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在宅療養生活で見たこと、思ったこと、を伝えます。

回顧録 8

2015年11月24日 | 回顧録

私が小学四年生まで住んでいた母子寮には入所資格があり、金融資産・不動産・多額の預金等があれば資格を満たしません。給料などの収入も一定額以下であることが条件となります。

 

当時の母親は離婚した際に土地建物を売却してまとまったお金を持っていました。以前住んでいた場所をたたんで無借金で購入したようですから、マイナスという事はないようです。でもそのままでは入所できないのでそのお金はある親戚の人が「私名義で預かっておくから入所手続きすればいいよ」ということになり、田舎者で疑うことも知らない純朴な母はその通りにして母子寮の審査を通過したのでした。

 

その親戚の人は二言目には「金がない」という家でしたが、母からのお金を預かってから後、不思議な事に自分の敷地内で農業施設を拡充したり、子供を東京の私大に出したりと、羽振りがいいんです。

 

私が中学生位の頃、以前預けたお金がない。どこにいった?で、揉めてしばらく親戚付き合いをやめた事がありました。今でもそうだと思いますが一軒の家と土地を処分すればそれ相当の金額になると思いますし、仮に婿養子に来た父に半分分けたとしてもある程度は残ると思います。


だって母子寮の入所基準にひっかる金額でしょう?変ですねぇ。


時が経ち、私が自分で注文住宅を建てた時もその親戚の人は何もご祝儀をくれなくて、昔、私の両親が離婚して住宅を清算した時のお金の事については黙して語らずでした。


普通なら家がなくなって、その親の子供が家を再建したら親族として何らかのお祝いの言葉や金品等の気持ちが示されると思うのですがそれがありません。ましてや以前の不動産売却のお金を預かっている筈のに、いざ私が家を建てた時にはそれを返さないで沈黙を保っているというのは変です。


それで数年前に法務局に相談したことがあります。(警察は民事不介入なので)私が一連のことを縷々説明した後担当した方が言うには「○○さんね、通帳等の証拠が揃っていてももう時効が成立していてこの件は解決不能です。」


お金を預けたその親戚の人は夫婦共にもうすでに鬼籍に入っており次の代の息子も数年前に亡くなりました。昔の人はよく言ったものです。「死人に口無し」



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