
今話の名セリフ:「自分の事って、自分じゃよく分からないんだね・・・。」(天宮えれな)
「スター☆トゥインクルプリキュア」第28話「燃やせハート! 職人フレアとロケット修理☆」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ロケットの修理のためにプルンス星の中心に向かうひかる達。
しばらくして、プルルン星の中心に着きました。

「美味しそう・・・。」

「食べちゃダメだよ・・・。」

夏祭りの時といい、魚好きやのう。寿司屋に連れて、寿司を存分に食べさせてあげたいですね。マオに変化して膝枕してもらう事と引き換えに。(笑)
ヤンヤンは、どんな宇宙船でも直せる職人がいる工房に、ひかる達を案内。

職人の名は「フレア」。プラズマ星人で、すごく熱いとか。
ひかるが工房に入ろうとすると・・・、
「一体、何の用じゃけ?」


~ Aパート ~
その後・・・、

「美味しそう・・・。」
「だから、ダメだよ・・・。」

魚への食い付きっぷりがすごいなあ。やれやれ、ブルーキャットの時のクールさはどこへやらだぜ。(笑)
このロケットを直すには、特大の炎が必要だそうです。そこで、ふいごを使う事に。
「おう、嬢ちゃん達!」

「ロケット直したいっちゅーなら・・・、ハートを見せい!」

ひかる、ララ、ユニは、燃料をフレアに提供する役に、えれな、まどかは、体力がありそうだからと、ふいごを動かす役になりました。


「自分らのロケットは、自分らで直せ!」

「頑張ろう、みんな!」
『おーっ!』

フワは、ララがトゥインクルブックに描いた太鼓で、ひかる達を応援。


そして、作業スタート。
「ファイヤーじゃけ!」

「イカ!」
「タコ!」
「イカ!」
「タコ!」
「イカ!」
「タコ!」

元々ふいごを動かす役がイカリンとタコリンの2人だった事から、「イカ」「タコ」で連呼し合ってるんでしょうけど、「ワン、ツー、ワン、ツー」の方がしっくりくるかも。まあ、これはこれで悪くないと思いますけどね。メイン視聴層の女の子達がマネしたくなるような面白さがありますし。
ひかる達は、この星の名物・サンゴインステーキを焼いて、それをフレアに食べさせて、火力を上げさせます。
しかし、風の方はイマイチのようで。えれなとまどかは、板を踏む速度を上げます。
すると、フレアの炎が青くなりました。

しかし、えれなとまどかは疲れを感じ、板を踏む速度が鈍ってきました。フレアの火力も弱まってしまいます。
「なんじゃ、そんなもんか!」

「足が・・・、」
「動けません・・・。」

「えれなさん、まどかさん・・・。」
「大丈夫ルン?」

「もう・・・、限界かも・・・。」
「はい・・・。これ以上は、無理です・・・。」


「ふっ・・・、情けないのう・・・。」

「お前らのハートは、そんなもんか!」

その直後、雨が降り出しました。もうすぐスコールがやってくるという事で、作業は中断に。
フレア達が工房に入ると、大雨が降ってきました。
「えれなさん、まどかさん、大丈夫?」

「ごめんね・・・。」
「私達のせいで、修理が遅れてしまって・・・。」


~ Bパート ~
雨がやむまで工房の中で休む事に。ユニはフレアに、どうしてこの星に来たのか聞きました。
プラズマ星といえば、火の星。住人達は常に燃えていて、水の星のこの星とは合いなれないように見えます。
「ふっ・・・、どうしてかのう・・・。よく分からんじゃけ・・・。」
『え?』

