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プリキュアについて熱く語る一独身男性のブログ

プリティーシリーズに対して思う事

2018年12月31日 | キラッとプリ☆チャン
 「プリティーリズム」シリーズ、「プリパラ」シリーズ、および、「キラッとプリ☆チャン」をまとめた「プリティーシリーズ」について、今思っている事を語ります。


 現作「キラッとプリ☆チャン」のアニメをシーズン途中で視聴打ち切りした事からお察しかと思いますが、ここから先の文章は、苦言ばかりです
 そういうのが嫌な方は、ここから先は読まない事をお勧めします。読んでる途中で、「何様だ、お前?」とか「読んでて気分悪い」などと思ったら、そこで読み終えた方が良いと思います。
 ついでに、そういった事を第2ブログでコメントされても、「そうですか。じゃあ、しょうがないですね」としか答えません。私の忠告に対してその程度の覚悟しか持たなかった読み手側が悪いと思ってますので。

 ここから先の内容を閲覧するかどうかは、自己責任でお願い致します。
 ちなみに、私は、「キラッとプリ☆チャン」の最新話である38話をまったく視聴していません。その上での語りである事をご承知置き下さい。
 また、今年の劇場版「プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~」の若干のネタバレもありますので、併せてご注意下さい。

 ご覧になりたい方は、画面をどんどん下にスクロールして下さい。










































 私が「キラッとプリ☆チャン」の視聴打ち切りに至ったのは、めが姉ぇとめが兄ぃ以外の「プリパラ」シリーズおよび「プリティーリズム」シリーズのキャラの声あり出演回が累計3回となった事からですが、私は、女の子向けアニメにおいて、不必要に過去作キャラを出す事を快くは思っていません。

 過去作キャラを出す事は、その作品から継続して視聴している方々にとっては、嬉しいサービスでしょう。
 そのキャラが出ていたアニメの放映当時を思い出し、楽しい気持ちでアニメで見ていた事や、そのアニメから感動をもらった事に懐かしさを感じるんじゃないかと思います。

 しかし、メインターゲットである女の子達って、その懐かしさというのを理解できるのでしょうか?
 それに、「キラッとプリ☆チャン」では、「プリティーリズム オーロラドリーム」の主人公・あいらが出てますけど、「オーロラドリーム」が放映されてたのっていつ? 7年前ですよ? そんな前の事を女の子達って憶えてるんでしょうか?

 プリティーシリーズは、プリキュアシリーズと同じ女の子向けアニメでも、対象年齢層は広く、小学生女児にまで範囲が広がっています。
 ですが、小学6年生にしても、その7年前は4、5歳です。「キラッとプリ☆チャン」にあいらが出てきたところで、過去作に出ていた事を憶えている子はほとんどいないのではないのでしょうか?

 それに、「オーロラドリーム」を見ていた子達の多くは、プリティーシリーズから離れていっているんじゃないかと思います。
 女の子達は、流行、新しいものに敏感で、飽きやすいもの。それまでに熱中していたものも、何か面白いものを見つければ、それに食いついて、それまでに熱中していたものは熱中しなくなっちゃうでしょう。
 「オーロラドリーム」から7年以上継続してプリティーシリーズを視聴している方達はそれなりにいると思いますが、女の子達の割合はかなり低いと思います。おそらく、5%もいないんじゃないのでしょうか。

 制作者側も、それを分かっていて、あいらの名字を「春音」から「七星」に変えて新キャラ感を出したのかもしれませんが、それだけでは生ぬるいと思います。声役を変えるなどして、「『オーロラドリーム』のあいらをモチーフにしている」と断言するのではなく、「『オーロラドリーム』のあいらがモチーフなのか?」と疑問を持たせるのがいいんじゃないかと思いますね。
 前々作「プリパラ」では、「セインツ」という神アイドルグループがいましたが、ああいう感じにしてほしかったですね。セインツの名前は第1話から出てきており、「プリティーリズム」シリーズの主人公3人がメンバーではないかという声がありましたが、結局、最終話までの2年半、その存在を明らかにしませんでした。
 そこが良かったと思うんですよね。セインツのメンバーを明らかにしなかった事で、過去作キャラから投入した事が確定できず、懐かしさは抑えられ、「プリパラ」オリジナルのキャラの魅力に集中できる効果があったように思いますね。

