ミオパチー(筋疾患)の会オリーブ

ミオパチー患者とその家族でつくる自助会です!

iPS研究に期待を込め寄付~中国新聞~

2011-09-27 22:01:07 | Weblog
2011年9月10日付中国新聞朝刊記事より


再生医療に期待がかかる人工多機能幹細胞(iPS細胞)の研究支援へ、広島県内の
スモン患者や家族らでつくる広島スモンの会が京都大iPS細胞研究所(京都市)に
1千万円寄付することを決めた。「難病の治療法確立に役立ててほしい」と期待を
込める。(山本乃輔、片山学)


 会は現在、65~97歳の82人で構成している。国と製薬会社の責任を追及した訴訟
(原告数304人)で得た賠償金で、1982年に「広島スモン基金」を創設。当初から
薬害根絶のために、研究機関などに寄与しようと話し合っていた。

 前事務局長で、3月に71歳で他界した村田忠彦さんが昨年9月ごろ、神経や筋肉、
血液などさまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるiPS細胞の研修に役立てて
もらおうと発案。意思を継ぎ、4月の理事会で承認した。9月中にも現金を振り込み、
研究所で目録を渡す。

 iPS細胞は、京都大の山中伸弥教授が世界で初めて開発。会のメンバーは昨年11月、
山中教授の案内で研究所を見学し、理解を深めた。

 会長を務める橋岡恵子さん(77)は67年に発症。膝から下がしびれ、「歩くとき、
足にぼた餅が張り付いているような感覚」だったという。「研究は画期的で、難病
患者にとって大きな光」と期待する。

 山中教授は「訴訟で勝ち取られた貴重な資金と聞き、身の引き締まる思い。難病の
治療や薬剤の開発を目指す研究に使わせていただきたい」と話す。

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スモンの会さんは広島難病団体連絡協議会の加盟団体です。
またこのブログにも掲載させてもらいましたが、新生広難連のため尽力くださったスモンの
事務局長さんが今年3月に急逝されました。

広島難病団体連絡協議会の幹事会で、様々な神経難病の患者と接するようなられ、この思いが
強くなられたのかと・・・この記事を読んで、亡くなられた後でこのような志があったことを
知り、驚きと同時に彼の思いに胸が熱くなりました。

スモン基金からの1千万円は山中先生の研究費のほんの一部かもしれませんが、それでも
キノホルムの副作用でいまだ苦しんでおられる方々の賠償金の中から出してくださった
スモンの会の皆さまのその思いを大変ありがたく思います。

ミオパチー患者は勿論、iPS細胞の開発でどれだけ難病患者が救われることでしょう。
根治できる日が一日でも早く来ることを、心から願っています。









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