スポーツに人生を学ぼう!

格闘技、野球、サッカー等の試合、選手から
人生の術を学び、生かすことを目的とします。

成瀬投手の自己暗示

2008-03-24 00:27:27 | スポーツ
パリーグが20日に開幕した。

去年、16勝1敗、防御率1.82という脅威の記録を残した成瀬は22日、日本ハム戦で投げた。

9回を投げ、2失点に抑え、勝利投手となった。

勝利投手となったが、ホームランを打たれたり、リードを許したりと、本調子ではなかったが、後半尻上がりに調子を上げ勝利を挙げた。

成瀬は投球中、「今の自分なら大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせて投げました、試合後のインタビューで語っていた。

成瀬ほどの投手でも、完璧な自信は持っていない、という事である。

投げている最中不安になる事もある、という事である。

私なんかも仕事をしている時、特に新しい仕事をしている時、不安になる事がたびたびある。

自分もまだ弱いなぁ、と思ってしまうが、プロ野球を代表する投手でも、不安は抱えている。

それでも、練習をたくさんし、自分に自分で大丈夫、大丈夫と言い聞かせてプレーしている。

完全な自信を持てるに越したことはないが、そんな人はなかなかいない。

いや、一人もいないのではないか。

ならば、不安になる自分を弱いと思わなくていいということだ。

自然なことだ。

不安になる時は、成瀬投手のように、『自分なら大丈夫、大丈夫』と言い聞かせて仕事をしよう。

成瀬投手に自己暗示の大切さを学ぶ。

諦めない姿勢(2008年名古屋国際)

2008-03-10 01:30:22 | スポーツ
3月9日、女子マラソン北京五輪代表選考会を兼ねた名古屋国際女子が行われた。

注目はQちゃんこと高橋尚子選手だ。

3枠目が2時間25分前後の記録で優勝すればと比較的低めなハードルOKという事になり、Qちゃんの可能性が高まった。

レースが始まった。

ファンであるQちゃんの動向を注目して見ていた。

9キロ過ぎ、テレビがCMに入った。

そしてCM明け、実況のアナウンサーが絶叫した。

「なんと高橋選手が遅れ出しました!」と。

これは誰もが驚いた。

まさかスローペースの9キロ過ぎで遅れだすとは。

何とか付いていって奇跡的に逆転して欲しいと願った。

が、無理だった。

それでもQちゃんは諦めず走り続け、2時間44分18秒で完走をした。

走っている最中は屈辱に塗れた表情での走りだった。

レース後、Qちゃんは昨年8月に右ひざを手術し、本格的な練習を始めたのは今年に入ってからだったと明かした。

マラソンは準備に半年を要するという。

無謀な挑戦だったのだろう。

準備がしっかり出来ていればこんな結果にはならなかっただろう。

Qちゃんはこのレースに挑む気持ちをこう語っていた。

『私の走りを見て、100人に1人でも、1000人に1人でも勇気を与えられたら』と。

そして、Qちゃんのジャンパー等には”夢は必ず叶う”と書かれてあった。

去年8月に手術した後、諦めそうになったと言う。

しかし、自分自身で「諦めちゃいけない、諦めちゃいけない」という言葉を頭の中で何千回、何万回と繰り返して唱えたという。

その気持ちがジャンパーの”夢は必ず叶う”という言葉につながり、”夢は必ず叶う”というメッセージを伝えたかったけど、実行出来なかったのが残念と本当に悔しそうに語った。

実際にQちゃんは夢を叶える事は出来なかったけど、見た者に夢を叶える事よりも大切な『夢を必死に追い続ける姿の素晴らしさ』を伝えてくれた。

Qちゃんは引退を否定した。

諦めなければ夢は叶う、をQちゃんは北京の次のオリンピックで実現するかもしれない。

諦めない姿勢の美しさをQちゃんに学ぶ。