私の実母、趣味で「五行歌」というものをやっています。


前にもブログに書いた気がしていて探したのだけど、前のブログかな…?
見つかりませんでしたので、改めて。
2003年頃に「五行歌」に出会った母。
そこから、ずっと歌を作り続けています。
「五行歌」は「ごぎょうか」と読みます。
俳句や短歌のように、決まりはなく、好きな言葉を紡ぎながら「五行の歌」を作ります。
ちなみに、私も高校の時に短期間やっていて、何個か作った歌があります。
楽しい想い出も
悲しい想い出も
いつか
きっと
生きる糧になる
と、こんな感じです。
「五行歌」は、会に入ったり、地域の歌会に参加したり、全国歌会や東北歌会など、様々な活動があるようです。
歌会に参加せず、ただ毎月五行歌の会で出してる冊子に出すだけの方もいるようです。
母はどっぷり浸かっている人なので全て満喫しています。
そんな母、10年前、自費出版しました。
「海と生きる」

Amazonのスクショですみません!
今は在庫がないらしいです。
通常は4000円もしません!笑
自分でお金を出して、私たちも少し手伝って、母は自分の歌をまとめた本を作った。
本屋さんにも並んだし、結構作ったから、とりあえず持ってる分もなくなるようにと、私も配る係を任命されました。笑
30冊くらい渡されて、ひとまず友だちにももらってもらった😂
先日断捨離してたら、余ってたこの本が見つかって、再度また仕舞い込んだ!笑
そして、この海と生きるを出してから10年。
ついこの間、「春が来たよ」という歌集を自費出版しました。

この表紙は、私の従姉妹が描きました。
絵を描いているらしいのです。
先日、私の手元にも届き、昨日読みました。
私の歌もたくさんあって、気づいたら涙がポロポロ出ていて。
次男に、なんで泣いてるの?と聞かれて。
長男にも心配されて。
実は母は、数年前に病気が見つかって。
脊髄小脳変性症という指定難病です。
2年前に転んで骨折をしたのですが、それも足元が覚束なくなってしまったことが原因で転んだようです。
そのこともあり、自分が思うように動けなくなるかもしれないことでさらに、出せるうちに本を出したいって思ったんだと思います。
今回は、父も出資して、自分たちで少し配る分だけ刷りました。
10年前は、五行歌をやってきた集大成の本を作りたいから作ったんだなぁくらいの気持ちでした。
たくさん預かった本をキレイにしまってしまうくらい、母の本をそこまで見ていなかった気もします。
でも今回、病気と向き合った母が…生きている証を残そうと作った本を読んで、切なさや悲しさや愛や、いろんな感情がごちゃ混ぜになった私は、たくさんたくさん泣きました。
母が紡ぐ言葉が、心に沁みました。
いつか、3人の孫に読んでもらいたいと。
そんな日が来ることを心待ちにしているようです。
母の病気は、祖母からの遺伝です。
遺伝とはいえ、絶対に遺伝するわけではないのですが、母に遺伝してしまいました。
もしかしたら、私にも兄にも遺伝するかもしれない。
母には弟がいますが、今は症状は出ていないけど、遺伝するかもしれない。
それはわからないのです。
命は限りあるし、明日のことなんて誰にもわからない。
母は、今できることを行動に移した。
そんな決断を、私は尊敬しています。
これからのことを考えると不安もあるけど…。
誰だって平等な時間の経過を、どう使うかは自分次第。
私も母を見習って、自分で自分を満足させる決断をしていかないとね。
あ、そうそう。
春が来たよ、を出したことで、海と生きるを欲しいと言ってくれてる方が多くいたようで、在庫が足りないと嘆いていた母。
あ!と思い出した私。
私20冊くらい在庫持ってるー!
キレイに取ってあるよー!!!
というわけで、仕舞い込んだ本を母に託しました。
保存状態もバッチリ!😂
これもまた、巡り合わせ?なのかな!笑