日本海側めぐり3泊4日の旅が無事終わりました。
下関港→特牛港→阿川港→須佐港→江崎港→浜田港→温泉津港の7港を訪問しました。
最終日は午前中雨、2日ほど夜雨の日がありましたが、日中は好天気にめぐまれ、山陰地方の海岸線の美しさを満喫出来ました。
道中の食事では、道の駅で新鮮なお刺身(天然ぶり・しめ鯖)を味わうことが出来ました。外食は初日の王子サービスエリアのみで自炊で乗り切りました。
日和山と方角石を中心に訪問先で感じたことを書きとめておきます。
【下関丸山日和山】
日和山公園が立派な場所だと想像していただけに期待はずれといった感じでしょうか。
日和山公園の上には浄水場があり、高杉晋作像がある公園は浄水場に付随しているように見えます。
駐車場がなく車を停めたままにしておくと駐車違反になるよと、桜祭りの準備中の人に言われました。
都会の街中にひっそりとたたずむ場所が丸山日和山でした。

【伊崎日和山】
北前船の大きな寄港地だったにもかかわらず、完璧に忘れ去られた場所のようです。
日和山の場所が私有地なのでしょうか日和山への登山道もありません。
吉田松陰も足を踏み入れたという、日和山を記した石碑はあるのに私は拝見することはできませんでした。
きっとその場所は雑木で覆い隠されているのでしょう。
昨年5月に訪ねた高知県安芸市も日和山の場所は私有地なので行政が勝手に手を入れることができないと役所の人が言っていました。
県内一の港湾都市なのに北前船文化がクローズアップされていないことが惜しまれます。

【特牛港日和山】
日和山に灯台があるためでしょうか、周辺の手入れが行きとどいていました。
が、地元民の日和山への関心度は室積と同じように皆無だと思われます。

【阿川港日和山】
高齢者が多数をしめる地元民の日和山に対する認知度は高いようです。
日和山を知らない人はいないように思います。
目の前に日和山が見える阿川港はこじんまりとした漁港で日本の原風景をみるようで癒されました。

そういえば光ふるさと郷土館にも阿川八幡宮に奉納された船絵馬のレプリカがあることを思い出しました。
阿川はとても親近感がもてる場所でした。

【須佐港】【江崎港】
二つの港をはさむ高山が日和山の存在であることがよくわかりました。

船頭さんにとっては高山の山腹にある黄帝社参りは、四国の金毘羅様参りと同じようなものだったのでしょう。

西堂寺境内にある方角石が大切に保管されていることに大きな感銘を受けました。
六角堂と港の風景がたまらなく美しかったです。

方角石が昭和二年に奉納されたことにも驚きました。
戦艦や航空機が製造される時代になっても北前船(帆船)は重要な役割を果たしていたのでしょう。
【浜田港日和山】
浜田にある3つの日和山の中で外ノ浦港日和山が、天然の良港で抜きんでて美しい場所にあるように思いました。

松の消滅は外ノ浦でも見られます。
海岸松の美しさが浜田歴史資料館の白黒写真で味わえました。

市をあげて日和山・方角石を中心に北前船文化を大切に保存しようという空気を感じることが出来ました。

日和山に方角石が昔のままにあることがすばらしいと思いました。
【温泉津港】
銀山関係で潤い、藩港としてにぎわい、11年前に世界遺産にも認定されたことを知って驚きました。
以前の訪問は温泉津温泉元湯の熱さに驚きましたが、今回は半日かけて温泉津の町並みを散策することが出来ました。
室積よりも小さな町並みですが、街全体に昔の姿がしのばれ、鉄道の駅舎の風景にも感銘しました。

次回の旅は出雲から城崎までになります。
今回の旅で事前学習の大切さを実感しました。
学びの視点を明確にした旅に心がけていこうと思います。