ミセスローゼンの道後日記

爆音の中へ降り立つ秋の鷺



F1観戦ランチにケバブを食べた。

色とりどりのレーシングカーが53周場内を回る間にハプニングが起こって順序が入れ替わったり、ピットイン(タイヤ交換、ガソリン補給など)のタイミングでレースの流れが変わったり、というのがどうもF1観戦の醍醐味のやうだ。ニックの興味はどういうラインを描いてカーブを曲がったり、ストレートに戻ったりするか、にある。「ボウ(弓)が描く軌跡に似ておるのだ。」と言う。

「ポジティブシンキング」
たった二泊の旅で気がゆるんだか、毎朝服用の薬を忘れて来た。ニックは心臓科の薬。私は婦人科の薬。「お前は何と不注意なのだ。」と叱られても仕方ないところだが、ニックは「いいよ、いいよ。」と、逆にちょっと喜んだ。服用薬の注意書きに、「グレープフルーツジュースを飲まないで下さい」とあるので、ニックは大好きなグレープフルーツジュースを普段は飲まないか、飲んでも一口しか飲まない。それがこの機会を利用して、グレープフルーツジュースをガンガン飲んだ。何と言うポジティブシンキングであらうか!
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