歌う狸ブログ

街角狸マニアがあらゆるマニアについて歌う「マニアソングス」誕生秘話

日本タヌキレコード大賞はありまーす!!

2020-04-29 13:01:05 | タヌキソングス
月刊マニアブログフェスタ4月号

全30名のマニアが一斉にブログを書きまくる企画「マニアブログフェスタ」ですが、当ブログも参加させて頂いております。そのマニアブログフェスタ内の注目記事を主催の別視点スタッフさんが紹介する「月刊マニアブログフェスタ4月号」が配信されました。


ブログと連動した出品サイトMarchelに出品中のタヌキCD「化かされたなら」をご紹介頂きましてありがとうございました!

日本タヌキレコード大賞受賞!

でも、私は言いたいですね、ちょっと待ってくれ齋藤さん!と。日本タヌキレコード大賞が架空の賞だと思ってたんですか!!架空じゃないですよ、リアルですよ!

2017年末の感動の受賞の瞬間が記録されていますのでご覧ください。


リアルな証拠にちゃんと表彰状もpdfで送られてきましたよ!!

発表を待つリアルなドキドキ感と受賞後のコメントはこちら!!!


どうですか!!!!!架空の賞じゃないことがお分かり頂けましたでしょうか!!!!!!!

「化かされたなら」スタジオ版

つい興奮して「!」が多くなってしまい失礼しました。レコ大がリアルかどうかはさておいて、折角出来たタヌキソングを形にしておきたくて取り組んだのが前回お話したGarageBandによる録音です。この当時はとにかく一人多重録音が初めてで楽しくなってしまい、結果的にバンドではなく自分一人でドラム以外の全楽器を演奏して録音するスタイルになりました。バンド村田食堂の凄腕バンジョー奏者山本さんが作った化かされ感満載のイントロフレーズをギターでコピーするのが一番大変でしたが、こうしてスタジオ版「化かされたなら」が誕生しました。
(SoundCloudでご試聴頂けます。)


この「化かされたなら」も入ったオリジナルタヌキCD全7曲入りはマルシェルから通販でご購入頂けますので、よろしければ是非記事下のリンクからご覧ください。

歌う狸のコラボ祭り

そんなこんなでタヌキCD残りの曲の紹介や、ジャケットデザイン秘話なんかも今後紹介していきたいと思っていますが、このブログのもう一つのテーマは他のマニアさんとのコラボです。

セカンドアルバムとして製作した「マニアソングス」というアルバムは10人のマニアの世界観を歌に込めた作品で、こちらの収録曲も今後ご紹介していきたいと思います。マニアの皆さんは世の中を変わった見方で見ているので曲のアイデアが次々に湧いてくるんですよね。これからもどんどんコラボさせてもらって曲を作っていきたいなと思っていたところ、電飾マニアのタナゴさんから早速コラボのお誘いがありました。同じくマニアブログフェスタに参加されているタナゴさんは先日、令和サイバー歌謡「電脳街道ひとり旅〜A・KI・HA・BA・RA〜」というオリジナルソングを発表されたのですが、楽曲も映像も完璧にサイバーな世界観が作り込まれていて素晴らしい作品でした。この歌を歌ってみて欲しいというお誘いで、なんとボーカリストとしてコラボさせて頂くことになりました。オリジナルのボカロっぽい歌がものすごくサイバー感があるので、どうやって歌おうか悩みましたが、歌い込みを重ねるうちに気分が盛り上がってしまい、ものすごい熱唱になってしまいました。この曲Bメロから先が特に歌詞の意味が全く分からなくて最高に気持ちいいんですよね!(褒めてます!)タナゴさんコラボ企画もこれから色々な方が参加されるようですので楽しみです。




スマホで簡単作曲術-GarageBand超入門

2020-04-23 21:26:11 | タヌキソングス
前回はどうぶつの森「たぬき島」からお届けしましたが、今回は現実世界からスマホを握りしめてお届けします。皆様にも是非スマホを片手に読んで頂きたいと思います。

初のタヌキソング「化かされたなら」を作って以来、タヌキソングを含めて色々な曲を作曲してきましたが、それらは全て無料ソフト「GarageBand」で作っています。GarageBandはiPhoneやiPad、Mac PCに最初から入っているアプリですが、使わない人にはおそらく一度も開いたことのないアプリだろうと思います。(しかもiOS版は立ち上げた瞬間に横画面で固定になるので、間違って開いてしまった場合には閉じ方が分からなくなって思わず舌打ちしてしまうことでしょう。)でも使ってみるとめちゃくちゃ簡単に曲が作れてしまうので、是非一度お試し頂きたいと思います。ということで、今回は全く楽器も機材も使わずに30分で1曲作ってみましょう!楽器が弾けなくても出来ますのでよろしければお付き合いください。

たんたんたぬきの・・・を録ってみよう!

