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ミセスローゼンの上人坂日記

暫くは活けて見たりし芽大蒜


ご近所からにんにくの芽を頂いた。今頃しか食べられぬ貴重な物。見た時は食品か、鑑賞用か、分からなかったので、最初は飾った。ご近所さんに会って聞いたら、「スライスして肉と炒めるのです。」と仰った。良いベーコンがあったので一緒に炒め、茹でたペンネに和えて、トマトソースを少々、おろしたチーズをかけ、サッパリ系の赤ワインで頂いた。とても美味しかった。











私が入院している2週間に、何と雀蜂が戻って来てた。とっくり型の巣の見事なまでの禍々しさ! 入院前にチェックした時は無かった。早速、去年と同じExterminator(害虫駆除人)に電話して取って貰った。中には女王蜂と卵。近所には子供が集う基地もある為、何が何でも取らねばならぬ。女王蜂よ、来年は子供の来ぬ所で卵を産んでください。





これは去年の七月に取って貰ったやつ。こんなに巨大になるまで気がつかなかった。床下にも作りがちだそうなので、時々下を覗いてみないといけない。

かくれんぼして遊ぶ子供がこんなのを見てふと棒切れで叩いてみたらと思うと、恐怖に身が縮む。これらの写真を見せて、これを見たら逃げよと、教えて欲しい。


「句集野路菊より」

つわぶきの綿毛優しやベレー帽   信野

風邪の児を一人背中に一人抱き    同


子供の頃はベレー帽に憧れた。結局買って貰ったのか、貰わなかったのか。昔家族でパリへ行った時、ベレー帽を買って二人の娘に被せた。それはそれは可愛らしく、長年の夢が叶い、胸が一杯になった。長女がエッフェル塔の中でふとベレー帽を脱いだ時、帽子の形に癖っ毛の髪がまあるく膨らんで、お菓子の「きのこの山」のようになっていて大笑いした。

二句目。姉の子供たちを母は溺愛した。苦労などではなかった。激烈な幸福を母は孫二人から貰った。この句は自慢である。これを読むと、私も孫を猫可愛がりしてみたいような気がする。
























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