 懐かしさを出し過ぎるのは、メインターゲットの女の子達へのサービスにはならず、むしろ、大人達へのサービスになっているでしょう。
 大人達は、日々の仕事、育児、老いによる身体能力の低下などに追われて、心の余裕がなくなりがちになり、子供時代に戻りたいという欲求は大きいと思います。そのため、大人達は懐かしさに感銘を受けやすく、「キラッとプリ☆チャン」のあいら投入も、「オーロラドリーム」視聴当時の楽しさを思い出して興奮し、快く見れるのでしょう。

 でも、女の子達は逆なんですよね。早く大人になりたいと思うものです。
 早く夢を叶えたいとか、TVに映っている有名人とかママのように綺麗にお化粧をして目立ちたい、などといった欲求が大きいんじゃないかと思います。昔を懐かしむほどの過去の蓄積はありませんし、一刻も早く変わりたい。それが女の子達だと思うんですよね。


 「変わりたい」といえば、今作「キラッとプリ☆チャン」には、「チェンジ」という要素に欠けてると思いますね。
 ここでいう「チェンジ」というのは、コーデチェンジの事ではありません。外見のチェンジです。
 「プリパラ」シリーズでは、主人公のらぁらをはじめ、多くのキャラがプリパラに入ったら、見た目が大きく変わりましたよね。その事です。

    
 上の2つの画像は、前作「アイドルタイムプリパラ」のダブル主人公、らぁら&ゆいの普段の姿。これが、プリパラに入ったら・・・、
    
 こうなります。身長が伸びて、すごく可愛くなってますよね。(と言っても、これらの画像じゃ分かりにくいかもしれませんが・・・)
 キャラによっては、性格が変わるキャラもいます。みれぃ、ちり、みちるなど。性格の違いも、「プリパラ」シリーズでは、良いドラマとして組み込まれてましたよね。

 「キラッとプリ☆チャン」に、こういうのがなくなちゃったのは、もったいない気がしますね。
 まあ、今作のメインである動画作成、配信は、現実の世界でやっているため、VR(ヴァーチャルリアリティ、仮想現実)の世界とは無縁のような気がしますが、ライブについては、VR空間での出来事と思われますので、見た目のチェンジがあっても良かったのかな、と思いますね。変わりたい願望の強い女の子達は、そういうのに食いつきやすいと思いますし。


 脱線してしまいましたが、過去作キャラの投入、および、ストーリーへの介入は、メインターゲットである女の子達以上に、メインターゲット外の視聴者達を喜ばせる事になり、それは、女の子向け作品としてはふさわしくないでしょう。女の子は主客、大人達はついでで楽しむものという趣旨から外れる訳ですし。
 懐かしさを出すにしても、せめて小ネタにとどめてほしいと思いますね。ウサチャのぬいぐるみとか、みらいのらぁらヘアとか。
 過去作キャラを出して、ストーリーに必要以上に絡ませるのは、女の子向けアニメとしてはいかがなものかと思いますね。なので、「キラッとプリ☆チャン」へのあいら登場は、「妥協」「迷走」だと考えています。

 「それを言うなら、『プリキュア』だって過去作のキャラ出てるのに、どうして『プリキュア』にはダメ出しせず、興奮してるの?」と、異論はあるかもしれません。
 確かに、プリキュアシリーズの現作「HUGっと!プリキュア」には、夏に初代プリキュアの2人が登場し、10月には歴代プリキュア55人全員がTV本編に登場していました。さらに、初代プリキュアが出てきたのは14年以上も前。メインターゲットである女の子達は憶えてもいないどころか、生まれてもいません。

