法の時は長打を意識していないのか藤原に確認してみると、「していないですね。浮いた変化球は左中間、二塁打という意識はありますけど、基本的にはファウルで粘って甘い球を打つという意識ですね」と教えてくれた。

 では、早いカウントでは長打を狙っているのだろうかーー。「長打を狙うというか、どっちもですかね。自分のスイングをして長打が打てればいいなというくらいですね」。

福浦コーチが見た藤原の打撃

 新人時代から藤原を指導していから福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチに藤原の打撃について訊くと、「良いんじゃないですか」と一言。藤原が追い込まれてから逆方向しか狙っていないことを伝えると福浦コーチは「最高じゃないですか」と笑顔。

 最高の理由について福浦コーチは「まっすぐを引っ張りに行ったら、変化球は振りやすくなる。変化球を我慢するには、まっすぐを反対方向に意識していかないと、振らされてしまう、泳がされてしまう」と解説してくれた。

 藤原が下半身を使って打っていることについても福浦コーチは「良いじゃないですか。継続してやっていってもらって。下半身疲れが出ると下半身の粘りがなくなって、どうしても変化球に前に出されてしまう。反動で打ちにいってしまったりとかしちゃう」と話した。

 自分のスイングをした中で長打を打てればいいと藤原が話していたことについて福浦コーチに伝えると、「いいんじゃないですか、またそこも変わって。最高に良いところに繋がっている。ホームランバッターは30発打たないとホームランバッターじゃないので、ヒットの延長がホームランは最高」と、ここでも笑顔を見せた。

 福浦コーチが藤原に今の方向性に仕向けたのだろうかーー。「そんなことないですよ、本人がわかってこういうふうにどんどん自分でアレンジしていったんじゃないですか」と福浦コーチ。

 今の藤原は本当に頼りになる。藤原は今後の戦いに向けて「引き続き今の形でしっかり結果を残せればなと思うので、ここから試合数が減っていって緊迫するゲームが増えていく。そこで大事なところでいい守備、走塁、細かいところでしっかりやっていければいいなと思います」と意気込んだ。対応能力が上がり、欠かせない存在となった藤原の今後の活躍に期待したい。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪8/13≫


 「マウンド、ボールも違いますし、ただ一つ言えるのはしっかりとしたコントロールをつけて、しっかりと打者と対戦する。それが一番自分自身成功する秘訣かなと。コントロールが一番大事だと思います」。

 メジャー通算103勝、アストロズ時代の15年にはサイ・ヤング賞を受賞した実績を持つロッテのダラス・カイケル投手は、11日にZOZOマリンスタジアムで行われた入団会見で、日本で成功するために必要なことについてこのように語った。

 カイケルは入団会見で“コントロール”という言葉を何度も口にしていた。“コントロール”を大事にするようになったきっかけなどあるのだろうかーー。

 「自分自身、速い球を投げることをずっとしていなかった。コントロールは7歳、8歳から速い球ではなくコントロール重視でとスタートしていました」。

キャッチボールで意識していることについて訊くと、「しっかり自分自身良いフォームで一生懸命相手を目掛けて投げる。ブルペンで今日(12日)投げたので、その前の準備段階として、しっかりとした球を投げられるようにそういう気持ちはキャッチボールでやっています」と教えてくれた。

 ZOZOマリンスタジアムでの試合前練習で行うカイケルのキャッチボールを見ると、野球のボールを投げる前にアメリカンフットボールの楕円形のボールで、ブルペン捕手とキャッチボールをしていた。

 「やっぱりバランス良くないと良い球が投げられない。そういう意味では普通のキャッチボールの前にウォームアップで良いフォームで投げられるような気持ちで、バランス良く投げられるようなという意味合いを込めて、そんなに長くはやっていないんですけど、ここ最近投げています」。

 また、カイケルはメジャー時代に5度ゴールドグラブ賞している。守備で大事にしていることについて「案外、打たれるというか、ピッチャーライナーといった激しいボールが来るので意識的にしっかりと捕らなきゃいけないという意味合いで練習もしっかりして、その結果としてゴールドグラブが獲れたんじゃないかなと思います」と説明した。

 メジャーでの実績、そして経験もある。カイケルが日本で活躍できるか、できないかどうかが、大逆転優勝に大きな鍵を握る。吉井理人監督も「アメリカのスーパースターなので試合に勝つ、結果は出して欲しいです。それプラスマリーンズは若いチームなので、若いピッチャーに技術、経験を教えてもらえればすごくありがたい」と期待を寄せる。

 マリーンズファンに向けてカイケルは「マウンドに上がったらチームの勝ちに貢献できるように。勝つという気持ちを全面的に見てほしいなという思いはあります」と意気込んだ。この9連戦中での来日初登板が予定されているが、カイケルの持ち味である“制球力”、“守備力”を日本のファンの前でしっかりと披露してほしい。

(ダラス・カイケル投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・矢嶋隆文通訳)

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


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