スポーツに人生を学ぼう!

格闘技、野球、サッカー等の試合、選手から
人生の術を学び、生かすことを目的とします。

中村俊輔選手の言葉

2006-04-29 20:33:38 | スポーツ
中村俊輔選手が後1ヵ月ちょっとに迫ったワールドカップについて週刊プレイボーイにインタビューが載っていた。

「経験を後にどう活かすかが大切。勝っても自分に収穫が残らなかったら意味がない」と語った。

前回実力では代表レベルであったが監督の好みで落選した。中村選手は「実力がなかった」と本当は納得いかない過去であろうがこだわりはない。前を向いている。逆にいい発奮材料になった位に考えている。

私はよく「チームの為に」という言葉に疑問を感じていた。中村選手の「勝っても自分に収穫がなかったら意味がない」というのは利己主義だと思われてしまう。中村選手の言葉の真意は11人の選手それぞれがベストを尽くせば勝利は自ずと付いて来るという意味だろう。そして自分自身にベストを尽くせたという大きな自信が残る。そしてその後また成長していく事が出来る。

私達の日常生活でも様々な経験がある楽しい経験嫌な経験。人間関係でも合う人合わない人。その一つ一つの経験をただ楽しい嫌だった、では成長がない。その一つ一つの経験を今後どう活かすか、という視点で生活していればどんな嫌な事もプラスに変化させる事が出来、自身を成長させる事が出来るだろう。

中村選手にポジティブシンキングを学ぶ。

巨人矢野選手の言葉

2006-04-23 01:09:10 | スポーツ
今季巨人の矢野選手が絶好調だ。4月22日の阪神戦でもホームランを放ち、現在打率415、ホームラン3本だ。それも勝負所でヒットやホームランを放っている。

今日のヒーローインタビューで「前の打席で三振してしまったので、とにかくくらいついていこうと思っていました。」と語った。

今季矢野選手はレギュラーの構想には入っていなかった。亀井選手をスタメンに使い、矢野選手は控えに回っていた。亀井選手がケガをし、急遽回ってきたチャンスを生かした格好だ。

スタメンでなくても腐らずいつチャンスが来ても掴めるように準備をしていたのだろう。

楽天野村監督の本「無形の力」に野村監督が入団当初、周りのそうそうたるメンバーを見て、こいつらと同じ練習をしていても絶対生き残れない、と思い、ハードな練習や試合が終わった後でも、一日も休まず筋トレ、素振りなどの個人のトレーニングを毎日3~4時間続けたという。次第に個人トレーニングが効果を現し、1軍に定着出来るようになったというエピソードが書かれてあった。

常に腐らず諦めず人の何倍もの努力をする事が大切なのだろう。そうすれば夢の叶う確率も高くなり、自分の好きな異性とも付き合えるようになるかもしれない。

そして矢野選手のヒーローインタビューでとても印象的だったのが「とにかくくらいついていく」という言葉だ。バッティングは高度な技術を要する。バットの構え方、肘の使い方、腰の使い方、タイミングの取り方などなど一瞬のうちにものすごい高度な体の動きが行われ、その結果ヒットになったり凡打になったりする。

しかし、一番大切なのは矢野選手の言う「くらいついていく」という気合なのかもしれない。ただ機械的にヒットを打とうとしててもヒットは生まれないだろう。絶対にヒットにしてやるという気合が技術を通り越してヒットを生むのだろう。当然、反対に冷静である必要もあるだろう。

矢野選手に「くらいつく」姿勢を持つ事の大切さを学ぶ。

新庄引退宣言

2006-04-20 00:58:39 | スポーツ
日本ハムの新庄選手が18日、満塁ホームランを打つ等の大活躍の後のヒーローインタビューで今季で引退する事を表明した。

シーズンが始まったばかりの4月に引退を表明する、また監督など関係者にも誰にも伝えずいきなりの引退宣言だった。理由は納得のいくプレーが出来なくなっているという事だったが19日の試合で連日のホームランを放ち、またファインプレーも魅せた。まだまだ衰えはない。モチベーション的なものが原因だろう。新庄だったらプロ野球選手をやめても芸能界などでまた大活躍することが出来るだろう。