 ですが、「プリキュア」は「先行登場」という見方をしています。今年の秋映画は、歴代プリキュア全員が登場しており、その映画をより面白く感じるための「必要経費」だったと私は考えています。
 「プリキュア」を見ている女の子達は初代プリキュアの2人を知らないでしょう。それどころか、歴代プリキュア55人のうちの半分以上は知らないと思います。
 でも、映画を見れば「あ! このプリキュア、テレビにでてた!」「このプリキュア、カッコいいよね!」などと感じて、気分は高揚するでしょう。女の子達はすごく満足して映画を見終えるんじゃないかと思うんですよね。
 夏と10月の先行登場は功を奏し、上映開始2日間の興行収入が1位という、女の子向け映画では超異例の事態になりました。きちんと実績を残したという点では、「HUGっと!プリキュア」に過去作プリキュアを出した事は、良い事だと思っています。


 「先行登場」といえば、プリティーシリーズにもありますよね。「プリティーリズム オールスターセレクション」というものが。
 これは、「プリティーリズム」シリーズ3年間の名シーンを振り返りつつ、「プリティーリズム」各シリーズの主人公達が、次回作「プリパラ」の主人公・らぁらに、アイドルとしての心得を伝授するというもの。シリーズの引き継ぎみたいなものですね。
 これがあったからこそ、シリーズタイトルが大きく変わっても、らぁらを受け入れられたと思いますし、口癖「かしこまっ!」もパワーワードになったでしょう。3年9か月と長い間主人公を務める事もできたと思いますね。

 こういうのが、「キラッとプリ☆チャン」にあっても良かったのかな、と思いますね。今年の劇場版が、引き継ぎ的なものだったのかもしれませんが、あれだけでは弱いですね。あれをTVで数か月かけて放映した方が良かったような気がします。
 「キラッとプリ☆チャン」の主人公・みらいは、キャラクターカラーは、女の子達に受けやすいピンクではあるものの、らぁらやゆいと比べればおとなしい、細かい事に目が行きやすい、中学生と、女の子たちから見れば、すごく落ち着いたお姉さんといったように感じられ、らぁらやゆいと比べると受け入れにくいんじゃないかと思います。
 そう思うと、二番煎じではありますが、「キラッとプリ☆チャン」開始前に「プリパラ オールスターセレクション」みたいなものを設けて、そこで、みらいに注目してもらって、「キラッとプリ☆チャン」も楽しんでもらった方が良かったのかもしれませんね。みらいは、「イマイチ目立たない」なんて思われた事がありますし(ネタかもしれませんが)、出番が10秒も満たない回もあった事を思えば、尚更だったと思います。


 さて、2017年12月から「プリティーオールフレンズ」というプロジェクトも展開されましたが、私は、それについても疑義を感じています。

 まず、タカラトミーアーツの「プリティーオールフレンズ」のページに移動すると、あいら、みあ、なる、らぁら、ゆいの過去作主人公5人が、かなり可愛い姿で迎えてくれます。
   

 しかしながら、私は、この絵を見るたびに毎回こう思います。「『キラッとプリ☆チャン』の主人公・みらいは、いつ出てくるの?」って。
 「プリティーオールフレンズ」が発足してからもう1年以上も経っています。現作「キラッとプリ☆チャン」についても来年から4クール目に入るどころか、2期まで決定しています。
 しかも、ページ下部には、下の画像のように、プリティーシリーズ各作品のリンクが張られており、タカラトミーアーツの「キラッとプリ☆チャン」のページへのリンクだってあります。
   
 にもかかわらず、みらいそっちのけで盛り上がっているのは、どうかと思いますね。
    
 上にある2つの画像は、夏に公開された「ラスカル」コラボイラストと、最近公開されたバレンタインイラストです。
 ここにみらいが加わっていたら、どんだけ華やかになっていたか・・・。これらを見ても、みらいを仲間外れにしてる感が強過ぎて、イマイチ気乗りがしないですね。

