MZの手下の日記

なんということもなく、このたび、日記を開設しました。昔の文章のいくつかも、すこし手を入れて移しています。

佐久中込のケーキブティックPeter's

2019-03-20 12:00:00 | お気に入りの店
佐久中込駅前にあるケーキブティック「ピータース」へ行く。朝、寝過ごしてボケボケしていて、昼飯を食べそこなったので、ケーキとコーヒーの前に、バケットサンドを頼んだ。



この店は、等々力の「サンドウニ」で修業をしたという中村シェフのお店である。世田谷で育った私にとって、サンドウニの芳村シェフが作ったケーキの味は、未だに忘れられない懐かしい味だ。ピータースのケーキは、もちろんサンドウニのケーキと同じというわけではないが、どれも素晴らしく、子供のころに食べたサンドウニのケーキが一番、という自分の基準を少し変更したくなった。そして私にはなんだか懐かしい味がする。



さて、バケットサンドは、パリパリのバケットのサンドイッチが二切れあり、なかなか食べ応えがある。一方には生ハムとカマンベールのようなチーズが挟まっており、もう半分はサーモンとアボガドとゆで卵が挟まっている。生ハムのほどよい塩気とチーズが美味しい。ミネストローネとポテトチップスが付く。



ケーキはミルフィーユを選んだ。これもサクサクの薄いパイ生地を重ね、バニラの風味を効かせたカスタードクリームが美味しい。こういう伝統的な菓子に作り手のきまじめな姿勢が出ているのは楽しい。コーヒーは上田市の発芽コーヒーで、まろやかな味わいだが、自分としてはもうすこし苦めの方が好みと思う。この辺りは好き好きというものだろうと思う。


仙石原のオーベルジュ漣

2019-03-17 00:00:00 | お気に入りの店
オーベルジュ漣は箱根の仙石原にある。10部屋を少し超えるほどのオーベルジュである。宿は仙石原のメインルートから少し奥まった高台にあり、閑静なたたずまいをしている。三月のとある週末、訪問した。

夕食は18時から開始と19時からの開始のふたつから選べる。到着の都合もあるだろうが、少し早めに到着して、18時から夕食にすることを勧める。理由は、食事をたらふく摂った後、少し一休みしてから自慢の温泉を楽しもうとすると、少し早めに夕食にした方がよいと思うからである。大浴場は23時までの利用になる。



季節のアミューズの後、オードブルに海の幸の贅沢なカクテルを選び、魚料理は伊豆下田産の金目鯛のポワレを頼んだ。海の幸のカクテルは、シェフのスペシャリテとメニューに書かれており、温泉卵に魚介を盛りだくさんに乗せ、あしたか牛のコンソメジュレを掛けたものでたいへん美味しい。金目鯛は松笠焼きのように鱗を付けたまま焼き、海老とイカ墨で作ったソースでいただく。



口直しのグラニテの後、メインの肉料理は、子羊のゆっくりローストにした。子羊の肉が大きい!なんでも一度燻製にした後、ゆっくりと低温で火を入れたとかで、ロゼ色をした肉はたいへん柔らかくうま味がある。これをシェリーソースでいただく。付け合わせの行者ニンニクと里芋、万願寺唐辛子もよく子羊にあっている。



一皿目のデザートは、パッションフルーツのパンナコッタ、二皿目には、バニラアイスを添えたガトーショコラを選んだ。これに小賀詞として焼き菓子が付く。焼き菓子は食べきれなければ、部屋に持って帰ってもよい。



朝食は、アサイージュースと玄米のシリアル、ジュースはいくつかのジュースから選べる。朝食の野菜は箱根西麓でとれた野菜を使ったもので、サラダなども選べるが、温野菜を選んだ。自家製のハムとわさび味のソーセージはたいへん美味しい。じゃが芋とビーツのポタージュの後、メインはオムレツではなく笹豆腐のステーキにした。みそ味のソースが美味しい。パンは自家製だそうだ。プチサイズのパンで米粉を使っているのかもっちりとしている。



このオーベルジュには素敵な温泉がついている。源泉は二つあり、大浴場の内湯は大涌谷のにごり湯のかけ流し、露天は仙石原温泉の循環である。たいへん素敵な温泉である。宿泊の部屋はたいへん快適で、THANNのアメニティが置かれている。温泉付きの客室もある。客室の温泉は仙石原温泉のお湯である。



(初出:食べログ)