国際情勢について考えよう

日常生活に関係ないようで、実はかなり関係ある国際政治・経済の動きについて考えます。

お隣さん

2006-09-23 | 日本と世界

国際関係の世界では、近隣国との関係を、身近なご近所づきあいにたとえて、何はともあれ仲良くしていくことが大切だということが言われることがあります。たしかに、普段は疎遠でも、何かの際にはお互いに世話になるかも知れず、ご近所とは仲良くしておいた方が、お互いに得だろうと思います。また、騒音などの多少のトラブルがあったとしても、文句の言い方には極力配慮して、決して暴力沙汰などにはならないように気をつける必要があると思います。そういう意味で、ご近所づきあいは、近隣国との関係と似たところがあるかもしれません。

しかし、近隣国との関係とご近所づきあいで、決定的に違う点が一つあります。

 

 

 

 

 

それはどんなことがあっても、お互いに引っ越せないということです。

このことを考えると、近隣国との関係は、ご近所づきあいよりも、はるかに大切であり、互いにとてつもない高いリスクを抱え合っているということが分かります。ご近所を好きになれるかどうかは、お互いの相性にもよります。ですから、どうしても好きになれないなら、無理して好きになることはないかもしれませんが、お互いに非建設的な悪口を言うようなことだけは止めにしたいものです。これは政治家レベルだけでなく、私たちの一般市民レベルでも言えることです。これは、相手のためだけでなく、自分のためでもあります。

今朝から、次官級の日中会談が都内で開かれています。今後は、小泉外交で冷え切った近隣諸国との外交活動が活発に展開されることが予想されます。これからは、お隣さんを大切にしていきたいものです。