太郎は来年中学生になります。
夏休みに教頭先生との面談があり
支援学級or通常学級どちらにするか
9月末までに決めるようにと教頭先生から
言われました。
太郎は「支援学級には行きたくない」と
言っているけど
私は通常学級だと支援が受けられないので
迷っていることを伝えました。
それで中学校を見学することになりました。
中学校では30分ほど支援学級の授業を見学し
そのあと特別支援の主任(?)と面談しました。
授業は知的クラスと自閉情緒クラスが一緒に
理科の授業を受けていました。
理科なのに何故か最初に出された問題は
算数でした
授業は見通しがもてるものは何もなく
先生の口頭での説明ですすむ感じでした。
生徒全員がプリントと鉛筆で授業を受けていて
タブレットを使う子はいませんでした。
自閉傾向の男の子は先生の言葉の音が
別のものに結びついているようで
先生が「今日は種子です」というと
「寿司」と反応し
「ここが胚です」というと「ハイ、ハイ」と
反応していました。
「ビデオを観ます」と先生がいうと
「実験は?」と質問する生徒がいました。
おそらく前回の授業は実験をしたのかなと思います。
それは、自閉症の特性として前の出来事に
倣う傾向があるからです。
そんな授業風景を見学したあとは
特別支援学級の先生との面談でした。
「いかがでしたか?」と聞かれ
「通常学級との授業の違いはなんですか?」と
質問でかえしてしまいました
「教育課程の違いです」という返答で
特別支援学級の生徒の進学先は大半が
特別支援学校高等部になるため
そのレベルに設定した教育課程を行っている
ということでした。
「私自身、授業の見通しがわかりづらく感じたのですが、生徒に配慮されている様子は見受けられなかったので、通常学級との違いは何なのか気になりました。」
と感想を述べました。
今年の4月に文科省から通達があった
「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」のことについても質問しました。
それには、特別支援学級に在籍する生徒は
原則として週の授業時数の半分以上を
特別支援学級で授業を行うこととあります。
それについて、中学校では生徒が通常学級で
過ごす割合はどの程度なのか質問しました。
生徒によってマチマチでご家庭の意向によって
違いますということでした。
今回見学してみて感想を一言と言われたら
中学校には失望しかありませんでした。
でも、そういっても仕方がないので
今度は支援学級の生徒が通常学級で過ごす
様子を見学したいと思います。