今話の名セリフ:「あたし、やっぱり、みんなを笑顔にしたい! 美味しい笑顔で満たしたい!」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第43話「レシピボン発動! おいしーなタウンの危機」の感想です。
~ Aパート ~
レシピボンが発動し、世界中のレシピッピがレシピボンに吸い込まれていきました。
その頃、ゆい、らん、ローズマリーは、セクレトルーがいるここねの家に向かっていました。セクレトルーが持っているスペシャルデリシャストーンと、ローズマリーが持っているものと合わせれば、ゴーダッツの元に行けると思ったためです。
しかし、セクレトルーが持っているものには、そこまでの力はないようです。
「そう・・・。悪かったわね・・・。ちゃんと休息を・・・。」
「そんなもの・・・!」
「完璧でなくてはいけないのです・・・。そうでなければ、すべて失うっつーの・・・。」
「志は高くていい・・・。でも、笑顔を忘れるほどにとらわれて、道を見誤っては駄目・・・。」
「自分のした事と、ちゃんと向き合いなさい・・・。」
「ゆい!」
「お腹空いてません?」
「神の舌様!?」
なんだ、そのギャグ顔は!? しかも、なんだ、神の舌「様」って!?
今話を入れてあと3話で終わりだというのに、まー、だらしない事! この人に完璧は無理だな、と悟っちゃいました。(笑)
ゆいは、自分のせいで拓海やコメコメを傷付けてしまった事を悔やみ、泣いてしまいました。
少しして、涙は収まりましたが、まだ元気はありません。
「こういう時は!」
「食べよう!」
『いただきます!』
「ぴょわー! ピリっとマスタードが冬空一番星の輝きだよ!」
「ゆい。美味しいぞ。」
「私もね、上手くいかなくて、自分の事が嫌いになった事があったわ。」
「どうしても似合うメイクができなくて、何度もやめようと思った・・・。でも、上手くいかなかった時間があるから、今の私があるの・・・。」
「失敗しても、迷いながらチャレンジし続ける事で、生まれる自信もある・・・。」
「はい。ゆっくり考えて。」
「美味しい・・・。でも、しょっぱいよ・・・。」
[いいのよ。そういう味も知って、大人になっていくんだから!]
「鼻! チーンして! チーン!」
その直後、目の前のサンドイッチが、すべて消えてしまいました。さらに、おいしーなタウンのすべての料理も、そして、世界中の料理も消失。
「すべての料理は、私のものとなった。」
「ジンジャー、あなたが間違っていた事を証明してみせよう。あなたの力を受け継ぎ、誰よりも使いこなせるのは、この私・・・。」
「私を選ばなかった事、後悔するとするといい!」
「これが仕上げだ・・・。」
「すべての世界の者に告げる。」
「私はゴーダッツ。お前達が生きるために食べてきた料理はすべて、私のものとなった。」
「フェンネル・・・。」
「そんな・・・。まさか・・・。」
「フェンネル様・・・。なぜ・・・。」
「私に従えば、生きるだけの食べ物は与えよう。」
「逆らうならば、格別な絶望を与えよう!」
「生きたくば、私に従え。」
~ Bパート ~
一刻も早くレシピボンを取り戻すため、ここね、らん、あまねはプリキュアに変身します。
「ゆい。コメコメが元気になるまで、ゆいは待っててパム!」
「ごめん・・・。でも、今のあたしじゃ、変身しても・・・。」
「待ってて、ゆい・・・。」
「レシピボン、絶対取り戻してくるから!」
「その時は、笑顔で迎えてくれると嬉しい・・・。」
「お願い・・・。気を付けて・・・。」
「大丈夫。誰かのために頑張る心は、いつだって無敵よ! ね?」
その後、フィナーレがデリシャスフィナーレファンファーレで、ブンドル団のアジトの壁を破壊し、アジトに侵入。そのまま、ゴーダッツのいる最深部に向かいました。
そして、ゴーダッツと戦うローズマリー達。しかし、ゴーダッツの強大な力で吹き飛ばされます。
ですが・・・、
「みんな、大丈夫?」
「ああ。自分でも不思議だが。」
「いつもよりマシマシにガッツが出るんだ!」
「レシピボンを、ゆいの笑顔を、取り戻す!」
「消えてしまうなんて・・・。」
「いいのです・・・。」
「ただ、せっかくの神の舌様のお料理、食べたかった!」
だったら、早いうちにブンドル団を脱退して、芙羽グループに転職すれば良かったのに。っていうか、プリキュアがラスボスと熱く戦ってる時に、大の大人が変な事にみっともなく泣くんじゃねーつーの!(笑)
