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ミセスローゼンの道後日記

ベートーヴエン十五番島の秋の蚊と





しまなみ海道の小島をフェリーで巡り、我ら夫婦の友人カズ(指揮者豊嶋和史)さんと、大阪ハイドン弦楽四重奏団の方々とめくるめく室内楽の日々を過ごす。島の蚊に刺されまくったけど耐えた。島から島へ、そして本州や四国へ、船なしにどこにも行けぬという現実が新鮮な驚きで魅力。関係ないけど、ハヤブサ消防団を読み終わったばかりなので、リハーサルの合間に頂いた”みはらし食堂“の鍋焼うどんにも島暮しの片鱗を感じる。






大崎下島は、お洒落なコンサートホールと歴史的な古い家並みが混在する土地。









カズさんのご子息の音楽家ヒロ(豊嶋博満)さんがプロデュースする『し・ま・の音楽祭』は、2013年より「島で聴ける演奏会を」という声をきっかけに始まった。
このご縁を大切に、微力ながら我々もクラシック音楽の裾野を瀬戸内の島々に広げるお手伝いが出来ればと願う。ニックの趣味である弦楽カルテットと本プロジェクトが手に手を取り合って進む道を気長に探したいと思う。






今回私にとっては、ベートーヴェン弦楽四重奏15番第3楽章「病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」を、ニックのチェロで聴けた事が大きい。突然の師の死、覚悟していた母の死、私の怪我と手術、家族の健康、初孫の無事を祈る今、かけがえの無い曲である。ニックにとっては8歳から亡き父と共に聴き、共に演奏してきた曲。ユダヤの新年(ローシュハシャナー)にもふさわしい。反省と感謝と成長へ。

今夜からニックはヨムキプールの断食に入る。私は明日昼までの半断食。








「おまけ」

一句一遊でおなじみ伯方島児童館の人々が、コンサートに来てくれた。来年はちゃんと宣伝して、全国のいつき組組員さん達に素敵な室内楽を聞いてもらいたい。島で一句詠んで帰って貰いたい。





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