このシーズン当初で引退宣言をするというのは常識外れの行動である。一歩間違えばやる気がないのか、という事にもなるし、ペナントレースに水を差す事にもなるかもしれない。でも新庄選手の天真爛漫な性格から許されてしまい、逆にマスコミやファンが新庄に注目し、いまや時の人状態だ。

新庄選手は華麗な守備などプレーで当然魅せる事をするが、プレー以外でも突飛な発言やファッションで人を魅了する。新庄ワールドをあの手この手で創り出す。とてもユニークだ。だから、新庄選手は人気者だ。

一度切りの人生、周りの人達から注目されたい。周りの人達を魅了したい。その為には新庄選手のように変わった事をする必要があるのだろう。その手法がちょっとおかしくても人生やった者勝ちの所がある。

同じアホなら踊らにゃ損々だ。気取って常識人ぶってても面白くない。いい意味クレージーでいいではないだろうか。

新庄選手は変わり者扱いされる。でも、それが新庄選手らしさなのだ。変わり者のように思われたくないから自分の個性を殺して生きようとする事は悲しい。つまらない。

人にどう思われてもいいではないか。否、新庄選手のように変な事やって楽しませてやる、くらいの気構えでいいのではないだろうか。変人でいいではないだろうか。人気者はみんな変人だ。演説をすればいつも何万人単位で人を集める小泉首相も変人だ。自分らしく振舞う、自分らしく生きれば、個性が出る。その事によって他人から見れば変人のように見えるのではないだろうか。

新庄選手に自分らしく生きる事の大切さを学ぶ。

佐伯、多村の言葉

2006-04-18 00:52:40 | スポーツ
私はプロ野球は横浜ベイスターズのファンでよく試合を見る。今年のベイスターズは現在2勝9敗となかなか調子が上がらない。原因はチームの柱である4、5番の不調、投手陣の不調などだろう。

その4番が佐伯、5番が多村である。今二人は打率が2割を割っている。これではなかなかチームは勝てないだろう。16日行われた巨人戦でも多村は無安打でチャンスで凡退を繰り返した。佐伯は2塁打を2本打ったが打点を上げたのは6試合振りだった。

球場では二人には「佐伯もう2軍だ」などとかなり辛辣な野次が飛んでいた。このような声はグラウンドの佐伯にも届いているだろう。

佐伯は試合後のコメントで「ここまで悔しいのはプロ野球人生で初めて。必ずチームとともにはい上がる。」と語り、多村は「試合に出続けてリベンジする」と語った。

結果が出ず、応援しているファンも悔しく野次を飛ばす。しかし、一番悔しいのは当の本人だろう。佐伯は練習中でも若手に激を飛ばす兄貴的存在だ。それゆえ4番バッターという責任は十分にわかっている。だから悔しい。自分のプロ野球史上最高の悔しさを感じていたのだ。そして、WBC日本代表の5番バッター、世界一のチームの5番バッター、WBC日本チーム本塁打王という輝かしい活躍からのペナンとレースを迎えた多村もプライドがズタズタになっているだろう。だから”リベンジ(復讐)”という言葉が出てきた。

ペナントレースは長い。良い時ばかりではない。ファンは暖かさを持ちつつもチャンスでヒットを打たなければ野次を飛ばす。選手は悔しい。一流の人間はその悔しさをエネルギーにする。

イチローはWBC韓国戦で大ブーイングを浴び続けた。中に心無い言葉を投げつけられたと言う。しかしイチローはそのブーイングを聞き「逆に燃えてきた」と言った。野次を、その悔しさをエネルギーに変える事が出来るのが一流なのだろう。

うまくいかない時がある。その時の経験をなぜうまくいかなかったのかと逆に学習材料にする事が出来るのが一流だろう。長島茂雄は「失敗は成功のマザー」と言った。また、エジソンは1万回も失敗したのに、まだ続けるのか?」エジソンは不思議そうな顔で「俺は失敗なんかしてないよ。1万回もうまく行かない方法を見つけたんだ」と言ったという。失敗は成長する過程に過ぎないのだ。

