UPXで圧縮前と圧縮後のメモリ消費量を検証（記事修正）

area[nothing]: opera.dll パッチとUPX for arm/peでUPXで圧縮すると、実行時に元のDLLのサイズ分余計にメモリ消費されると書かれてあったので、検証してみました。

UPXについては、実行ファイルサイズを小さく出来る UPXをご覧下さい。

◆間違った検証方法◆
前の記事で圧縮したソフトの、圧縮前と圧縮後のメモリ消費量をITaskMgrのTaskタブで確認しつつ調べてみました。

Opera(opera.dll)　圧縮前：0KB　圧縮後：2172KB
→(タブを3つ開いて、google、yahoo、exciteを表示)

NetFront(NetFront33.exe)　圧縮前：2311KB　圧縮後：2311KB
→(タブを2つ開いて、google、yahooを表示)

Skype(Skype.exe)　圧縮前：736KB　圧縮後：736KB(ログインしただけ)

GSPlayer(GSPlayer2.exe)　圧縮前：88KB　圧縮後：88KB

Resco Pocket Radio(Radio.exe)　圧縮前：3220KB　圧縮後：3220KB

◆正しい検証方法◆
　　tnjさんからのご指摘いただいたのですが、ITaskMgrのTaskタブで確認出来るものはプログラム領域のメモリ消費量までは見てないのではという事でした。CPUタブでは確認可能という事でしたので、その方法で同じように検証してみました。

このように検証しました。
1.ITaskMgrを起動してCPUタブのMemory usedで消費メモリを確認（ＡKB）
2.検証対象ソフトを起動して同じ方法で消費メモリを確認（ＢKB）
3.ＢからＡを引いた数がそのソフトを起動した時の消費メモリとなる。
4.ソフトを圧縮したものと入れ替えて、1～3の手順で消費メモリを調べる。

Opera(opera.dll)　圧縮前：3460KB　圧縮後：9284KB
→(タブを3つ開いて、google、yahoo、exciteを表示)

NetFront(NetFront33.exe)　圧縮前：4432KB　圧縮後：8172KB
→(タブを2つ開いて、google、yahooを表示)

Skype(Skype.exe)　圧縮前：4448KB　圧縮後：8488KB(ログインしただけ)

GSPlayer(GSPlayer2.exe)　圧縮前：488KB　圧縮後：936KB

Resco Pocket Radio(Radio.exe)　圧縮前：3444KB　圧縮後：4156KB

◆結果◆
　　exeでもdllでも圧縮前よりも圧縮後の方がメモリ消費量が増えるため、元々メモリの少ないPDAで圧縮して使うのはあまりおすすめできません。残りメモリが少なくなると動作が不安定になりますからね（苦笑