「つ、作ったのは、うちのシェフなのよ・・・。」
「私、作るのは全然駄目で・・・。」
「はつこ様も!?」
「いえ・・・。その・・・。」
「どうして、見ず知らずの私に、ここまで?」
「正直、初めは、かかわるべきじゃないと思ったの・・・。でも・・・。」
「ここねが必死に、あなたを絶対助けたいって言ってたから・・・。」
「それだけで?」
「ええ!」
「あの子も、あの子が信じるお友達も信じているの・・・。」
「拓海・・・。」
「大丈夫なの?」
「これが身代わりになってくれた。」
「ごめん! ごめんなさい・・・。あたし・・・。」
「謝んなよ・・・。オレこそ、よねさんに謝らなきゃいけないのに・・・。」
「え?」
「どうすれば間違えませんか?」
「え?」
「ああ、つまり、味です・・・。正しい味は、どうやって見極め・・・。」
「すすすすす、すみません! 神の舌様に愚問でした!」
「私も迷いますよ。美味しいに正解はないから。」
「だから、迷った時は、昔聞いた素敵な言葉を思い出すようにしているの・・・。」
「言葉・・・。」
「味付けに迷ったら・・・、」
「大切な人の笑顔に答えはある・・・。」
「もしかして、それ、お祖母ちゃんの・・・。」
「うん。オレより教わった時に言われたの、ずっと忘れてて・・・。」
「でも、あの時思い出したんだ・・・。これで、本当に、大切な笑顔を守れるのかって・・・。」
「そう思ったら、答えはすぐに見つかった!」
「答えは、大切な人の笑顔にある・・・。」
「あたし、やっぱり、みんなを笑顔にしたい! 美味しい笑顔で満たしたい!」
[私の言葉も、まだまだゆいちゃんを元気付けられた! 良かった!]
その直後、ミニスピリットルーが、ゆいと拓海の近くに。2人は、なごみ亭の中に避難します。
『思い出せない!』
「絶対これを使って調理してた!」
「せめてお料理の名前だけでも思い出せれば・・・。」
「ゆい! 良かった・・・心配してたんだよ・・・。」
「芙羽さんから話は聞いてたけど・・・。」
「心配かけてごめんね・・・。」
「ゆいのお友達は、みんな良い子だね・・・。」
「よねさんの付けた名前が良かったのかな?」
「お祖母ちゃんが?」
「知らなかった? お祖母ちゃんね、人と人、思いと思いを結ぶ人になれますようにって・・・。」
「そういえば、よねさん、同じ意味を持ったお料理があるって、言ってたよな?」
「言ってた!」
「人と人・・・。思いと思いを・・・。」
「おむすび!」
『それだ!』
「おむすびの花?」
「これ、どこから・・・。」
「お料理が消えたんだもん! 現れる事だってあるわ! おむすびの作り方だって閃いちゃった!」
「みんなにご馳走できるぞ!」
「ゆい!」
「コメコメ!」
「ごめん! 苦しい思いさせて・・・。」
「ゆい・・・。コメコメは、ゆいの笑顔が大好きコメ!」
「ありがとう・・・。」
『デリシャスマイル~!』
「行こう、コメコメ!」
「プリキュア! デリシャスタンバイ! パーティゴー!」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー! キュアプレシャス!」
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「お前ならできる! 信じてる!」
「ありがとう!」
「みんな、分け合って食べてるコメ・・・。」
「うん・・・。」
「ジンジャーさん・・・。あなたの思い、結ぶから!」
今回は、これで終了です。
次回:「シェアリンエナジー! ありがとうを重ねて」
ブンドル団のアジトへと乗り込んだプレシャスは、皆と共にゴーダッツに立ち向かいます。
しかし、スペシャルデリシャストーンの力で莫大なパワーを手にしたゴーダッツは・・・。
【まとめ】
という事で、今回は、最終決戦第2ラウンド。
すべてのレシピッピがレシピボンに収められた事で、世界中の料理はゴーダッツのものとなり、世界はゴーダッツの支配下に置かれた一方、失意に沈んでいたゆいが今やるべき事を見出したり、ジンジャーが残したほかほかハートの蓄積装置が機能したりと、世界を覆う闇の中に一筋の光が差し込み、良い感じに話が盛り上がってきました。
っていうか、セクレトルーは、この緊迫した最終決戦で、ギャグ顔披露し過ぎやろ。憧れの人を目の前にして、あそこまでだらしなくなるとか、いい歳こいて何やってんでしょうね。(いい歳こいて女の子向けアニメに熱中してるお前が言うな(笑))
