2009年10月のバックナンバー
朝寒の腰に鍵束鳴らし行く
一位の実薬の如く分け合ひぬ
崖の下より吹いてきし秋の風
すぐそこに見えて渡れぬ烏瓜
新聞もパンも落葉も湿りをり
石畳濡れて木の実の落つる音
赤ん坊包んで抱いて水の秋
耳立てて野分の犬の並びけり
北端の町の野分の旗の音
パンの香の運ばれてきし秋の雨
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