「ただのう、とにかく見てみたかったんじゃ。」


「ワシゃ、プラズマ星じゃ、若くて威勢のいい職人じゃった。」

「ある日の事じゃけ。ワシゃ、水の星・プルルン星の事を知ったんじゃ。どうしても行ってみたくなってのう。」


「家族や友達は皆止めた。プラズマ星人が水の星に行ける訳がない、消えてしまうぞ、とな。」

「じゃが、ワシには納得できんじゃった。プラズマ星人が水の星に行けないなどと、誰が決めたんじゃ? そんな事は行ってみなきゃ分からん。ワシは1人旅立った。」

「そして、これこの通り、ワシゃここで生きとる。あの時諦めとったら、ハートの炎は消えて、一生くすぶったじゃろうな・・・。」

「情けないって言われてもしょうがないよね・・・。」
「ええ、そうですね・・・。」


「親方はすごいよ・・・。火の星から水の星に来ちゃうなんてさ・・・。」
「最後まで諦めなかったのですね・・・。」



「そういえば、いつも元気なえれなが、もう限界なんて言うの初めて聞きました。」
「え・・・。そんな事、ないよ・・・。まどかの方こそ、こんな弱音吐くなんて・・・。」

「私は、えれなほど強くありません!」
「強いよ!」


「まどかは、生徒会長も弓道も習い事も、ちゃんとできてて・・・。すっごく忙しいのに・・・、辛いとか言わない・・・。本当、すごいよ・・・。」

「えれなの方が、お店のお手伝いや、弟さん妹さんのお世話をして・・・。それなのに、いつも笑顔で・・・。私にはマネできません!」

「まどかの方がすごいって!」
「いいえ! えれなの方がすごいです!」



「自分の事って、自分じゃよく分からないんだね・・・。」
「そうですね・・・。」

「私達、自分で自分を決めつけてたのかも・・・。」
「ええ・・・。」

その直後、カッパードが現れました。
「水も滴るいい男! カッパード・・・、参上!」


何でだろう。こうカッコつけても、笑いしか出てこないんですが。
ハゲてるせいなのか。それとも、ここ最近負けるたびに武器がイマイチとか言い訳こいてるせいなのか。まあ、これが女の子だったら・・・、笑いしか出てこないのは変わらないや、ハイ。(笑)
「ああ・・・、水の星、最高だ!」


「今日は、すこぶる調子がいい!」

え? 何? スコール調子がいいって? そうね、普段はどうなのか分からんが、スコールは景気よく降ってるように見えるな。(「スコール」じゃなくて「すこぶる」だっつーの(笑))
ひかる達5人はプリキュアに変身します。
カッパードは、フレアがロケットを直していると知ると、フレアに攻撃を仕掛け、消そうとしました。
「そうはさせない!」
「お前達・・・。」
「親方の熱い炎は・・・、」
「私達が守ってみせます!」


その後、大量のノットレイ達が出現。これは、スター、ミルキー、コスモで問題なく対処。
だが、カッパードは水で強くなっているため、黒いイマジネーションによる武器変化をせずとも、攻撃力が上がっています。ソレイユとセレーネは、カッパードストライクを抑えようにも、押されてしまいます。
「諦めるんだな! これがお前達の限界なのだよ!」

「諦めない!」
「私達は、諦めません!」

「限界は・・・、限界は、超えるためにあるんだ!」
「お前達・・・。」

「熱いハートがある限り・・・、私達に限界などありません!」


『いっけー!』


カッパードストライクを打ち破り、おとめ座ソレイユシュート、いて座セレーネアローの攻撃でカッパードを吹き飛ばしました。形勢が悪いと感じたカッパードは撤退します。
しばらくして、雨がやみました。
『親方!』
「何じゃけ?」

