さまざまな働きをする脂肪

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【さまざまな働きをする脂肪】

《脂肪細胞から分泌されるもの》

脂肪には大切な役目があります。①エネルギーが必要になった時に分解して全身に供給する。②内臓を正しい位置に保つ。③断熱材として体温を保つ。④クッションとなって外からの衝撃を和らげる。というものです。

最近わかってきたことですが、脂肪はいろいろな物質を分泌して、体にさまざまな指令を出しています。この分泌活動が盛んなのは内臓脂肪です。

脂肪組織から分泌される物質は総称して「アディポサイトカイン」と呼ばれています。その数は50種類以上確認されています。いろいろな働きをするものがあり、痩せている時と、太っている時で、分泌されるアディポサイトカインの種類が変わります。

通常なら脂肪組織からは炎症を抑えるアディポネクチンというものが出ますが、肥満の人の脂肪組織からはそれを邪魔するものが出て、アディポネクチンの分泌が減ってしまいます。そして慢性炎症につながります。

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