うっかり

ビデオ屋や古本屋内の派手なノレンで仕切られたあの一角に対する女子の思いと、薬局内の高分子吸収体なあの一角に対する男子の思いとは、同じ位置づけなのではないだろうか。ちょっと覗いてみたい気はするけど、決して侵してはいけない互いの領域、みたいな。そんな女子領域の商品陳列棚に、『しっかり夜用』と『うっかり夜用』が並ぶ姿を想像してみる。朝まで安心とかスーパーガードとか、各社とにかく『しっかり戦線』の中、同じような効果をうたってもダメ。他社との差別化が重要なのだ。そこで、うっかり夜用。意表を突いて結構売れるんじゃないだろうか、うっかり夜用。たとえどんなしっかりさんが使用しても、翌朝間違いなく『イヤァァァついうっかりィィィ』とシーツに地獄絵図を見るという、画期的な商品だ。奥深い。実に奥深いネーミングだ。時代は今、うっかり夜用。痛さのあまりとうとう脳がイッちゃったわけではないマスターなのでした。
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