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■「春バテ」はセロトニン不足が原因かも?管理栄養士が教える“幸せホルモン”を増やす生活習慣
「春バテ」という言葉をご存知ですか? その名の通り、春特有の心身の不調を指しますが、2025年の4月は、気温が20度近くまで上がったと思った次の日に雪が降るなど例年以上の寒暖差が。こうした、気温の変化が大きい時期には「疲れが取れにくい」「寝付きが悪い」と感じる人が多く現れます。 こんな時に疑われる「春バテ」の症状を理解し、本来なら気持ちよく過ごせるはずの春を楽しむ方法を、管理栄養士の岡田明子先生に伺いました。
■寒暖差が大きい季節に起こる心身の不調「春バテ」のメカニズムを知る
春バテ=春の乱れとは、朝晩の寒暖差による急激な気温の変化に身体が対応できず、自律神経が乱れることにより起こる体調不良を言います。たとえば、気温が下がって体が冷え、交感神経が優位になると腸管の運動が抑えられます。すると、血管が収縮して腸に向かう血液量も少なくなって腸の働きが悪くなり「停滞腸」になってしまうのです。 停滞腸になると、消化・吸収・排泄が上手に機能しなくなり、下腹部の張りや腹痛に悩まされる原因に。
また、日照時間の少ない冬の間は体内のセロトニンが激減し、神経のコントロールが不安定に。それが理由で攻撃性が高まったり、 不安やうつなどの精神症状を引き起こすといわれています。冬特有のバテ要素には、ほかにも、女性のホルモンバランスの乱れなども挙げられます。
冬から春に季節が移り変わることで起こる、こういった“不調のもと”にどう対処していけばいいのかを考えていきましょう。
■効率的に栄養を摂り、お風呂で身体を温めて「春バテ」を乗り切る!
“幸せホルモン”と呼ばれ、心の安定を保つ働きをするセロトニンは、食べ物から直接摂ることはできないため、体内で合成する必要があります。その材料となるのが、たんぱく質に含まれるアミノ酸の1つ「トリプトファン」で、セロトニンの合成を助けてくれるのが「ビタミンB6」です。
人は、寒さを感じると体内で熱を作り出すために交感神経を働かせ、ビタミンB1やB6を消費します。また、ビタミンB群は、エネルギーを作り出す糖・たんぱく質・脂質の代謝にも関与しているため、冬場は消費量が増える傾向にあります。
■■対策① 身体のモードを変えてくれる朝食を見直す
新生活が始まる春は、忙しさから朝食を抜いてしまう方も多い季節。しかし、朝食には大きなメリットがあることは見逃せません。まず、朝食を摂ることで、自律神経が休息モードから活動モードへとスイッチが切り替わり、体のリズムが整います。1日3食バランスの良い食事を摂ることは大事ですが、まずは腸をしっかり動かし、自律神経を整えることが大事。そのためにも朝食の役割はとても重要なのです。ただし、“ちゃんとした朝食を食べよう”と考え過ぎてしまうと長続きしません。手作りにこだわらず、コンビニやスーパーでも手に入る「完全栄養食」を活用することも一つのテ。むしろ、自炊のメニューでは補いずらい栄養素がバランスよく含まれているものもあるので、食事の選択肢の一つとして考えてみてもよいでしょう。
■■対策② 入浴で「体温調整機能」を整える
体温調整機能を整えるために有効なのは、体をしっかりと温めて血行を促すこと。とくに春は、38度から40度程度のお湯にゆったりと浸かることをおすすめです。また、体温調節機能を整えるには、適度な運動やストレッチも有効です。
■「春バテ」対策まとめ
ひと昔前とは1年を通しての気候に変化があり、季節感が豊かなはずの日本も過ごしにくい日が多くなりました。そのため、「夏バテ」以外にも、季節に変わり目には「春バテ」「五月病」「夏バテ」「秋バテ」「冬バテ」が起こるように……。同じ季節の変わり目でも、症状や対策は異なるため、その時期ごとの特徴を知り、上手に乗り切る方法を取り入れて四季の移り変わりを快適に楽しんでいきましょう。
教えてくれたのは…管理栄養士・岡田朋子
一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)代表理事。管理栄養士。 自身の13kgのダイエット成功経験をいかしてお客様のダイエットサポートに携わり「食べてキレイに痩せる」ダイエットメソッドを確立。2009年に独立起業し「ヘルスケア分野」を中心にレシピ監修や商品開発、講演や執筆活動テレビ、ラジオなどのメディア出演など精力的に務める。2014年一般社団法人NSLabo(栄養サポート研究所)を設立。栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして企業・法人の健康事業のサポートと栄養士・管理栄養士の人材育成、職業紹介を行っている。
【元記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/293dd3d85acdc198e0ab9ef55dea37ca2d2c0d74
最後までお読みいただきありがとうございました。
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