宗ちゃんの備忘録

ソフトテニス愛好者です。ソフトテニスなどに関する思いつくままの記憶に留める日記です。

はしご映画

2022年06月26日 | 日記
 3年前の健康診断、血便があり大腸内視鏡検査を受けるように言われ、受診しました。結果は大腸ポリープが見つかり切除しました。ポリープの病理検査の結果は良性で問題なしとのことでした。
 ポリープを切除した翌年は、内視鏡検査を行う必要があるとのことで、検査してポリープを切除、昨年もまた削除しました。
 今年も病院から連絡があり、内視鏡検査を受けました。今年はポリープはないだろうと期待していましたが、昨年同様小さいのが1個見つかり切除しました。看護師「先生、切除したポリープが見つかりません」、先生「うーん、見つからなかったらしょうがないか」、看護師「ないですね」、看護師「先生、ありました」 この会話にあるように本当に小さいポリープだったのです。昨年も同様の会話がありました。本当に残念です。来年もまた内視鏡検査です。
 ポリープ切除後の注意事項が渡されました。「切除後1週間は、消化の良い食事を心掛け、刺激の強いものやアルコール類は避けて下さい。激しい運動(ジョギング、ゴルフ等)や出張・旅行などの遠出は控えて下さい。
酒も飲めない、テニスもできない生活が強いられました。若いときにはこの手の注意事項には適当に対処していたのですが、歳を取るとどうもこうした注意事項や忠告を守ってしまうようになります。
 時間がありすぎるので、映画鑑賞を思い立ちました。見たいなと思っていた映画を今上映しているかネットで調べたところ、「教育と愛国」を十三の第七芸術劇場でやっていました。この鑑賞は決定、「ひまわり」はどうかと調べたところ、同じ場所のシアターセブンでやってました。それも最終回です。「教育と愛国」と「ひまわり」の上演の間隔は約20分です。これで、はしご酒ならぬ「はしご映画」の決まりです。
 「教育と愛国」。2017年にMBSで放送された番組「映像’17教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか~」は、放送直後から大きな話題を呼び、その年のギャラクシー賞テレビ部門大賞、「地方の時代」映像祭では優秀賞を受賞した。その話題作が、最新取材を加えて映画化されたものです。監督は、大阪毎日放送(MBS)で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代氏です。
 この映画では教育現場の現実を追いながら、教育がどのように変わり現状はどうなっているかを映し出します。
 2006年に第一次安倍政権下で教育基本法が改正され、「愛国心」が戦後初めて盛り込まれました。以降「教育改革」「教育再生」の名のもとに、教科書検定制度が目に見えない力を増していきます。「日本軍」慰安婦や沖縄戦を記述する教科書を採択した学校に押し寄せる大量の抗議ハガキが紹介され、これを発送した首長や大学教授にインタビューします。
 歴史の記述をきっかけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、新しく採用が始まった教科書を使う学校や、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師や研究する大学教授へのバッシング、さらには日本学術会議任命拒否問題などを伝えます。
 軍国主義へと流れた戦前の反省から、戦後の教育は政治と常に一線を画してきましたが、昨今はこの流れが大きく変わりつつあります。政治と教育の距離がどんどん近くなってきています。そのように感じていましたが、私の思っているより、政治が教育に介入してきていると実感しました。
 教育現場の先生、子育てしているご両親、そして多くの皆さんがこの映画を観て考えていただければと思いました。
 「ひまわり」。ロシアによるウクライナ侵略により、当時ソ連で撮影された、第二次世界大戦によって引き裂かれた男女の悲しい愛の物語であるこの映画が注目されています。
 第二次大戦下、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は結婚するが幸せもつかの間、アントニオはソ連戦線へ送られてしまいます。終戦後も戻らない夫の行方を追ってジョバンナはソ連へ向かい、アントニオの居所を探し当てます。しかし、戦場で遭難した彼は美しいソ連の娘に助けられ彼女と結婚し、子どもが生まれています。時代に翻弄された夫婦の悲劇の物語です。
 現在のロシアのウクライナ侵略によって、このような悲劇は多く起きています。この戦争が早く終えることを祈ります。世界終わらせることが終わらせることが急務です。
 なお、「教育と愛国」の鑑賞を終え、直ちに「ひまわり」の切符の買い求めに行ったのですが、すでに数名が並んでいます。私の前には夫婦と思われる方が。その方の順番になったとき、窓口の人が「後1席だけです」とその方たちは諦めました。その結果、最終上映の最後の1枚のチケットを手に入れることができたのです。

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