スポーツに人生を学ぼう!

格闘技、野球、サッカー等の試合、選手から
人生の術を学び、生かすことを目的とします。

田中幸雄選手2000本安打達成

2007-05-18 02:09:48 | スポーツ
日本ハムファイターズ・田中幸雄選手がプロ野球史上35人目の2000本安打を達成した。

22年を掛け、39歳での達成だ。

そして、ヒルマン監督になってから代打扱いとなり、残り99本となってから3年を掛けての達成がゆえに感慨も一塩だろう。

達成後のインタビューで、「怪我などが多く、痛みを我慢しながらの選手生活での達成だった」と語った。

その苦しい選手生活を支えたものはなんですか?、と聞かれ、田中幸雄選手は、「野球が好きだからでしょうね」と答えた。

好きこそモノの上手なれ、という言葉があるが、これは真実だろう。

田中選手は野球が好きだから、苦しい事も耐える事が出来た。

どんな仕事でも苦しい場面が訪れる。

それを耐えれるかどうかは、その仕事を心から好きと思えるかどうかだろう。

好きでなければ、ただ嫌な時間になってしまうだろう。

長所と短所は紙一重と言うが、例えば、野球のバッティングは難しい。

150キロを超えるようなとんでもない速い球を幅が10センチあるかないかのバットに当てるだけでなく、真と言われる小さいスポットに当てなければいけない。

素人から見れば、神業に近い所業である。

しかし、打者からすれば、その難しい作業こそが生き甲斐なのだ。
山なりの遅いボールを当てるのは素人でも簡単だ。

簡単な事はいくら上手くやってもつまらない。

難しい事がゆえに人はそれを成し遂げようと燃える。

端から見ているとバッティング大変ですね、と思う。

が、バッターは理屈抜きにその大変さが好きなのだ。

田中選手は野球をやり続ける事によって、体の痛みを感じるが、それでも野球を出来る限り長くやりたい、と語った。

一種のマゾである。

どんなに苦しい事があってもそれが快感につながるような仕事をしたい。

田中幸雄選手にマゾ精神を学ぶ。

カズJリーグ最年長記録更新

2007-05-14 01:23:35 | スポーツ
カズこと三浦一義がJリーグ最年長の40歳でゴールを決めた。

カズは「まだ上手くなれる気がする」と述べた。

スポーツをする上で、特にプロという実力主義の世界で年齢から来る衰えは誰も逃れる事が出来ない。

「年々練習はきつくなっている。でも、それに幸せを感じている」と言っている。

年齢から来る衰えを最小限に抑える為に、年々練習はよりハードになり、きつくなっている。

でも、好きな異性に好かれる為にならどんな努力でも出来るように、カズは好きなサッカーの為にならどんどん苦しくなる練習は苦にならない。

また、「これほどの充実感や興奮、感動を味わえるものはない。まだ通過点だけど」という言葉も残している。

興奮や充実感は、ただ好きだから味わえるものではないだろう。

本番の試合で良いプレーをする為に死ぬ程苦しい練習をして、死ぬ程苦しいプレッシャーを感じて、つまり、本番で結果を出す為にどれだけ時間、労力、エネルギーを費やしたか、が本番での興奮、感動に伝わるのだと思う。

好きな事だからといって、何も練習もせず、何もプレッシャーも受けずに試合をしても興奮、感動は味わえないだろう。

好きな異性を何も努力せずにモノにしても嬉しくないだろう。

「本当に好きな異性をモノにする為には自分を高める為に死に物狂いに努力して、モノに出来ないかもしれない、というプレッシャーに耐える必要がある。

カズはまだまだ成長している。

カズに年齢に関係なくチャレンジする姿勢を学ぶ。

ミルコ復帰へ立ち上がる

2007-05-13 01:29:40 | スポーツ
ミルコ・クロコップ選手が自身のジムに八角形の金網リングを設置して再起へ向けて始動した。

ミルコは、4月21日のUFC70で、ガブリエル・ゴンザガに自身が得意とする左ハイキックを受け、まさかのTKO負けを喫した。

その直後のインタビューでは「今後の事は考えれない」とショックを受けていた。

自身の得意とする左ハイキックで、それも寝技出身の選手に打撃でKO負けされたとあっては、屈辱以外の何ものでもないだろう。

恥ずかしくて街を歩けない、というような心情だっただろう。

しかし、ミルコは屈辱をバネにして這い上がる事が出来る男だ。

過去を振り返っても、2004年のヘビー級GP1回戦では一つ階級の下のランデルマンにKO負けした。2005年、念願のヒョードル戦では完敗を喫した。

ミルコは屈辱的な負けを喫した後、怒涛の快進撃を続ける。

ランデルマン戦後は、アレキサンダー、ジョシュらを相手に怒涛の7連勝を記録し、ヒョードル戦へ結びつけた。

ヒョードル戦の翌年の無差別級GPでは、念願のGPの優勝を果たした。

ミルコは逆境に追い詰められると力を発揮する男なのだ。

ミルコはきっと神様がいい試練を与えてくれた、と思っているだろう。

UFCではPRIDEで戦っている時とはリングの形、ルールが違う。

ミルコはその対応を怠っていた。それが最大の敗因だろう。

負けた理由の分析は済んでいるのだろう。

UFCの戦いに順応する為に金網のリングを設置した。

屈辱に真正面から向き合える男だ。

一流と平凡で終わる最大の違いは、倒れた時に立ち上がろうとするかガッカリと諦めるか、だけの違いだろう。

当然、ミルコは立ち上がる男だ。

ミルコが自身の屈辱を晴らす為に立ち上がった。

ミルコに屈辱に真正面から向き合う事の大切さを学ぶ。