佐伯も多村も今シーズンは失敗の連続だ。が、試合後のコメントを聞くと、この13試合で多くの失敗をした事によってこれからのまだ長いシーズン活躍してくれるのではないだろうか。

失敗してもはいあがろうとする姿勢を佐伯、多村に学ぶ。

イアン・ソープの言葉

2006-04-17 00:26:03 | スポーツ
200メートル自由形、400メートル自由形の世界記録保持者のイアン・ソープ選手の本を読んだ。

「プレッシャーは必ずあるが、本番は練習の結果を出す楽しい場所」と言っていた。

本場、私達で言えば仕事の場の事である。仕事で最高の自分を発揮するのは意外と難しい作業だったりする。本来の力を出せずに終わる事が多い。

が、仕事で結果を出す為の練習がおろそかなのに本番で結果を出すも何もない。

スポーツ選手で言えば本番、私達一般人で言えば仕事は、その事前の練習と対のものなのである。

水泳選手で言えば試合前に何ヶ月も前から毎日何時間もの練習を続ける。

一方、私達の仕事は毎日であるから練習時間はどうしても少なくはなるが実際に仕事をしている時間以外に一日8時間働いているとしたら1~2時間はその8時間で成果を出す為の練習が必要だろう。その練習をせずに仕事が出来たとか出来ないと言うのは甘えだろう。

そして練習を十分にやる事によって実際の仕事で成功してもある意味納得がいくし、成功した時は練習した時間分の喜びを得られるだろう。

イアン・ソープ選手に練習をする事により仕事が楽しくなる事を学ぶ。

金本知憲フルイニング世界記録達成

2006-04-14 01:19:22 | スポーツ
4月9日、阪神の金本知憲がカル・リプケンの世界記録の903試合連続フルイニング出場の記録を超える904試合連続フルイニング出場記録を更新した。

この記録のすごさは何か?

904試合の間、ずっと成績をコンスタントに残していなければならない。例えばバッティングで1ヶ月間ヒットをずっと打てなかったらさすがに監督も代打、スタメンから外すだろう。また、守備でもエラーばかりしていたら交代せざるを得ないだろう。

904試合ずっと健康でいなければならない。でも金本はこの間2度骨折をした。2004年7月29日デッドボールを手首に受け、骨折をした。金本はその後痛み止めを飲みながら試合に出場し続けた。また去年の6月15日にも左肋骨(ろっこつ)を骨折しながらもその後出場し続けた。

904試合ずっと頑張る、というモチベーションを持ち続けなければならない。本人に能力があっても本人のモチベーションが低ければ能力は発揮し続ける事は出来ない。

金本は、成績をコンスタントに出し続けた。また、骨折というアクシデントがありながらも常にウエイトトレーニングを続け健康であり続け、904試合を達成した後、まだ3,4年続けたいです、という高いモチベーションを維持している。

なぜ、金本はこのような偉業を達成できたのか?

金本はもともとエリートではない。高校時代は名門の広陵高校出身だが甲子園には出場していない。また大学も東北福祉大学と今ではプロ野球選手を多く輩出している名門だが金本が入った当時はそれ程有名でもなかった。そしてプロ野球のドラフトも外れ4位とそれ程大きな期待をされて入ったわけではなかった。

そしてプロに入っても後輩の江藤、前田が活躍する中、金本は桑田のカーブの切れを見て、プロでやっていく自信を失う日々だった。このままではプロでやり続ける事が出来ない、と金本は悟り、今でこそ球界一の筋肉マンと言われるがウエイトトレーニングに力を入れ始める。そのウエイトトレーニングが功を奏しだんだんと成績を残せるようになる。そこで不動の4番だった江藤が巨人に移籍し広島の4番主軸としてさらに存在感を増してゆき、阪神に移籍し、万年最下位だった阪神を金本のプロ意識が阪神を常勝チームに変えたと言っても過言ではないだろう。