 「キラッとプリ☆チャン」もプリティーシリーズ作品なんでしょ? 名字が変わっているとはいえ、あいらを出しているんですし、「プリズムストーン」はありますし、めが姉ぇは出てきてますし。
 だったら、みらいがプリティーオールフレンズの仲間入りする事に何の問題もないのでは? 「オール」って「すべて」って意味でしょ? そんな事、英和辞典にも載ってますよね? 「プリティー『オール』フレンズ」と言っておきながら、現作主人公だけ出さないというのは、詐欺なんじゃないのでしょうか。

 それに、今年の劇場版でのやりとりは何だったの?
 らぁら&ゆいは、みらい&えもとトモチケとフォロチケを交換してましたよね? あれは、作品は異なってもお友達になれて幸せになったっていう大事なイベントだったんじゃないですか?
 なのに、「プリティーオールフレンズ」では、みらいを仲間外れ? おかしくない? 「み~んな友達! み~んなアイドル!」が格言な、らぁらの想いを穢しているような気がして、怒りを感じています。

 まあ、「キラッとプリ☆チャン」はアニメもゲームも現在展開中という事から区別化してるのかもしれませんが、それでも、現作を知ってもらって、アニメ視聴意欲、ゲームプレイ意欲を促し、プリティーシリーズの人気度を上げるという意味では、「プリティーオールフレンズ」にみらいを入れる事に何ら問題はないと思うんですけどねえ。
 その一方で、「キラッとプリ☆チャン」には、アニメにあいらを出し、ゲームに「プリティーオールフレンズチャンネル」「らぁら&ゆいチャンネル」を盛り込んで、過去作要素を惜しみなく入れる一方、「プリティーオールフレンズ」に「キラッとプリ☆チャン」は出さない。こういうところからも、現作軽視感が見え、呆れを感じています。おそらく、1年後も入れてないんじゃないのでしょうか。

 「プリティーオールフレンズ」に「キラッとプリ☆チャン」を入れない事を徹底したいのであれば、別にそれはそれで構わないですよ。
 それなら、名称は改めた方が良いと思いますね。「『プリティーリズム&プリパラ』オールフレンズ」とか「プリティー『オールド』フレンズ」が適切だと思うのですが、いかがでしょうか。


 あと、この文言に対しても、「はあ?」と感じています。
   

 2020年っていつだよ? 今からすれば、約1年後だけど、「プリティーオールフレンズ」発足当時は2年以上先の事だったんですよね? なのに、今から2020年に向けて盛り上げようとか、時期尚早じゃないの? 正直、今、こう述べられても気が早いと思いますが。
 それに、2020年までシリーズを持たせるには、ゲームやアニメの出来次第なんでしょ? 「プリティーオールフレンズ」がいくら好調でも、ゲームやアニメが大不発だったら、この企画は破綻しちゃうんですよ? その事を理解してて言ってます?

 さらに言えば、「プリティーオールフレンズ」発足時は、次回作が「プリティーリズム」でも「プリパラ」でもない作品である事が内部では分かってましたよね? これまでと違う新しい事をやるというのに、2020年までシリーズを続けられる絶対的な保証はあったんですか?
 ついでに、プリティーシリーズの主客は女の子達である一方、作るのは大人達です。当然、感性が違う訳であり、作り手側が必死に考えたものが女の子達にヒットしないなんて事もありえます。

 だから、女の子向け作品で10周年まで続けるなんて、そう簡単な事じゃないんです。それは、来年で10周年になるにしても、同じ事だと思います。
 主客と作り手側の感性が違う以上、気は抜けない! 10周年は、目の前の1年1年を丁寧に作り込み続けた末に到達できる境地だと、私は思うんですよね。

 なのに、「シリーズ10周年になる2020年に向けてプロジェクトを盛り上げていきます」?
   
 ・・・と、言わせていただきます。
 過去作の主人公はどうでもいいですから、現作「キラッとプリ☆チャン」を面白いものにして下さい。これが大不発だったら、シリーズ10周年なんて、夢のまた夢なんですから!