「もう一度やらせて下さい!」
「ロケットを直して、サマーン星に行きたいんです!」



「タツ!」
「へい!」
「始めるじゃけ!」
「へい! 親方!」

という事で、作業再開。今度は、えれなとまどかは途中でめげる事なく、ふいごの板を速く踏み続け、フレアに強力な風を送りました。
「ファイヤーじゃけ!」

そして、ロケットの修理が終わりました。
「親方!」
『ありがとうございました!』

「おう! 忘れるなじゃけ・・・。」
『はい!』

「助けてくれてありがとうヤン!」



「とけたフワ・・・。」

まったく、このチョロンスは・・・。つーか、ヤンヤンも、このチョロさが分かっていて、色々と仕掛けてそうだよなあ。(笑)
プルルン星を発ち、いよいよ、ララの故郷・惑星サマーンへ。
今回は、これで終了です。
次回:「ただいまルン☆惑星サマーンのユウウツ」
ひかる達は、ようやく惑星サマーンに到着しました。そして、ララの両親と双子の兄・ロロと出会います。
だが、ララは、久しぶりに家族に会えたにもかかわらず、浮かない表情。その理由は一体?
今回のラッキー星座
【まとめ】
プルルン星の中心で、どんなロケットでも直す職人フレアの力と、限界を超えたいというえれなとまどかの熱いハートによって、ロケットを修復したひかる達は、再び惑星サマーンに向けて出発しました。
今回のポイントは「限界」ですかね。
限界は超えるためにある。熱いハートがある限り、私達に限界などない。そういった事が今話で出ており、人の能力は有限ではなく無限だと感じさせるところがあったでしょう。
ですが、これまでの感想で多く書いてきたように、個々の力には限界はあるんだろうな、と思います。
と言っても、この「限界」というのは、「生理的限界」の事。人に本来備わっている潜在的な限界であって、もし、それを超えてしまったら、骨や筋肉がぶっ壊れて使い物にならなくなってしまうでしょう。
そうならないために、生理的限界を超えてはならないという「ブレーキ」みたいなものを本能的に備えているのですが、しかし、人は、それよりももっと下のところで「ブレーキ」を設定しちゃってるんですよね。「もう無理だ・・・」「これ以上はできない・・・」などと感じたりする事で。
それが「心理的限界」というもので、劇中で言っていた「限界」は、心理的限界を指しているのでしょう。
生理的限界を超える事は、肉体がぶっ壊れるため不可能ですが、心理的限界を超える事はできます。「心理的」という事は、「心」で限界を作っている訳であり、心の持ちよう次第では、生理的限界近くにまで限界を引き上げる事が可能です。
心理的限界を超えるためのメジャーな言葉としては、「気合い」とか「根性」といったものが思い付きますが、自分が一度設定した限界を自分で引き上げるなんて事は、そう簡単ではないでしょう。
ですが、他者の存在があれば、心理的限界を超える事は、難しい事ではないように思います。
「誰かの応援が力になる」なんて言葉はよく言われており、応援されてプリキュアが強くなる事はプリキュアシリーズでは頻繁に描かれたりと、「応援」は、心理的限界を引き上げるための最たるものでしょう。他者の存在がかかわっています。
劇中では、フレアは火の星・プラズマ星の住人でありながら、水の星・プルルン星に行けた事をすごいと感じたり、えれなとまどかが、自分にはない良いところをすごいと褒め合ったりして、互いの心理的限界を引き上げていたように思います。
特に、互いに褒め合っていたところは、見応えありましたね。まどかを商店街に連れて来た時と変わらないな、と。
あの時も、えれなとまどかは、自分にはない良いところをすごいと褒め合ってたんですよね。前々話感想では、プリキュアになって変わった事を魅力として挙げましたが、変わらない美しさもまた魅力なんだろうな、と今話を見終えて感じました。
それぞれが褒められた事は、それぞれにとっては日常であって普通な事。ですが、ものの感じ方は多種多様であり、自分にとってはありきたりで大した事ないと思っていても、他者から見ればすごい事だと思う事は、よくある話でしょう。
そう思うと、自分の事は自分じゃよく分からないものなのかもしれませんね。自分の心理的限界を引き上げたり、自分の魅力を引き出せるのは、誰かがいてこそなんだろうな、としみじみ感じました。
さて、次回は、いよいよ、ララの故郷・惑星サマーンが舞台となります。
少し前の感想では、サマーンの人達は、AIがなければ知能はからっきしとか、対人コミュニケーション力は低いとか思っていましたが、実際はどうなのか? そんなイマジネーションを超えた素晴らしさに期待したいもの。
ララメイン回ですので、もちろん、ララの成長要素にもしっかり注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「スター☆トゥインクルプリキュア」第28話「燃やせハート! 職人フレアとロケット修理☆」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ロケットの修理のためにプルンス星の中心に向かうひかる達。
しばらくして、プルルン星の中心に着きました。