生真面目な性格な上、小言言ってばかりのキャラが、あんなに崩れるとはノーマークだったぜ・・・。最終決戦までツッコミ甲斐のあるキャラを貫いてくるとか、結構やるな! まあ、付き合いたいかと言われたら・・・、ノーサンキューです、ハイ。(笑)
ギャグ顔の多さで笑わせてくれたセクレトルーですが、はつことの出会いは、自分を見つめ直す良い機会だったと思いますね。
完璧を目指すセクレトルーにとっては、憧れの人であるはつこもまた、完璧な存在だと思い続けていたでしょう。でも、調理は全然駄目だと言っていました。これは、セクレトルーとの共通点であり、セクレトルーにとっては大きな救いだったでしょうね。
また、ここねの幼少期にボールドーナツを買わなかった事で、長い間、娘との距離感を掴めずにいました。それに、「神の舌」と言われるほどになるまでの経緯も、成功のみで成り立っているとは思えず、失敗も多かったでしょう。
完璧そうに見える憧れの人だって、ミスをする。いや、そもそも、ミスをしない人間なんていないんですよね。そんなのがいたら、感情のない機械なんじゃないかと疑っちゃいます。
だから、完璧を目指す必要なんてないんですよね。完璧にこだわろうものなら、笑顔を失いかねず、誰かを幸せにする事もできなくなってしまうでしょう。完璧を目指した結果、多くの人達に嫌われたとなったら、何の意味もありません。
失敗はしたっていい。完璧を目指さなくたっていい。大事なのは、失敗をどう活かすか、でしょう。その活かし方の上手さが、良い人生を歩めるかどうかの秘訣なんじゃないかと思いますね。
失敗しても、完璧を目指さなくてもいいというのは、ゆいにとっても大切な事。
ゆいは、大好きな祖母・よねの言葉を絶対的なものと信じ続けて純粋に育ち、さらに、優しい人達に囲まれてすくすくと育っていきました。何不自由なく育ったように見え、失敗らしい失敗はしてこなかったように感じるでしょう。まあ、勉強が苦手だったり、恋に鈍感なのは置いとくとして。(笑)
ですが、物語終盤にきて、よねの言葉が万人に通じるものではないと痛感し、誰かを傷付ける事態にもなりました。恵まれた環境でぬくぬく育ってきたゆいにとっては、ショックが大きかったでしょう。
過去に戻る事ができれば良いのでしょうけど、時は未来方向にしか進まぬもの。となると、自分のした事と向き合わなくちゃいけないんですよね。
とは言っても、失敗に向き合うのは辛い事。迷う事もあるでしょう。他人の力が必要な場合もあります。
ですが、迷う事も、誰かに頼る事も、間違いでも恥でもありません。人は決して1人だけの力で生き抜く事はできないのですから。
何かにつまづいて、どうすればいいか迷い、誰かに頼り、そして、いずれ成功する。その繰り返しで、人は大人になっていくのだと思いますね。
今話を通して、ゆいは少しだけ大人になって、強くなった事でしょう。
次回、そんなゆいが再びゴーダッツと向き合います。前話では自分の甘さを痛感したゆいが、どう立ち向かうのか、要注目ですね。
さて、次回は、最終回前の回。ここ何年かのプリキュアシリーズの流れを考えると、最終決戦は次回で終了でしょう。
果たして、ゴーダッツとの決着はどうなるのか? 次回も、全キャラの行動を目を凝らさずに見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第43話「レシピボン発動! おいしーなタウンの危機」の感想です。
~ Aパート ~
レシピボンが発動し、世界中のレシピッピがレシピボンに吸い込まれていきました。
その頃、ゆい、らん、ローズマリーは、セクレトルーがいるここねの家に向かっていました。セクレトルーが持っているスペシャルデリシャストーンと、ローズマリーが持っているものと合わせれば、ゴーダッツの元に行けると思ったためです。
しかし、セクレトルーが持っているものには、そこまでの力はないようです。
「そう・・・。悪かったわね・・・。ちゃんと休息を・・・。」
「そんなもの・・・!」
「完璧でなくてはいけないのです・・・。そうでなければ、すべて失うっつーの・・・。」
「志は高くていい・・・。でも、笑顔を忘れるほどにとらわれて、道を見誤っては駄目・・・。」
「自分のした事と、ちゃんと向き合いなさい・・・。」
「ゆい!」
「お腹空いてません?」
「神の舌様!?」
なんだ、そのギャグ顔は!? しかも、なんだ、神の舌「様」って!?
