レポピ - Piano Lesson Report

埼玉県上尾市&桶川市にある「たかすぎ音楽教室」(ピアノ・声楽・ソルフェージュ・楽典)のレッスン風景をつづります。

モーツァルト「幻想曲 ニ短調 K.397」

2022年04月25日 | レッスン
ひさしぶりの更新です。
あいだがあいたのは、とくに理由があったわけではなかったのですが。
ゴールデン・ウィーク目前の週末、生徒のみなさんも新学期・新年度がスタートして、そろそろ新しい生活にも慣れてきたことでしょう。

さてHさんのレッスンです。
モーツァルトの「幻想曲 ニ短調 K.397」をさらいはじめました。

よい演奏は、上手な譜読みから。
まずは譜読みを確認しました。

譜読みで最初にすることは、できるだけ両手で、曲の最後までひと通り弾いてみることです。
曲の難度・規模にもよりますが、数回とおして弾いていくと全体のイメージはつかめると思います。
これがむずかしい場合、楽譜を見ながらほかの演奏例を聴いてみるのもよいでしょう。
いまはレコードやCDをそろえていなくても、ネットで手軽に演奏が聴けるので便利な時代になりました。

はじめに両手で譜読みができない場合は、耳から曲を知って、片手ずつさらうことになります。
その場合、曲の最初から最後まで片手で弾きとおすよりも、ひと区切りとなる短い部分ごとに右手→左手の順で音を確認して、あるていど弾けるようになったら、できるだけその部分ごとに両手であわせることにチャレンジしたほうがよいのです。

Hさんのレッスンでは、上記のような短い部分ごとに右手、左手を片手ずつさらい、すぐに両手にあわせていく練習をしました。

あわせるのが難しい箇所、まだよく弾けていない箇所もたくさん出てくるでしょうけれども、最初は細部を気にしすぎないで、ざっと鉛筆で下書きをとる感覚で、どんどん進めていきましょう。
難しい部分は、譜読みのあとで取りだして練習すればよいですし、そもそもそうした練習には時間がかかるものです。
いまはそうした部分練習に時間を割かず、全体のイメージを把握することに努めます。
そうすれば、練習に時間のかかる箇所や、ぎゃくに比較的弾きやすい箇所がわかって、全体の練習計画が立てやすくなります。

モーツァルトの短調の曲はどれも、ふかい感情に満ちていてとても美しいです。
着実に譜読みを進めながら、幻想曲のすばらしさを味わってみてください。

レッスン日 2022年4月23日(土) 16:00(こうき)


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