ということで何の曲を作ろうか考えましたが、「たんたんたぬきの・・・」でお馴染みのタヌキソングをやってみたいと思います。この曲は子供の遊び歌として各地でローカルな歌詞がある歌です。一番有名なのは「たんたんたぬきの金○は、風もないのにぶーらぶら」というやつでしょうか。この曲は元々なんと「Shall We Gather at the River」という聖歌だというので驚きです。日本には明治時代に伝わり、「流水天にあり」という題名がつけられつけられたそうで、現在では「まもなくかなたの」という訳詩で歌われています。

ちなみにコード進行は

C-C-G-C
C-C-G-C
F-C-G-C
F-C-G-C

という16小節の構成になっています。

早速GarageBandを開いてみましょう

お待たせしました。まずはGarageBandを開かないと始まりません。スマホからGarageBandという赤いギターのアイコンを探してみましょう。(今回はiOS版GarageBandバージョン2.3.8で解説します。iPhone/iPadをお持ちでない方は申し訳ありません!)


Garagebandを開いて「曲を作成」を押すとKEYBOARD、DRUMSなどのアイコンが並んだ画面が出てきます。



ここで録音する楽器を選びます。今回は最初にKEYBOARDを入れてみましょう。KEYBOARDの枠の左下にあるSmart Pianoを触ります。



するとこんな感じで一番上にGとかCとかコードが並んだ画面が出てきます。試しに好きなところを押してみるとコードに対応した和音が流れます。これを押すだけでピアノが全く弾けなくてもコードが鳴らせてしまうのですから素晴らしい発明です。もしもピアノが弾けたならなどと嘆く必要はありません。

次に曲の設定をしておきましょう。スマホだと小さいので見にくいですが、右上に「+」マークがあり、これを押すとソングセクションという画面が開きます。



セクションAの横に「8小節>」とあり、初期設定は8小節でループするようになっているのですが、8小節のところを触ると「セクションの長さ」という画面が開きます。



最初から作る曲の長さが決まっていれば「マニュアル」の横の数字を触っていくと小節数を変更することが出来ますが、決まっていなければ「自動」の横にあるスイッチをオンにしてみましょう。これで曲の長さを気にせずに作曲出来ます。(今回は16小節でやってみます。)



尚、右上の歯車マークを押すと曲のテンポやキーを選択出来ます。今回はデフォルト設定(テンポ110、キーCメジャー)でやってみます。

それでは早速ピアノパートをレコーディングしてみましょう。赤い丸ボタンを押すとカウントに続いて録音がスタートします。何を弾いても絶対にコードから外れた音が鳴ることはありませんので何の心配もありません。





とりあえず弾き終わったら停止ボタンを押します。再生ボタンを押すと今録音した音を聞くことが出来ます。上の段の左から三番目のアイコンを押すとピアノが最初のトラックとして記録されているのが分かります。



頼れるドラマーを誘ってみよう

次はこのアプリの醍醐味、バーチャルドラマーを召喚してみましょう。先程の画面の左下にある「+」ボタンを押すと最初の楽器選択画面になります。ここでDRUMMERというアイコンを押すと、今録音したピアノに合うようにバーチャルドラマーがいい感じにドラムを叩いてくれます。流石に生のドラマーのように痒いところに手が届くドラムは叩けませんが、どんな時でもパッと現れてリズムを入れてくれる頼れるやつなのです。



リズムパターンやフィルの多い少ない等、細かい調整はこの画面で出来ます。



あとは好きな楽器を好きなだけ入れるだけ

ここまで来たらあとは自分の感性に従ってひたすら楽器を足していくだけです。ピアノやギター等の弾き方は先程のようなコード弾きの他、単音で弾くことも出来ますし、Autoplayでいい感じにリズムを刻んでくれるモードもあります。私のお気に入りはWORLDカテゴリにあるErhu(二胡)と中国の鳴り物です。STRINGSのAutoplayを入れてゴージャスに仕上げましょう。






今回は全11トラックを重ねました。


それでは私が作ったバージョンをお聴きください。皆様も時間を持て余した時には是非スマホ作曲をお試しください。長らくのお付き合いありがとうございました。



たぬき島通信

2020-04-18 18:31:24 | たぬき島通信
自粛自粛の毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。予定していたライブもリハーサルも全部中止になってしまいましたし、街へ繰り出して狸を探しに行くことも出来ませんが、その分家の中で出来ることを楽しんでいくしかないですね。

家に居ながら無人島を駆け回ることの出来るゲーム、「あつまれ どうぶつの森」ですが、タヌキに化かされて無人島で住宅ローンを払わされるゲーム(意訳)と聞きましたので、狸マニアとしてはやらないわけにはいきません。

無人島を狸だらけにするゲーム

早速Nintendo Switch Liteを購入し、無人島「たぬき島」での生活が始まりました。心配していた住宅ローンはあっという間に返済出来て、あとはのんびり遊んで暮らそうと思っていたところ、とある島のフレンドから素晴らしい贈り物をもらいました。



「たぬきのおきもの」DIYレシピ!何ですかこの精密に再現された狸は!完璧に信楽焼ですね。徳利にまる八って書いてあるし。しかも材料はねんどだけです。登り窯も色付けも必要ありません。

というわけで、私は信楽狸職人として第2の人生を歩くことにしました!見てくださいこの満面の笑みを!