今話を入れてあと3話で終わりだというのに、まー、だらしない事! この人に完璧は無理だな、と悟っちゃいました。(笑)
ゆいは、自分のせいで拓海やコメコメを傷付けてしまった事を悔やみ、泣いてしまいました。
少しして、涙は収まりましたが、まだ元気はありません。
「こういう時は!」
「食べよう!」
『いただきます!』
「ぴょわー! ピリっとマスタードが冬空一番星の輝きだよ!」
「ゆい。美味しいぞ。」
「私もね、上手くいかなくて、自分の事が嫌いになった事があったわ。」
「どうしても似合うメイクができなくて、何度もやめようと思った・・・。でも、上手くいかなかった時間があるから、今の私があるの・・・。」
「失敗しても、迷いながらチャレンジし続ける事で、生まれる自信もある・・・。」
「はい。ゆっくり考えて。」
「美味しい・・・。でも、しょっぱいよ・・・。」
[いいのよ。そういう味も知って、大人になっていくんだから!]
「鼻! チーンして! チーン!」
その直後、目の前のサンドイッチが、すべて消えてしまいました。さらに、おいしーなタウンのすべての料理も、そして、世界中の料理も消失。
「すべての料理は、私のものとなった。」
「ジンジャー、あなたが間違っていた事を証明してみせよう。あなたの力を受け継ぎ、誰よりも使いこなせるのは、この私・・・。」
「私を選ばなかった事、後悔するとするといい!」
「これが仕上げだ・・・。」
「すべての世界の者に告げる。」
「私はゴーダッツ。お前達が生きるために食べてきた料理はすべて、私のものとなった。」
「フェンネル・・・。」
「そんな・・・。まさか・・・。」
「フェンネル様・・・。なぜ・・・。」
「私に従えば、生きるだけの食べ物は与えよう。」
「逆らうならば、格別な絶望を与えよう!」
「生きたくば、私に従え。」
~ Bパート ~
一刻も早くレシピボンを取り戻すため、ここね、らん、あまねはプリキュアに変身します。
「ゆい。コメコメが元気になるまで、ゆいは待っててパム!」
「ごめん・・・。でも、今のあたしじゃ、変身しても・・・。」
「待ってて、ゆい・・・。」
「レシピボン、絶対取り戻してくるから!」
「その時は、笑顔で迎えてくれると嬉しい・・・。」
「お願い・・・。気を付けて・・・。」
「大丈夫。誰かのために頑張る心は、いつだって無敵よ! ね?」
その後、フィナーレがデリシャスフィナーレファンファーレで、ブンドル団のアジトの壁を破壊し、アジトに侵入。そのまま、ゴーダッツのいる最深部に向かいました。
そして、ゴーダッツと戦うローズマリー達。しかし、ゴーダッツの強大な力で吹き飛ばされます。
ですが・・・、
「みんな、大丈夫?」
「ああ。自分でも不思議だが。」
「いつもよりマシマシにガッツが出るんだ!」
「レシピボンを、ゆいの笑顔を、取り戻す!」
「消えてしまうなんて・・・。」
「いいのです・・・。」
「ただ、せっかくの神の舌様のお料理、食べたかった!」
だったら、早いうちにブンドル団を脱退して、芙羽グループに転職すれば良かったのに。っていうか、プリキュアがラスボスと熱く戦ってる時に、大の大人が変な事にみっともなく泣くんじゃねーつーの!(笑)
「つ、作ったのは、うちのシェフなのよ・・・。」
「私、作るのは全然駄目で・・・。」
「はつこ様も!?」
「いえ・・・。その・・・。」
「どうして、見ず知らずの私に、ここまで?」
「正直、初めは、かかわるべきじゃないと思ったの・・・。でも・・・。」
「ここねが必死に、あなたを絶対助けたいって言ってたから・・・。」
「それだけで?」
「ええ!」
「あの子も、あの子が信じるお友達も信じているの・・・。」