達成後、インタビューで「初めてフルイニング出場を1年やったらものすごい充実感があったんですよね。だからまたやろうと思いました。」と語った。それ以外は金本は明るい性格からか真面目な質問にもはぐらかしみんな冗談で切り替えしていた。

どんなに楽な事でも充実感がなければ疲れる。どんなに大変な事でも充実感があれば疲れは逆に心地良い。

今朝のワイドショー3時間、昼のワイドショー2時間を月曜から金曜まで毎日そして多数のレギュラー番組を毎日こなし、仕事が終わるのが11時過ぎ、そして朝起きるのが朝3時、そして11時の仕事が終わった後銀座に毎日のように飲みに行くというみのもんたの生活はどう考えても超人的だ。体が休まっているのかどうか不思議だ。でも本人は充実感があると忙しくても逆に心地いいんだよね、という事を言っていた。

”充実感”を求めて仕事をしてみよう。

金本選手に”充実感”を追う事の大切さを学ぶ。

2006年工藤公康まず1勝!

2006-04-08 00:04:38 | スポーツ
5日の巨人対ヤクルト戦で工藤公康投手が(42)が今季初登板初勝利を上げ、通算勝利数を213勝と伸ばした。今回の勝利はセリーグ最年長記録となる勝利だった。工藤は5月5日で43歳になる。

今回の勝利へのモチベーションは以外な所にあったと聞く。

工藤はここ数年オフはアメリカのアリゾナ州にあるスポーツ施設で自主トレを行っている。そこでは同じ年のヤンキースのランディ・ジョンソンも練習をしていて、たまたま一緒になった。そこで工藤がジョンソンに握手を求めた所、ジョンソンに無視をされた。工藤にとって屈辱的だった。「日本の投手なんか眼中にないという感じだったから、何とかして見返してやりたい」と話していたという。

そして5日の試合は「ランディを見返すつもりでやる」と語っていたという。

悔しさは最大のモチベーションになるのだろう。

今年43歳の工藤投手がバリバリの先発ローテーション投手として働き続けているのはかなり脅威的だ。

プロ野球の平均勤続年数は9年である。また、ほとんどの選手は5年以内でクビになる。例えばプロ野球は9人でやるスポーツで投手の先発中継ぎ抑え含めレギュラークラスの選手は1チーム20人くらいだろう。そしてドラフトは毎年行われて6人前後入ってくる。20年間で入って来る選手は外国人含めると160人くらい入ってくるとする。その160人は厳選されたより選りのメンバーだ。レギュラーを張り続けるのはこの160人の競争相手と戦い、20人以内にさらに先発投手となればチームに5、6人だ。常に熾烈なチーム内の競争に勝ち続け、結果を残し続けなければいけないのだ。

工藤の場合は現役生活24年目で投手で24年間働き続けるのは本当に驚異的だ。肩は消耗品と呼ばれる。相当なケアが必要だろう。

工藤はなぜハードなトレーニングを課し続ける事が出来るのだろうか?なぜモチベーションを維持出来るのだろうか?

工藤は去年チーム最多勝となる11勝をあげて「決して満足する数字じゃない。メジャー挑戦を視野に入れているから単年契約にした。」と語った。

工藤選手は42歳であっても現状維持を考えていない。常に自分はまだまだだ。そして野球の最高峰の舞台であるメジャーへの挑戦を42歳であっても考えている。気持ちは常にチャレンジャーだ。またランディーという格好のライバルの存在。そいつに絶対負けないという負けん気。向上心に限界はないというが工藤選手にピッタリと当てはまる言葉だ。

飽くなき向上心は見習わなくてはいけないだろう。

工藤投手に飽くなき向上心を学ぶ。

松井秀喜2006年開幕大爆発

2006-04-05 02:07:38 | スポーツ
4月2日、ヤンキース対アスレチックス戦がマカフィー・コロシアムで行われ、松井6番レフトで先発し、4打数4安打1号3ランホームランを含む4打点の大活躍を見せた。

