室賀ジャズギター研究室

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個人レッスンのジャズギター教室

ルネトーマ

2007年09月29日 | Weblog
ジミーレイニーの楽譜の話題がしばらく続いている。
そろそろ違う話を…
と思ったけど、まだシツコク…(笑)

ジミーレイニーの50年代前後の
影響力は相当だったようだ。
(特にヨーロッパのジャズギタープレイヤー)
なわけで、レイニースタイルは至る所で聴けるが
突出しているのはなんと言っても
ルネトーマだと思う。
僕は、時折レコードショップ、CDショップで
見かけていた‘牛乳ビンの底メガネ’のジャケット
(ギターグルーブ/写真下)を
なんとなく敬遠し続けていたが(笑)
実際、彼は素晴らしいプレイヤーだ。
ベルギー出身の彼は
様々な事を吸収し、変貌を遂げていくタイプだったようだが
(僕は後期は未聴)
初期の彼はアゴがハズれる程、完璧なレイニースタイルである。
‘ルネトーマ・クインテット/写真上左’あたりは
フレーズ、トーンばかりでなくアレンジまでレイニーだ。
ジョンレイニー氏のネットフォーラムによると
当時、ジミーレイニーの奥さんが
‘彼、アナタのフレーズ、パクってるわよ!’
と激怒した程…らしい(笑)
個性が重要な要素の一つであるジャズ、
しかし、と同時に、
トランスクライブする事が重要な吸収手段であるジャズ、
…難しいところだ。
人の影響が強すぎるプレイヤーは個人的には
ちょっと苦手だけど
ルネ程、完璧だと話は別だ。
プラス、変化/進化し続けて
自身の音を探求していったスタンスは、
コピー/自身の音楽への昇華といった
一見、矛盾を感じがちな、相反するように感じやすい
2つの事柄の関連性を理解する上で
たくさんのプレイヤーのヒントになりそうだ。

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