MZの手下の日記

なんということもなく、このたび、日記を開設しました。昔の文章のいくつかも、すこし手を入れて移しています。

山中城址と箱根旧街道

2021-12-30 15:00:00 | 旅の記憶


12月のある日、山中城址を訪ねた。山中城は、小田原北条氏の城跡で、秀吉の小田原攻めの際に4万もの大軍に攻められ、半日で落城したと言われている。戦国時代後期に築城されお城である。北条側の守備の兵力は4千と伝わっているから、およそ10倍もの圧倒的な兵力差に敗れたわけである。

城は、旧東海道を包み込むように築かれており、三島から旧東海道を攻め上ってくる敵をくい止める重要な防衛拠点だったそうだ。上の写真は岱崎出丸 (だいさきでまる)から三島方向を眺めたもので、ちょうどこの方向から、400年前に豊臣の大軍が攻め寄せてきたことになる。

土塁と曲輪がよく残されており、戦国時代の終わりの城の遺構がそのまま残されている貴重な城跡だそうである。




写真のような畝堀や障子堀、土塁がよく残されており、北条氏の築城術がよくわかる貴重なものだそうである。合戦があったときは、秀吉との合戦に備えて、堀や岱崎出丸の整備が進められている段階で、まだ完成前に合戦となったようである。激戦とはいえ半日で落城した理由でもあるのかもしれない。

今回は様々な時間の制約で岱崎出丸 を中心に見学し、三島方向に旧東海道を少し歩いてみた。箱根八里の何やら碑らしいものもあって、こういうところを昔の旅人も歩いていたのだと思うと少し不思議な気持ちになった。






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