室賀ジャズギター研究室

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だらだらフレーズの原因 ②~音の安定度

2008年11月22日 | 練習・アドバイス
ここ数日、すっかり冷え込む。
ヨダレも凍ってしまいそうな寒さだ。
そんなこんなで今年も残り僅かとなってきた。

さて、前回の②④、

②呼吸感を意識していない。
 8分音符で弾きっパ。リズムバリエーション、休符、ブレスが少ない。
④フレーズの終止感の不足。音楽的センテンスの句読点不足。
 一つのフレーズを言い切らないうちに、次のフレーズに行ってしまう。
 フレーズの文尾が曖昧。

…あたりの対処策だが

②については
・弾きっパになりやすい人は
 スペースを空けることに不安をもってしまうことが多い。
 音を伸ばしたり、ストップする場合、妙な音を選択してしまうと
 不協、衝突が際立ってしまう。その事実から逃避するために
 ひたすら弾き続けてしまうという状態に陥る。
 で、まず、休符を使いなれる。
 弾く小節、弾かない小節を交互に(1小節毎、2小節毎など…)
・フレーズを弾く際は、息を吐く、休む際は息を吸うなど
 サックス、ラッパ、ヴォーカルなどをイメージして
 自然なブレスを習得、無機質なブレスレスフレーズを防ぐ。

④については

 ‘ここ数日すかり冷え込むヨ
 ダレも凍ってしまうな寒さだそん
 なこなで今年残り僅かなてきたョ’

 …みたいに、コミニケーションが困難なフレーズになってしまう
 ということだ。
 ま、一生懸命日本語猛勉強中のフィリピーナと会話しているみたいで
 楽しそうではあるが…

 フレーズを終止したい場合はスムーズに、音を跳躍させず
 安定した音をターゲットに締めくくれば容易だ。
 例えば
 メジャー終止で
 最も安定しているのは
 ルート
 次いで
 5th
 次いで
 3rd
 … テンション、7th … アウトサイド という感じ。

 上記はオーバートーンシリーズ(倍音列)での出現順や
 スタンダードのテーマの最終音の統計のようなイメージで
 捉えてみるとよいと思う。

 メージャーコード以外のコードタイプの音の安定度も
 同様に考える。

 細かく書くと
 7thコードは自然和音なので
 ルート、5th、3rd、b7th…テンション…
 マイナーやハーフディミニッシュ、ディミニッシュは
 類推的コードなので、上記の自然和音を根拠に同じように。
 
 終止感とは話が段々ずれてくるが
 安定/退屈
 不安定/スリル
 は、表裏一体、諸場の剣なので
 音を考察する際、
 安定感という視点からと
 スリル感という視点からでは
 逆方向という感じだ。

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