「拓海・・・。」
「大丈夫なの?」
「これが身代わりになってくれた。」
「ごめん! ごめんなさい・・・。あたし・・・。」
「謝んなよ・・・。オレこそ、よねさんに謝らなきゃいけないのに・・・。」
「え?」
「どうすれば間違えませんか?」
「え?」
「ああ、つまり、味です・・・。正しい味は、どうやって見極め・・・。」
「すすすすす、すみません! 神の舌様に愚問でした!」
「私も迷いますよ。美味しいに正解はないから。」
「だから、迷った時は、昔聞いた素敵な言葉を思い出すようにしているの・・・。」
「言葉・・・。」
「味付けに迷ったら・・・、」
「大切な人の笑顔に答えはある・・・。」
「もしかして、それ、お祖母ちゃんの・・・。」
「うん。オレより教わった時に言われたの、ずっと忘れてて・・・。」
「でも、あの時思い出したんだ・・・。これで、本当に、大切な笑顔を守れるのかって・・・。」
「そう思ったら、答えはすぐに見つかった!」
「答えは、大切な人の笑顔にある・・・。」
「あたし、やっぱり、みんなを笑顔にしたい! 美味しい笑顔で満たしたい!」
[私の言葉も、まだまだゆいちゃんを元気付けられた! 良かった!]
その直後、ミニスピリットルーが、ゆいと拓海の近くに。2人は、なごみ亭の中に避難します。
『思い出せない!』
「絶対これを使って調理してた!」
「せめてお料理の名前だけでも思い出せれば・・・。」
「ゆい! 良かった・・・心配してたんだよ・・・。」
「芙羽さんから話は聞いてたけど・・・。」
「心配かけてごめんね・・・。」
「ゆいのお友達は、みんな良い子だね・・・。」
「よねさんの付けた名前が良かったのかな?」
「お祖母ちゃんが?」
「知らなかった? お祖母ちゃんね、人と人、思いと思いを結ぶ人になれますようにって・・・。」
「そういえば、よねさん、同じ意味を持ったお料理があるって、言ってたよな?」
「言ってた!」
「人と人・・・。思いと思いを・・・。」
「おむすび!」
『それだ!』
「おむすびの花?」
「これ、どこから・・・。」
「お料理が消えたんだもん! 現れる事だってあるわ! おむすびの作り方だって閃いちゃった!」
「みんなにご馳走できるぞ!」
「ゆい!」
「コメコメ!」
「ごめん! 苦しい思いさせて・・・。」
「ゆい・・・。コメコメは、ゆいの笑顔が大好きコメ!」
「ありがとう・・・。」
『デリシャスマイル~!』
「行こう、コメコメ!」
「プリキュア! デリシャスタンバイ! パーティゴー!」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー! キュアプレシャス!」
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「お前ならできる! 信じてる!」
「ありがとう!」
「みんな、分け合って食べてるコメ・・・。」
「うん・・・。」
「ジンジャーさん・・・。あなたの思い、結ぶから!」
今回は、これで終了です。
次回:「シェアリンエナジー! ありがとうを重ねて」
ブンドル団のアジトへと乗り込んだプレシャスは、皆と共にゴーダッツに立ち向かいます。
しかし、スペシャルデリシャストーンの力で莫大なパワーを手にしたゴーダッツは・・・。
【まとめ】
という事で、今回は、最終決戦第2ラウンド。
すべてのレシピッピがレシピボンに収められた事で、世界中の料理はゴーダッツのものとなり、世界はゴーダッツの支配下に置かれた一方、失意に沈んでいたゆいが今やるべき事を見出したり、ジンジャーが残したほかほかハートの蓄積装置が機能したりと、世界を覆う闇の中に一筋の光が差し込み、良い感じに話が盛り上がってきました。