松井秀喜はWBCが世界一になり、その結果松井秀喜はなぜか叩かれた。何で松井はWBCを辞退したのか?松井は愛国心がないのか?WBCに参加して怪我をするのが嫌なのか?WBCに参加して体調を崩すのが嫌なのか?松井は自分さえ良ければいいのか?など、と一方的な批判を辞退した時以上に世界一になった事によって松井バッシングが再燃した。中にはWBCの選手が4年後のWBCにも松井は参加するなとを批判したという記事も見掛けた。

このような世論に対して松井は「WBCに参加してメジャーのペナントレースで結果を残す自信がなかったんですよ。チームのメンバーと3月にコミュニケーションを取る事は大切なんですよ。メジャーのペナントレースで世界一になる事を最優先した。」など、批判に対してはどうぞ言ってください、という感じで批判に対して嫌悪感を示す事もなかった。

一部の報道ではヤンキースの上の方から松井に対してWBCに参加するなという圧力があったと聞いた。でも松井はその事に対して何もコメントしない。「WBCに参加しなかったのは自分の信念です」とひたすら自分が選択した事を強調した。

松井はこのバッシングを冷静に受け止めた発言をしているが、内心悔しかっただろう。ホームランアーチストの松井にとって王貞治という存在は神のような存在だろう。その王貞治の率いる日本代表に参加したくないわけがない。参加したくても参加出来ない事情、または直前に空前の高年棒で契約を交わした事もあり、ペナントレースで結果を出す事を優先するのはそれはそれで理に叶っている。実際WBCの激戦で怪我をしてペナントレースに参加出来ないでいる選手も何人かいる。

松井秀喜は1995年から連続出場記録を続けている。松井にとってペナントレースに万全の状態で挑むのは必須なのである。この記録がどれだけすごいかはある意味天文学的なすごさだ。

WBCバッシングを受ける悔しさ溢れる心理状態で松井は2日ペナントレースの初戦を迎えた。

WBCに参加せず、メジャーのペナントレースを優先した松井はとにかく結果を出さなければいけない。そのような崖っぷちの状態だ。そこで松井は大爆発した。松井は泣きたくなる程悔しい気持ちを松井は爆発する事によって鬱憤を晴らした。

逆境に立たされた松井の逆襲がこれから始まる。

悔しさは巨大なエネルギーになる。

メジャーで夢のホームラン王を期待したい。

逆境に立たされ燃える事の大切さを松井秀喜に学ぶ。

五味敗れる

2006-04-03 01:40:40 | スポーツ
プライド武士道10が有明コロシアムで4月2日行われた。ライト級絶対王者五味隆典がまさかの敗戦をマーカス・アウレリオに喫した。

五味は去年の大晦日の男祭りでマッハ桜井選手に勝利し、プライドライト級の王者になり、同時にライト級のチャンピオンにもなった。プライドで奇跡の10連勝中だ。川尻、桜井、アゼレードなどの強豪を倒し、五味曰くもう対戦相手がいない、と言っていた。

そして五味は公にモチベーションが上がらない、という問題発言を繰り返していた。去年、川尻、アゼレード、桜井といったこれ以上ない選手達相手に勝利を飾り、GPを制した。頂点に立った。頂点に立った事により、今後はハングリー精神を駆り立てる事もなくなり、続々とくる挑戦者達を倒すといった立場で、受けて立つ立場になる。言わば受身だ。チャンピオンになる、という気持ちとチャンピオンであり続けるといった維持だけだ。

五味選手は去年のGPで勝った事により、燃え尽き感を感じているのだろう。試合後のインタビューでは慢心があった事も認めているし、柔術家相手なのに寝技の練習をしなかった事などから燃え尽き感は結構重症なのだろう。

この燃え尽き感を感じた選手が昔ダイエーにいた。今は巨人の小久保だ。入団2年目小久保はホームラン王をとった。そのオフ燃え尽き症候群に掛かった。プロに入っての目標だったホームラン王を取り、変な達成感を感じてしまったのだ。

