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ミセスローゼンの道後日記

木蓮やまた会ふことをうたがはず


帰国直前のお友達とすてきな昼餐。思いがけぬ飛び入りあり、楽しいひとときだったなあ。魚の美味しい土地にお帰りになるそうだ。それいらい、まじで遊びに行くことばかり考えてる。

久しぶりに子供たちと猫たちに会う。
弓子のバッハとコルニドレイとラロを聞く。弦子の好きなブルーチーズバーガーを焼く。お友達がくれたショコラ餅を、一緒に食べる。ゲームのマリオパーティーをやって遊ぶ。寝る前になって、バスタブのつまりを直してくれと弓子が言い出すので、ねじ回しでふたを開けて、中身を引っ張リ出してみると、浮浪者一人分くらいのドレッドヘアがぞろっと出る。声を殺して絶叫。「見せないで、見せないで」と弓子は手で顔を隠しつつ、指のすき間から見てる。 弓子がストレートパーマを当てる前の抜け毛の束だ。わかっちゃいるが、浮浪者がズルっと出てきたみたいで怖かった。

膝はまだ痛むけど仕事に復帰する。開店準備は八割くらい。さらに世界中から応援が来て、古い助っ人はすでにNY店のスタッフみたいに感じる。パリから来られたJさんのお土産のマカロンがめちゃ美味しい。マカロンほど美味しいお菓子はないと思う。懇親アルバムの自己紹介欄に、趣味=バレエ、特技=俳句、尊敬する人=ホビットと書く。ホビットは本当にえらいよな。つらいとき、私はフロドやサムの苦労を考えることにしている。

朗善先生が旅先から電話をくれる。駐車場所の注意と、膝が悪いのだからエキスプレスバスにお乗りなさい、という忠告。
朗善先生はスーツケースや何やかや準備万端整えて、出発寸前に、「さあ、ロシア人みたいにしましょうね」と言いながら、キッチンの椅子に腰かけて目を閉じた。祈るというわけでもないが、私も目を閉じて深呼吸する。ロシア人は出かける前に、必ずこのように一服するそうだ。

コメント一覧

十七子
アメリカ人の整体師ってなんとなく行く気がしない
中国人ならまだいいのですが。来週日本人の鍼に行ってみるつもりです。あと、飲み薬のいいのがあるらしくて、今名前ど忘れしましたが、それで同僚のだんなさんは膝の関節炎を医者なしで直したらしいですよ。
更紗
整体
”浮浪者一人分くらいのドレッドヘア”という表現が素晴らしい!さすが俳人、さすがニューヨーカー!

私も膝が痛いので困ります。しゃがんでて立つときがとくに。
だんだん腰が痛くなってきたので整体に行ったら膝から来てると言われました。お皿の位置を戻し、テーピングしてもらったらだいぶ良くなりました。
昔のスキーで痛めた後遺症か、お皿がずれてしまうらしく、ときどき調整が必要とのこと。
ニューヨークに整体の名人はいないでしょうか。
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