「美味しそう・・・。」


「食べちゃダメだよ・・・。」

夏祭りの時といい、魚好きやのう。寿司屋に連れて、寿司を存分に食べさせてあげたいですね。マオに変化して膝枕してもらう事と引き換えに。(笑)
ヤンヤンは、どんな宇宙船でも直せる職人がいる工房に、ひかる達を案内。

職人の名は「フレア」。プラズマ星人で、すごく熱いとか。
ひかるが工房に入ろうとすると・・・、
「一体、何の用じゃけ?」



~ Aパート ~
その後・・・、


「美味しそう・・・。」
「だから、ダメだよ・・・。」

魚への食い付きっぷりがすごいなあ。やれやれ、ブルーキャットの時のクールさはどこへやらだぜ。(笑)
このロケットを直すには、特大の炎が必要だそうです。そこで、ふいごを使う事に。
「おう、嬢ちゃん達!」


「ロケット直したいっちゅーなら・・・、ハートを見せい!」

ひかる、ララ、ユニは、燃料をフレアに提供する役に、えれな、まどかは、体力がありそうだからと、ふいごを動かす役になりました。



「自分らのロケットは、自分らで直せ!」

「頑張ろう、みんな!」
『おーっ!』


フワは、ララがトゥインクルブックに描いた太鼓で、ひかる達を応援。



そして、作業スタート。
「ファイヤーじゃけ!」

「イカ!」
「タコ!」
「イカ!」
「タコ!」
「イカ!」
「タコ!」


元々ふいごを動かす役がイカリンとタコリンの2人だった事から、「イカ」「タコ」で連呼し合ってるんでしょうけど、「ワン、ツー、ワン、ツー」の方がしっくりくるかも。まあ、これはこれで悪くないと思いますけどね。メイン視聴層の女の子達がマネしたくなるような面白さがありますし。
ひかる達は、この星の名物・サンゴインステーキを焼いて、それをフレアに食べさせて、火力を上げさせます。
しかし、風の方はイマイチのようで。えれなとまどかは、板を踏む速度を上げます。
すると、フレアの炎が青くなりました。

しかし、えれなとまどかは疲れを感じ、板を踏む速度が鈍ってきました。フレアの火力も弱まってしまいます。
「なんじゃ、そんなもんか!」

「足が・・・、」
「動けません・・・。」

「えれなさん、まどかさん・・・。」
「大丈夫ルン?」

「もう・・・、限界かも・・・。」
「はい・・・。これ以上は、無理です・・・。」



「ふっ・・・、情けないのう・・・。」

「お前らのハートは、そんなもんか!」


その直後、雨が降り出しました。もうすぐスコールがやってくるという事で、作業は中断に。
フレア達が工房に入ると、大雨が降ってきました。
「えれなさん、まどかさん、大丈夫?」

「ごめんね・・・。」
「私達のせいで、修理が遅れてしまって・・・。」



~ Bパート ~
雨がやむまで工房の中で休む事に。ユニはフレアに、どうしてこの星に来たのか聞きました。
プラズマ星といえば、火の星。住人達は常に燃えていて、水の星のこの星とは合いなれないように見えます。
「ふっ・・・、どうしてかのう・・・。よく分からんじゃけ・・・。」
『え?』

