
2007年11月4日(日)、上野の国立科学博物館に行きました。
しばらくぶりの全OFFの週末。イベントや第九合唱団の練習で僕が出かけることの多かった土・日に、妻は娘とふたりでよく上野界隈に出かけて遊んでいました。朝、お弁当をつくってふたりを送りだす僕は、うらやましそうにながめるばかり。
というわけで、ちょうどお出かけ日和にもなり、週末恒例の上野遊びに今日は僕も参加しました。前の日までは上尾にある榎本牧場に行こうかという話になっていたのですが、「動物さんのウンチがたくさんあるよ~」と妻が冗談めかしていったところ、恐れをなした娘が「博物館がいい!」といってゆずらず、こうして上野行になったしだい。榎本牧場は気になるスポットなので、いつか出かけようと思っています。
前回の国立科学博物館以来(2007年5月1日 「国立科学博物館」)、妻と娘は恐竜をはじめとする古代生物に関心が高まり、娘はとくにお気に入りのトリケラトプスとティラノサウルス・レックスのフィギュアでよく遊び、妻は図書館から何冊も図鑑を借りだしてきます。
僕も子どものころ、図鑑を飽かずにながめたものでした。僕は星や宇宙といった話よりも、絶滅してしまった太古の生物などの話のほうがよりロマンを感じるほうです(むかし妻は三葉虫の気味悪さに挫折して、宇宙の話のほうへ行ってしまいました)。
そうして図書館の子ども用の図鑑をいっしょにながめているうち、以前は恐竜しか関心がなかったものですからそれ以外のページは読みとばしていたのですが、先日、恐竜よりもっと気になる生物を見つけました。今回、なにより僕はそれが見たくて博物館に行ったのです。
それは先カンブリア紀のエディアカラ生物群と呼ばれるもので、植物と軟体動物のあいのこのようなベンド生物です。1946年にオーストラリアのエディアカラ丘から大量に化石が発見され、どうやら植物とも動物ともまったく無関係な生物という見解が出されています。真偽は議論中なので、図鑑のなかでは「謎のベンド生物」となっていました。う~む、おもしろすぎます。洗濯板のようなディッキンソニアは、うねうねと身をよじらせて海中を移動したとか…。不思議すぎます。
さて、4歳になった娘はずいぶん体力がついて、妻といっしょに出かけるときは全行程をひとりで歩いたり、あまり甘えたがったりしなかったという話を聞いていましたし、僕と娘のふたりきりのときでも、ずいぶん手がかからなくなったと思っていたのですが、僕と妻がいっしょにいるときは態度がまたすこしかわるのです。
この日はいつもにもましてグダグダとしていました。
恐竜のいる地下1階を見て、前回はながめるだけだった展示物のガイド・ビデオを見たりして楽しみました。館内をチョロチョロして落ちつきのない娘…。
1時間ほどすると「お腹がすいた~」となって、すこしはやめのお昼になりました。今回のお弁当も僕が担当です。質素というより粗末といったほうがちかいメニューなのですが、つくるだけならずいぶん手なれてきました。
まだ12時です。
地下2階にあるベンド生物の化石を見に行きました(写真)。こんなものがいたなんて、まったく感心してしまいますねえ。それも6億年前なんだそうです。考えもおよびません。
ところが娘が「疲れた~」、「グニャグニャになっちゃった(だから抱っこして)」といいはじめ、もうすこしまわれるかなと予想していた範囲よりもはやく切りあげることになりました。
帰りの電車はすいていて、1時間ほどお昼寝ができました。
帰宅してから図書館へ行って、ふたたび恐竜の本を4冊借りてきました。3冊は娘用、1冊は僕用です。
恐竜のイメージはずいぶんかわったんですねえ。デイノニクスの登場で、恐竜温血説や鳥類への進化説などが出てきたことはNHKの特別番組などで見て知っていましたが、僕が子どものころとくらべて、恐竜の挿絵の描かれかたがずいぶんちがいます。生きいきしています。
ブロントサウルスの名称はなくなってアパトサウルスになったというか、化石が混入してそれまでまちがっていた呼称が訂正されたといったほうがよいのでしょうか。とにかくアイドルだったブロントサウルスがすでにいないことはショックでした…。
また出かけようと思います。(こうき)
ちなみに、最古の魚は4億6千万年前に登場した「アランダスピス」だそうです。恐竜の登場は約2億4500万年前、恐竜の絶滅が約6500万年前。現代人の祖先が登場するのは、わずか20万年前・・・。
第5巻「ヒトがサルと分かれた日」もお勧めです。
NHKスペシャル「生命」はかいつまんで見た記憶があるのですが、すばらしかったですね(でもそのころはまだ真のすばらしさに気づいていなかったので、かいつまんで満足していたわけですが)。DVDを調べてみたら、稀少品らしくプレミアがついていました(!)。また放送してくれることを期待しています。こんどはぜんぶ見ます。
このところ週末は、僕が「第九」を歌っているあいだに妻と娘が上野の国立科学博物館に出かけています。カンブリア紀のハンター「アノマロカリス」の化石を僕をさしおいて見てきてしまったふたりがうらやましい。
「生命」はコミック版が出ているんですね。また調べてみます。