先日開催された望年会に、はるばる三重県から一泊二日でご参加いただきた会員さんから、
一枚の紙をいただきました。
10月31日付の河北新報のニュースサイトとして、「筋疾患『遠位型ミオパチー』世界初シアル
酸投与治療」の情報です。
東北大大学院医学系研究科の青木正志講師(神経内科)らの研究グループは、有効な
治療法が見つかっていない筋疾患「遠位型ミオパチー」について、細胞を構成する成分の
一種「シアル酸」を投与する新しい治療法を確立するため、世界初の臨床試験を11月中
にも開始する。患者を対象に治験を行い、安全性や有効性が確認できれば、根本的な
治療につながる可能性がある。
研究グループは治験の第1段階として、来年2月ごろまでの間、東北大病院で20~40歳の
患者6人を対象に、1~5日間シアル酸を投与し、安全性を確かめる。来年からは、投与
の機関を延長しながら、治療としての有効性を検証する方針だ。
遠位型ミオパチーは、シアル酸を作る遺伝子の変異で発症し、足や手の指先から筋肉の低下が
進む。国内の患者は推定300~400人。
これまでに、マウスを使った実験で、シアル酸の投与で症状が改善することが確認され
ていた。しかし、患者が少ないため、採算性などの理由で製薬会社は治療薬開発に消極的
だった。
今回の研究は、企業が治験をしない薬の利用や開発を目的とした「医師主導治験」として
実施する。治験に使うシアル酸製剤は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発
機構(NEDO)の助成を受けた製薬会社が提供する。
青木講師は「進行すれば歩行も困難になるなど深刻な疾患だ。希少疾病の治療薬開発を
前進させるためにも、着実に成果を出し、最終的に市販化できるよう国にも支援を求めて
いきたい」としている。
患者の一人で、遠位型ミオパチー患者会北海道・東北地区リーダーの水谷秀則さん(37)=
いわき市=は「治療に向けて一歩前進し、大変うれしい。治験が無事に最終段階まで
進み、患者が治療薬を服薬できる日が来るよう、患者団体としても理解と支援を広げる
活動をしていきたい」と話している。
-以上ー
一枚の紙をいただきました。
10月31日付の河北新報のニュースサイトとして、「筋疾患『遠位型ミオパチー』世界初シアル
酸投与治療」の情報です。
東北大大学院医学系研究科の青木正志講師(神経内科)らの研究グループは、有効な
治療法が見つかっていない筋疾患「遠位型ミオパチー」について、細胞を構成する成分の
一種「シアル酸」を投与する新しい治療法を確立するため、世界初の臨床試験を11月中
にも開始する。患者を対象に治験を行い、安全性や有効性が確認できれば、根本的な
治療につながる可能性がある。
研究グループは治験の第1段階として、来年2月ごろまでの間、東北大病院で20~40歳の
患者6人を対象に、1~5日間シアル酸を投与し、安全性を確かめる。来年からは、投与
の機関を延長しながら、治療としての有効性を検証する方針だ。
遠位型ミオパチーは、シアル酸を作る遺伝子の変異で発症し、足や手の指先から筋肉の低下が
進む。国内の患者は推定300~400人。
これまでに、マウスを使った実験で、シアル酸の投与で症状が改善することが確認され
ていた。しかし、患者が少ないため、採算性などの理由で製薬会社は治療薬開発に消極的
だった。
今回の研究は、企業が治験をしない薬の利用や開発を目的とした「医師主導治験」として
実施する。治験に使うシアル酸製剤は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発
機構(NEDO)の助成を受けた製薬会社が提供する。
青木講師は「進行すれば歩行も困難になるなど深刻な疾患だ。希少疾病の治療薬開発を
前進させるためにも、着実に成果を出し、最終的に市販化できるよう国にも支援を求めて
いきたい」としている。
患者の一人で、遠位型ミオパチー患者会北海道・東北地区リーダーの水谷秀則さん(37)=
いわき市=は「治療に向けて一歩前進し、大変うれしい。治験が無事に最終段階まで
進み、患者が治療薬を服薬できる日が来るよう、患者団体としても理解と支援を広げる
活動をしていきたい」と話している。
-以上ー