ムラートの日々の徒然

「トルコのキリム展」をしながら九州を周る毎日。展示会の情報も。

トルコ料理の基本

2012-02-01 23:51:16 | トルコ


「世界三大料理」の一つであるトルコ料理。


私もこのブログ内で

時々トルコ料理をご紹介しております。


その中で、気が付かれましたでしょうか?

トルコ料理にはトマトソース

多く使われているということを!


そう、トルコ料理の基本はトマトソース!なんです。


トマトソースと言っても

トルコのトマトソース

皆さんがイメージされているものとは、少し違います。


トルコのトマトソース

サルチャと呼ばれ、

いわゆるトルコの味噌です。


各家庭で作り方や風味が違い、

それが各々の家庭の味となります。


現在はサルチャ専門のお店があったり、

市販のものが出回ったりと、

サルチャを家庭で作ることは少なくなりました。


このあたりも現在の日本の味噌と同じですね。

昔は家庭で、それぞれの家庭の味噌を作ったと聞いております。


私の実家では今でも、私の母が手作りでサルチャを作っております。


では、サルチャの作り方をご紹介しましょう。


①まず適当に切ったトマトと塩を混ぜ合わせ、

密閉容器に入れ、1週間ほど放置します。

(この時に発酵していると思われます)






これが1週間ほど経過したトマト。


②その後、それを手で押しつぶしながら濾します。






③続けると、終盤にはこのように小さくなり、

種と皮だけが残るので、それは捨てます。






④濾されたトマトペースト。

これをさらに布などで、濾します。






基本はこのような作り方ですが、

この後の工程が各家庭によって違います。


日光に当て、さらに発酵させながら、

時々塩をふり入れ、攪拌するように空気に触れさせ

10日ほど放置すると出来上がり。


私の母が作る場合は、濾したトマトペーストを

さらに塩を入れながら、煮詰めていきます。


出来上がりはこのようになります。







使いかけですみません・・・。


このように、本当に日本の味噌のような状態になります。

水分が飛び、トマトペーストよりも少し硬い状態になります。


市販のサルチャも使ったことがあるのですが、

手作りのものよりも、塩が控えめで、トマトの酸味や甘みが強いです。


塩が少ないせいかどうか分かりませんが、

市販のものは一度開封してしまうと

冷蔵庫に入れていても、早めに食べ終わらないと

カビが生えてきます。


一方、手作りのものは

開封してもカビが生えません。


ただし塩がきつめです。


このサルチャさえあれば

誰でもどこでも

トルコ料理が作れます。








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