「ただのう、とにかく見てみたかったんじゃ。」


「ワシゃ、プラズマ星じゃ、若くて威勢のいい職人じゃった。」


「ある日の事じゃけ。ワシゃ、水の星・プルルン星の事を知ったんじゃ。どうしても行ってみたくなってのう。」



「家族や友達は皆止めた。プラズマ星人が水の星に行ける訳がない、消えてしまうぞ、とな。」

「じゃが、ワシには納得できんじゃった。プラズマ星人が水の星に行けないなどと、誰が決めたんじゃ? そんな事は行ってみなきゃ分からん。ワシは1人旅立った。」


「そして、これこの通り、ワシゃここで生きとる。あの時諦めとったら、ハートの炎は消えて、一生くすぶったじゃろうな・・・。」


「情けないって言われてもしょうがないよね・・・。」
「ええ、そうですね・・・。」


「親方はすごいよ・・・。火の星から水の星に来ちゃうなんてさ・・・。」
「最後まで諦めなかったのですね・・・。」



「そういえば、いつも元気なえれなが、もう限界なんて言うの初めて聞きました。」
「え・・・。そんな事、ないよ・・・。まどかの方こそ、こんな弱音吐くなんて・・・。」


「私は、えれなほど強くありません!」
「強いよ!」



「まどかは、生徒会長も弓道も習い事も、ちゃんとできてて・・・。すっごく忙しいのに・・・、辛いとか言わない・・・。本当、すごいよ・・・。」


「えれなの方が、お店のお手伝いや、弟さん妹さんのお世話をして・・・。それなのに、いつも笑顔で・・・。私にはマネできません!」


「まどかの方がすごいって!」
「いいえ! えれなの方がすごいです!」




「自分の事って、自分じゃよく分からないんだね・・・。」
「そうですね・・・。」

「私達、自分で自分を決めつけてたのかも・・・。」
「ええ・・・。」


その直後、カッパードが現れました。
「水も滴るいい男! カッパード・・・、参上!」




何でだろう。こうカッコつけても、笑いしか出てこないんですが。
ハゲてるせいなのか。それとも、ここ最近負けるたびに武器がイマイチとか言い訳こいてるせいなのか。まあ、これが女の子だったら・・・、笑いしか出てこないのは変わらないや、ハイ。(笑)
「ああ・・・、水の星、最高だ!」


「今日は、すこぶる調子がいい!」

え? 何? スコール調子がいいって? そうね、普段はどうなのか分からんが、スコールは景気よく降ってるように見えるな。(「スコール」じゃなくて「すこぶる」だっつーの(笑))
ひかる達5人はプリキュアに変身します。
カッパードは、フレアがロケットを直していると知ると、フレアに攻撃を仕掛け、消そうとしました。
「そうはさせない!」
「お前達・・・。」
「親方の熱い炎は・・・、」
「私達が守ってみせます!」



その後、大量のノットレイ達が出現。これは、スター、ミルキー、コスモで問題なく対処。
だが、カッパードは水で強くなっているため、黒いイマジネーションによる武器変化をせずとも、攻撃力が上がっています。ソレイユとセレーネは、カッパードストライクを抑えようにも、押されてしまいます。
「諦めるんだな! これがお前達の限界なのだよ!」

「諦めない!」
「私達は、諦めません!」

「限界は・・・、限界は、超えるためにあるんだ!」
「お前達・・・。」

「熱いハートがある限り・・・、私達に限界などありません!」


『いっけー!』



カッパードストライクを打ち破り、おとめ座ソレイユシュート、いて座セレーネアローの攻撃でカッパードを吹き飛ばしました。形勢が悪いと感じたカッパードは撤退します。
しばらくして、雨がやみました。
『親方!』
「何じゃけ?」

「もう一度やらせて下さい!」
「ロケットを直して、サマーン星に行きたいんです!」




「タツ!」
「へい!」
「始めるじゃけ!」
「へい! 親方!」


という事で、作業再開。今度は、えれなとまどかは途中でめげる事なく、ふいごの板を速く踏み続け、フレアに強力な風を送りました。
「ファイヤーじゃけ!」

そして、ロケットの修理が終わりました。
「親方!」
『ありがとうございました!』

「おう! 忘れるなじゃけ・・・。」
『はい!』


「助けてくれてありがとうヤン!」






「とけたフワ・・・。」

まったく、このチョロンスは・・・。つーか、ヤンヤンも、このチョロさが分かっていて、色々と仕掛けてそうだよなあ。(笑)
プルルン星を発ち、いよいよ、ララの故郷・惑星サマーンへ。
今回は、これで終了です。
次回:「ただいまルン☆惑星サマーンのユウウツ」
ひかる達は、ようやく惑星サマーンに到着しました。そして、ララの両親と双子の兄・ロロと出会います。
だが、ララは、久しぶりに家族に会えたにもかかわらず、浮かない表情。その理由は一体?