毎日狸が待つ家に帰るのが楽しみです!


家の周りは大体狸で埋め尽くされたので、近隣の住人の家にもこっそり置いて回ってます。


狸風呂も完成しました。



そんな訳でこのブログでは時々たぬき島の様子をお伝えしていこうかなと思います。たぬき島が街角狸だらけになっていく様をお楽しみに!次回はタヌキソングのお話です。


ジャズソングと狸(後編)

2020-04-14 22:07:49 | 自己紹介
信楽狸のブレイク

前回は信楽狸が生まれた頃の話を書きました。この信楽狸が全国的に知られるようになったきっかけはもちろん皆様ご存知のことと思いますが、1951年の昭和天皇信楽行幸です。この時沿道に日の丸の旗を持たせた信楽狸を並べて歓迎したのですが、それをご覧になった昭和天皇がいたく感激され、次のような歌を詠まれたことが新聞で報じられました。「をさなきとき あつめしからに 懐かしも 信楽焼の たぬきを見れば」つまり、昭和天皇が狸コレクターだったということが全国的に報じられたのですが、これにより信楽狸が一躍有名になったのでした。また、翌年1952年には石田豪澄和尚が伝承をもとに「信楽狸の八相縁起」を考案し、信楽狸の特徴(徳利や通帳、笠など)に縁起を当てはめて宣伝したことで、ますます信楽狸が有名になっていきました。

戦後のジャズソング

信楽狸がブレイクしていた頃、ジャズソングは姿を変え、失われたジャンルになっていきました。戦後、進駐軍と共にカントリーなどの多様なアメリカ音楽が日本に入ってきたことと、スイングジャズ自体が下火になっていったこともありますが、ジャズから流行歌へと姿を変えていきました。笠置シズ子さんが歌う東京ブギウギのようにジャズをもとにした大ヒットもあり、ジャズソングがさらに発展していったという見方もできるかもしれませんが、やはり戦前のようなジャズソングは完全に途絶えてしまったように思います。

ジャズソングと狸

大人気となった信楽狸はさらに時代のニーズに合わせて様々に形を変えていきます。最初は野生的な表情でシュッとした細長い姿だったのが、より太い腹に、よりデフォルメされた可愛らしい姿に変わっていきます。それは売れるための努力で、時代ごとに変わっていく様は非常に興味深いのですが、やはり古い狸に出会うととても興奮してしまいます。歴史的にも骨董品としても貴重な物ですので当然と言えば当然ですが、古いジャズソングのように手探りで道を模索しているような心意気に惹かれているのかもしれません。最近このような狸ファンの声を受けてか分かりませんが、古い狸の型を再現した復刻狸が製造され始めているようで、早く実際に見てみたいと思っています。

信楽狸が大ブレイクするところを書いたのになんだか湿っぽくなってしまいました。東京ブギウギでも演奏しているところを紹介したかったのですが、終戦直後に歌われた「港が見える丘」という曲を歌いましたのでお聴きいただけたら幸いです。なんだか今年は桜もよく見ないうちに散ってしまいましたね。


ジャズソングと狸(中編)

2020-04-12 21:21:32 | 自己紹介
信楽狸の誕生

前回ジャズが日本に伝わったのはいつか、という話を書きました。ジャズがいつ生まれたのかというとどうもはっきりしませんが、1900年頃にニューオリンズで生まれたようです。ジャズがはじめて録音されたのは1917年のことで、まだほんの100年程しか経っていません。なんとなくジャズという音楽は遥か昔からあるような気がしていましたが、意外と最近と言えば最近の音楽です。しかし、それから現代に到るまで様々に変遷し、さらにありとあらゆるジャンルとコラボしながら幅を広げていっています。

さて、お待たせしました。そこへいくと我らが狸はどうでしょうか。初めて記録として出てくるのは「日本書紀」だとか「日本霊異記」だとか言われていますので軽く1300年ぐらい昔の話ですが、それは動物のタヌキの話。徳利と通帳を持って笠を被った狸の置物は藤原銕造(てつぞう)さんが作ったのが最初とされていますが、その銕造さんが最初の狸を作ったのが1900年頃とされています。ひょっとしてジャズが生まれたのと同じ頃じゃないですか?その後京都で狸づくりを続けた銕造さんですが、大正時代には京都の料亭「一休庵」に狸を納めたりしてかなり有名になっていたようです。はい、遠くアメリカではジャズが初めて録音されていた頃ですね。1931年には信楽に移り住んだ銕造さんが狸専門の窯「たぬきや」を開いて、ここから信楽が狸の代名詞となっていくのでした。

無理やりジャズの歴史と狸の歴史を並べて書いてみる今回の投稿ですが、次回は信楽狸を一躍有名にした昭和天皇行幸の話あたりを書いてみたいと思います。

それでは今回は1934年に発表された名曲「ブルームーン」をジャズソングバージョンでお楽しみください。次回もどうぞお楽しみに。