 その「キラッとプリ☆チャン」については、今月9日に、来年4月からの2期放映が公表されました。メインキャラ続投も決まっています。
 2期放映という事は、人気があっての続投と思っている方は多いのかもしれませんが、私はそう思いません。開始4か月目から早々と過去作キャラを投入し、モブキャラの簡素化が目立ち、20話を過ぎてからストーリーに粗が出てきたように感じ、ゲームでも「プリパラ」のような人気は聞かれず、正直「正気か?」と思っています。っていうか、ゲーム「キラッとプリ☆チャン」のユーザー数って、「プリパラ」の半分もいってないのでは?

 さらに、「やけに早く2期放映を報じたけど、『プリパラ』の時って、こんなに早かったっけ?」という疑問も感じました。
 その後、「プリパラ」のアニメ公式ホームページを確認したところ、2期放映が公表されたのは、2015年1月28日。年明け後の公表です。
   
 年明け前のクリスマスイベントでは公表されていたものの、その時点では、アニメ公式ホームページでは未公表でした。
 その一方で、「キラッとプリ☆チャン」の2期放映は、イベントでもアニメ公式ホームページでも公表されています。
 という事は、「キラッとプリ☆チャン」の2期決定って、かなり早い段階でなされていたのでは? そんな疑念が湧いてきました。

 もしかしたら、第1話開始前からの決定稿だったんじゃないか、とも思っています。10周年イヤーである2020年までアニメ放映を続けた、という実績が欲しいために決めたんじゃないかと。
 考えてみれば、「キラッとプリ☆チャン」が大不発に終わり、来年4月からはタイトル一新、キャラ一新の完全新作を言い渡されるおそれもあります。そうなった時に、「前の作品がたった1年で終わり、あと1年で10周年イヤーになるという時に、完全新作をやるとか大丈夫?」と不安を持たれかねないでしょう。
 そう思われないために、第1話開始時点で2年以上放映する事を既成事実にして、不人気であっても、2年以上放映を放映局と確約したから取り下げられない状況を作ったんじゃないかと思います。で、機を見て2期放映を発表して、「キラッとプリ☆チャン」は人気ある作品なんだと、多くの人達に印象付けさせたように思いますね。推測ではありますが。

 ですので、「キラッとプリ☆チャン」の2期は、「攻め」「挑戦」の2期ではなく、「予定通り」「ノーリスク」の2期だったと考えています。
 プリティーシリーズ10周年はまだまだ先の事ではあるもの、製作者側からすれば、「キラッとプリ☆チャン」開始時点で10周年に到達した気になってたんじゃないかと思いますね。そんな浮ついた気分が、作品に対する真摯さを失わせ、所々に「粗」として表れたような気がしますね。


 これまで述べた事をまとめると、はっきり言って、今のプリティーシリーズは、おかしいと思います。
 「女の子向けアニメ」と謳ってはいるものの、その実態は、大人達のための大人達による自己満足作品というのが、私の見解です。「10周年」に目がくらんで、メインターゲットである女の子達に対して真摯に向き合っているとは思えません。
 制作者側からすれば、「そんな事はない。ちゃんと向き合っている」なんて言うんでしょうけど、「プリパラ」の時と比べれば、真摯さはないと思います。
 「プリパラ」が大人気の時に公開された、タカラトミーアーツ・アミューズメント事業部の大庭晋一郎氏のインタビュー記事を見てみたのですが、前作「プリティーリズム」は土台であると同時に否定する対象としていたとの事。どうすれば既存ものに捉われ過ぎない真新しいもので女の子達が喜ぶのかを真剣に考えていたのかがよく伝わりました。