【まとめ】
プルルン星の中心で、どんなロケットでも直す職人フレアの力と、限界を超えたいというえれなとまどかの熱いハートによって、ロケットを修復したひかる達は、再び惑星サマーンに向けて出発しました。
今回のポイントは「限界」ですかね。
限界は超えるためにある。熱いハートがある限り、私達に限界などない。そういった事が今話で出ており、人の能力は有限ではなく無限だと感じさせるところがあったでしょう。
ですが、これまでの感想で多く書いてきたように、個々の力には限界はあるんだろうな、と思います。
と言っても、この「限界」というのは、「生理的限界」の事。人に本来備わっている潜在的な限界であって、もし、それを超えてしまったら、骨や筋肉がぶっ壊れて使い物にならなくなってしまうでしょう。
そうならないために、生理的限界を超えてはならないという「ブレーキ」みたいなものを本能的に備えているのですが、しかし、人は、それよりももっと下のところで「ブレーキ」を設定しちゃってるんですよね。「もう無理だ・・・」「これ以上はできない・・・」などと感じたりする事で。
それが「心理的限界」というもので、劇中で言っていた「限界」は、心理的限界を指しているのでしょう。
生理的限界を超える事は、肉体がぶっ壊れるため不可能ですが、心理的限界を超える事はできます。「心理的」という事は、「心」で限界を作っている訳であり、心の持ちよう次第では、生理的限界近くにまで限界を引き上げる事が可能です。
心理的限界を超えるためのメジャーな言葉としては、「気合い」とか「根性」といったものが思い付きますが、自分が一度設定した限界を自分で引き上げるなんて事は、そう簡単ではないでしょう。
ですが、他者の存在があれば、心理的限界を超える事は、難しい事ではないように思います。
「誰かの応援が力になる」なんて言葉はよく言われており、応援されてプリキュアが強くなる事はプリキュアシリーズでは頻繁に描かれたりと、「応援」は、心理的限界を引き上げるための最たるものでしょう。他者の存在がかかわっています。
劇中では、フレアは火の星・プラズマ星の住人でありながら、水の星・プルルン星に行けた事をすごいと感じたり、えれなとまどかが、自分にはない良いところをすごいと褒め合ったりして、互いの心理的限界を引き上げていたように思います。
特に、互いに褒め合っていたところは、見応えありましたね。まどかを商店街に連れて来た時と変わらないな、と。
あの時も、えれなとまどかは、自分にはない良いところをすごいと褒め合ってたんですよね。前々話感想では、プリキュアになって変わった事を魅力として挙げましたが、変わらない美しさもまた魅力なんだろうな、と今話を見終えて感じました。
それぞれが褒められた事は、それぞれにとっては日常であって普通な事。ですが、ものの感じ方は多種多様であり、自分にとってはありきたりで大した事ないと思っていても、他者から見ればすごい事だと思う事は、よくある話でしょう。
そう思うと、自分の事は自分じゃよく分からないものなのかもしれませんね。自分の心理的限界を引き上げたり、自分の魅力を引き出せるのは、誰かがいてこそなんだろうな、としみじみ感じました。
さて、次回は、いよいよ、ララの故郷・惑星サマーンが舞台となります。
少し前の感想では、サマーンの人達は、AIがなければ知能はからっきしとか、対人コミュニケーション力は低いとか思っていましたが、実際はどうなのか? そんなイマジネーションを超えた素晴らしさに期待したいもの。
ララメイン回ですので、もちろん、ララの成長要素にもしっかり注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。