っていうか、セクレトルーは、この緊迫した最終決戦で、ギャグ顔披露し過ぎやろ。憧れの人を目の前にして、あそこまでだらしなくなるとか、いい歳こいて何やってんでしょうね。(いい歳こいて女の子向けアニメに熱中してるお前が言うな(笑))
生真面目な性格な上、小言言ってばかりのキャラが、あんなに崩れるとはノーマークだったぜ・・・。最終決戦までツッコミ甲斐のあるキャラを貫いてくるとか、結構やるな! まあ、付き合いたいかと言われたら・・・、ノーサンキューです、ハイ。(笑)
ギャグ顔の多さで笑わせてくれたセクレトルーですが、はつことの出会いは、自分を見つめ直す良い機会だったと思いますね。
完璧を目指すセクレトルーにとっては、憧れの人であるはつこもまた、完璧な存在だと思い続けていたでしょう。でも、調理は全然駄目だと言っていました。これは、セクレトルーとの共通点であり、セクレトルーにとっては大きな救いだったでしょうね。
また、ここねの幼少期にボールドーナツを買わなかった事で、長い間、娘との距離感を掴めずにいました。それに、「神の舌」と言われるほどになるまでの経緯も、成功のみで成り立っているとは思えず、失敗も多かったでしょう。
完璧そうに見える憧れの人だって、ミスをする。いや、そもそも、ミスをしない人間なんていないんですよね。そんなのがいたら、感情のない機械なんじゃないかと疑っちゃいます。
だから、完璧を目指す必要なんてないんですよね。完璧にこだわろうものなら、笑顔を失いかねず、誰かを幸せにする事もできなくなってしまうでしょう。完璧を目指した結果、多くの人達に嫌われたとなったら、何の意味もありません。
失敗はしたっていい。完璧を目指さなくたっていい。大事なのは、失敗をどう活かすか、でしょう。その活かし方の上手さが、良い人生を歩めるかどうかの秘訣なんじゃないかと思いますね。
失敗しても、完璧を目指さなくてもいいというのは、ゆいにとっても大切な事。
ゆいは、大好きな祖母・よねの言葉を絶対的なものと信じ続けて純粋に育ち、さらに、優しい人達に囲まれてすくすくと育っていきました。何不自由なく育ったように見え、失敗らしい失敗はしてこなかったように感じるでしょう。まあ、勉強が苦手だったり、恋に鈍感なのは置いとくとして。(笑)
ですが、物語終盤にきて、よねの言葉が万人に通じるものではないと痛感し、誰かを傷付ける事態にもなりました。恵まれた環境でぬくぬく育ってきたゆいにとっては、ショックが大きかったでしょう。
過去に戻る事ができれば良いのでしょうけど、時は未来方向にしか進まぬもの。となると、自分のした事と向き合わなくちゃいけないんですよね。
とは言っても、失敗に向き合うのは辛い事。迷う事もあるでしょう。他人の力が必要な場合もあります。
ですが、迷う事も、誰かに頼る事も、間違いでも恥でもありません。人は決して1人だけの力で生き抜く事はできないのですから。
何かにつまづいて、どうすればいいか迷い、誰かに頼り、そして、いずれ成功する。その繰り返しで、人は大人になっていくのだと思いますね。
今話を通して、ゆいは少しだけ大人になって、強くなった事でしょう。
次回、そんなゆいが再びゴーダッツと向き合います。前話では自分の甘さを痛感したゆいが、どう立ち向かうのか、要注目ですね。
さて、次回は、最終回前の回。ここ何年かのプリキュアシリーズの流れを考えると、最終決戦は次回で終了でしょう。
果たして、ゴーダッツとの決着はどうなるのか? 次回も、全キャラの行動を目を凝らさずに見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。