(仮題)ロースクールウォーズ

九州大学法科大学院(ロースクール)1期未修卒業生のブログ(^_-)

宇宙戦争

2005年11月09日 23時35分56秒 | 日々の戦記
最近、映画ネタばかりですが(笑)
今回は「宇宙戦争」。もちろんHG・ウェルズの古典的名作を映像化したもので、「宇宙人が攻めてきた!」という何かもう使い古されて笑っちゃうパターンの元になった話とも言えます。

アメリカの人って基本的に、歴史上、自国の本土が侵略されて戦場になったことがないため、こういう映画ってかなり恐怖感があるんじゃないかなあと思います。
例えば、日本は、前大戦時にB29に空襲された記憶をもとに「ゴジラ」を初めとする怪獣映画がありますけど、これがアメリカ版ゴジラになると全くテイストが違いましたよね?
民族の記憶の違いなんじゃないかなあ?ってことです。

話がとびましたが、この映画、1953年に映画化されたときのような純粋なスペクタクル作品とは若干違います。
1953年版は、人類は核まで持ち出して必死の抵抗をしようとしますが(ちなみに宇宙人には効きませんでした(爆))、なんか2005版は、「戦争」そのものはひたすら「やられっぱなし」で、軍隊はアホな戦闘方法しかとらず(笑)、「戦争モノ」のカタルシスはほとんどないです。というか地球全体が攻め込まれているはずなのに大局的な戦況がさっぱりわからず、戦争というより「追いかけっこ」的な描写が延々と続きます。
その分、家族愛?の物語に重点が置かれた作りになってますが、この「愛」とか「人間ドラマ」とかいうのは、映画の面白さとは、関係ないことが多いです。
というか陳腐な「愛」の物語は意外と簡単に作れますが、説得力がないとただのお説教映画になってしまいます。
むしろ本当に面白い「スペクタクル」を作る方がずっと難しいんですよ。

この映画はそこまで失敗はしてませんが、俺的な感想は、1953年版の方が面白かったんじゃないか?と思ってます。俺はスピルバーグに純粋な
「スペクタクル」を作って欲しかったです。

ではでは…。
宇宙戦争

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