ニックのスタジオの入り口に暖簾を吊るす。山梨が産んだ偉大な俳人飯田龍太の句。
迅きものを鋭き眼が追ひてさはやかに
(両方「とき」と読む。)
ニックの甲府コンサートに、息子さんの飯田秀實さんご夫妻がお持ち下さった貴重な暖簾である。これは山梨国体に請われて作った句だという。道理で私は初めて知った。短距離ランナー、それを追う眼、爽やかな秋の空気。国体の句と知らずとも、空を翔ける鳥と、それを追う眼の句としても素晴らしい。爽やかという季語を見るたび、この句を口づさむだろう。チェリストニックならば、迅き音を鋭き指が追ひ、という感じか。ともかく、ニックが毎朝早くからこの暖簾をくぐって、チェロの練習に励む姿を御想像あれ。
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