 女の子向け作品に重要なのは、「斬新性」なんですよね。
 プリキュアだってそう。「プリキュア新聞」で、プリキュアシリーズの生みの親・鷲尾天プロデューサーがよく語っていますが、プリキュアシリーズは、毎年毎年女の子達に受け入れそうな新しいものを常に試行錯誤し続けてるんですよね。それが結果に繋がっているからこそ、15年近くも続けられたのだと思いますね。
 「アイカツ」シリーズも、今年は「アイカツスターズ!」から「アイカツフレンズ!」にタイトル一新し、キャラクターも一新されていますが、過去作キャラを出してはいないようですし、メインキャラが10人もいる事に驚いています。(ちなみに、私は「アイカツフレンズ!」を見た事がありません)
 新しいブランド名とか考えるの大変そうなのに、すごいな、と感心しました。こういうのは、女の子達にワクワク感を引き起こしそうで、「アイカツ」人気はそう衰えないし、もう何年も続きそうだな、と思いました。

 それに比べて、今のプリティーシリーズには、斬新性らしい斬新性はないと思います。「キラッとプリ☆チャン」が始まってわずか3か月足らずで、「プリパラ」の時には否定した「プリティーリズム」のキャラをあっさり出しているくらいですし。
 それに、来年4月から「キラッとプリ☆チャン」の2期をやるという事は、来年は真新しいものを作らないという事ですし、過去作キャラ登場も行うでしょう。あいらの続投だけで済まさず、「プリティーリズム レインボーライブ」の主人公・なるまで投入するんじゃないのでしょうか。斬新性は期待できません。
 で、再来年4月からは、「キラッとプリ☆チャン」も含めた真の「プリティーオールフレンズ」をやるか、「キラッとプリ☆チャン」3期をやるんじゃないのでしょうか。10周年イヤーなだけに、過去作キャラを存分に出して盛り上げる事でしょう。過去作キャラをまったく出さない作品にはしないでしょうね。

 ですが、そこまでだと思います。2021年4月からのアニメ展開はないんじゃないかと思います。
 2021年3月までは、過去作キャラを湯水のように出すと思われ、多くの大人視聴者達に大ウケすると思いますが、それもいずれ飽きられるでしょう。10周年イヤーが終わった時に、そうなるんじゃないかと思います。その時に、既存ものに捉われない真新しいもの、すなわち、斬新性で勝負しなければならないと思いますが、おそらく失敗するんじゃないかと思います。
 過去作キャラをそれに目立たせる事は、そのキャラの魅力を確認するために、過去作を振り返る事に重きが置かれ、新キャラ、新要素を考える時間が減ってしまうでしょう。斬新力は削がれていきます。

 前作「アイドルタイムプリパラ」は過去作に大きく依存して、今作もタイトルとキャラは一新しながら結局、過去作依存。来年、再来年も過去作に依存するでしょうし、斬新力はどんどん減っていくばかり。
 そんなんで、10周年イヤー終了後に真新しいもので勝負しようにも、パッとしたものが出ないんじゃないかと思います。斬新力を常に鍛えなかったツケが回ってくるでしょうね。そして、シリーズ終了という道を辿るんじゃないかと思います。

 過去に頼らず常に真新しいものを発信し続ける事が、女の子向け作品の長寿の秘訣だと思うんですよね。
 その姿勢を貫いている、プリキュアシリーズやアイカツシリーズは5年後も続いてそうなコンテンツだと思いますが、プリティーシリーズは5年後はない作品だと感じています。アニメは2021年3月で、ゲームは同年6月で終了するんじゃないかと思いますね。

 もしかしたら、制作者側も、2021年をシリーズの終着点と考えているのかもしれません。
 しかし、本当にそうだとしても、いつまでも続きそうだという期待感を持たせてほしい! 「プリパラ」の時には、それが感じられましたが、今のプリティーシリーズからは、それが感じられません。
 4月からタイトル一新、キャラ一新の新作をやると聞いた時は、斬新性にすごく期待して、視聴を決めたのですが、もういいです。将来性の高い女の子達に向けた作品でありながら、将来性、ワクワク感の乏しいコンテンツに投資する気はありません。
 ですので、「キラッとプリ☆チャン」の視聴打ち切りのみならず、プリティーシリーズからも縁を切る事にしました。



 だいぶ長くなりましたが、プリティーシリーズに対して今思っている事は、こんな感じです。ここまで読んだ方はそういないと思いますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
 最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
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