その年イチローも首位打者を取った。小久保は2歳年下20を過ぎたばかりのプレーヤーの発言にハンマーを打たれたような気持ちになったと言う。

「小久保さんは野球をタイトルを取る為だけにやっているんですか?僕は野球を通して自分を成長させたいと思ってやっているんです。」とイチローは語ったという。

このような超越した人生観を持ってプレーしていたからイチローは日本でその後日本で7年連続首位打者、大リーグで2回首位打者、最高案打数記録などとんでもない記録を打ち立てている。このようなたくさんのタイトルを取れたのは1回タイトルを獲得した時に満足せず、自分自身の人間性を成長させる為、ただ純粋に野球をうまくなる為にプレーしたからだろう。

五味はまだ27才と若い。トレーニングを維持し続けていけば後8年は現役の第一線でい続ける事が出来る年齢だ。まだまだこれからの年齢だ。イチローの精神を学ぶ事も必要なのかもしれない。

五味の虚脱感は我々の反面教師になる。

五味にタイトルを取ったからといって満足してはいけない事。イチローに人間性の成長を目標にする事を学ぶ。

岡崎選手の言葉

2006-04-01 02:32:10 | スポーツ
女子スケートの岡崎朋美選手のインタビューが3月31日日経夕刊に載っていた。

「単純にみえるかもしれませんが、スピードスケートはとても奥が深く、なかなか思うようにいかないんです。それでもわずかずつでもこなせるようになっていく。その成長を自分で実感出来るのがすごくうれしいんです。」

まず”思うようにいかないこと”こそ面白い事である事を教えられる。つい大変でなかなかうまくいかない事に対して嫌悪感を抱いて避けてしまう事があるが、それは人生を楽しむ事から避けている事と同意語なのだろう。簡単に出来る事は実はつまらない。楽な事は実はつまらない。なかなかうまくいかずそれに対して試行錯誤して少しずつうまくいく事こそ楽しいのだ。ゲームや仕事何でもそうだろう。

「限界というのは、その人があきらめた時点を指す言葉だと思っています」

限界といのはいいわけである。限界なんてない。出来ないというのはただ努力をしてないだけだ。出来ない事のいいわけを探す暇があったら努力して努力しまくる必要があるという事だろう。

「椎間板ヘルニアの手術の時もそうでしたが、突きつけられた現実を前にして立ちつくしていては前に進めない。行動することで新しい事が見えてくる場合が多いですよ。間違いなく。」

人間をダメにするのは恐怖心ではないだろうか。実際は大した事ではないのに恐怖心を抱いてダメになる。野球の死球を頭に受けてその後、バッターボックスで足を踏み込んでバッティング出来なくなりダメになる選手が昔は結構いた。才能があるのに恐怖心があるから自分のバッティングが出来なくなってしまう。イチローも頭に死球を受けた。恐怖心を持たないのですか?と聞かれた。イチローは恐怖心を持つようになったら野球を止めます、と言った。恐怖心を克服してこそ超一流なのである。

「日本人は筋量の絶対値が外国人より少ないので、筋肉を壊して再生させ、筋線維を太くしなければいけない。この作業が苦しいんです。トレーニング中はこのまま死んじゃうのでは、もういや、って思うこともたびたびですが、終わると爽快感に変わり、翌日になると、さあがんばろうと、なる。毎日がこの繰り返しですね。よくマゾっぽいね、と言われますけど

岡崎選手は人生のマゾである。自分を苛めて苛め抜く。でもそれが快感になる。気持ちいい事とは苦しい中にこそあるのだろう。人間は快感を求めて生きる動物である。素直に快感を求めて生きよう。気持ちいいセックスをしたい。素直に気持ちいい事をモチベーションにして生きよう。そうする事によってエネルギーが沸く。

などなど岡崎選手のストイックさが伝わるインタビューだった。

岡崎選手に目標を定め、ストイックにそれを達成する姿勢を学ぶ。