MZの手下の日記

なんということもなく、このたび、日記を開設しました。昔の文章のいくつかも、すこし手を入れて移しています。

松原湖の枝垂れ桜

2019-05-02 12:00:00 | 佐久を訪ねる
平成から令和へ移る10連休の中ほどに、軽井沢へもどり、のんびりと過ごした。天候が不順で雨が降ったり、晴れたりが、一日ごとに繰り返される休日だったが、思い立って、南佐久郡の海ノ口温泉へ出かけた。海ノ口温泉は八ヶ岳の西麓にある炭酸泉である。古い昭和時代に取り残されたような温泉がポツンとある。 
 


海ノ口まで向かう途中に、松原湖に立ち寄り散策した。中部横断自動車道が八千穂高原I.C.までつながり、軽井沢から比較的アクセスが良くなったと思う。松原湖は仁和3年(887年)の仁和地震によって生じた岩屑流により、千曲川支流の大月川がせき止められてできたとされる。小さなとても美しい湖である。 
 

  
湖畔には、松原諏訪社の上社と下社が、湖を挟んで向かい合っており、湖畔の説明書きによると、松原七不思議のひとつには、諏訪湖のように御神渡りも見られたらしい。



下社の境内には、御柱もあり、ここは信州なのだと感じる。稲荷社や弁天社も祀られており、ぶらぶらと散策をしながら湖畔を一周した。
 

 
少し盛りを過ぎているが、湖畔の枝垂れ桜が美しい。桜に見惚れていると、その上を鳶が青い空に吸い込まれるように周回していた。何ということもないが、新しい時代の幕開けが、のどかな一日から始まったことを、少しうれしく思いながら湖畔を後にしたのである。


温泉はえらく繁盛していた。前に訪ねた時には、時間が止まったような空気で、地元の住民の生活に溶け込んだような温泉だったのだが、この連休中は泊り客で満室らしい。温泉でくつろいだのだが、人が多いせいか以前より炭酸の量が減ったような気がして、少し残念に思ったのである。本当のところはよくわからない。それでも松原湖の枝垂れ桜と八ヶ岳を見て、温泉に浸かり、少しはリフレッシュしたような気になったのである。