CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

沖縄こそ“持続可能な社会”を目指して欲しい!

2006-11-18 22:55:15 | Weblog
沖縄に来ています。
九州の8行の銀行が沖縄に集まり、その会合でコスト削減の正しい考え方
を講演しました。翌日は、電気の無駄取りの営業にパチンコホールと大手
のリゾートホテルを回りました。電気の無駄が取れれば、その分CO2の
削減になります。ましてや、沖縄電力は日本で一番石炭火力の割合が高い
つまり、一番CO2を出している電力会社です。自ずと営業には気合が入
りました。


回ってみてパチンコ店の営業時間の長さに驚きました。9:00AM~23:45
です。何と、約15時間です。開店準備と閉店処理をあわせると19時間営業
です。恐ろしい電気の無駄遣いであり、CO2の排出です。自然の島であり
続けて欲しい沖縄の話です。

リゾートホテルは色々頑張っていました。400室のホテルは温泉から出る
天然ガスを使って発電できないかを真剣に考えていました。名護の300室
の1年前にできた素晴らしいホテルは自然の光をしっかり取り入れて、エネ
ルギーを大切に使っていました。


ただ、11月であっても外気温は暑い日は27度くらいになることから(衣替
えは12月1日です)エアコンは高くて24℃、低いところは22℃に設定して
ありました。銀行での講演中は寒かったです。ホテルも部屋に入るとしっ
かりと冷えていました。ペンギンが冷蔵庫の陰から出てきそうなくらい!


ただ、難しいのは日本人はリゾート慣れしておらず、短い期間にとにかく
“楽しもう”と言うことで、部屋は目いっぱい明るくし、部屋を出る時に
は、ヨーロッパなら電気もエアコンも全て消すところを逆に、帰った時の
快適な環境を求めてつけっ放し、入れっ放しで出かけるそうです。間違い
なく北欧の人は腰を抜かします。


また、夏場はビーチが近いのでバスタオルの使い方も半端ではありません。
2泊の滞在なら、多い人は2桁の回数シャワーを使い、その結果の水道使用量
は想像を絶します。(このままではマジで沖縄から水はなくなります。沖縄
には大きな川などありません。)その証拠に、なんと前出のホテルは地下に
海水淡水化装置まで持っていました。(これを動かすとまた多大なエネルギー
が使われるのですが・・。)


沖縄ではヨーロッパの様に自然と共生したリゾートはできないのでしょうか?

考えてみてください。
東京のOLさん、夏に沖縄に来る。
暑いのでリゾートホテルに着いて直ぐに部屋のエアコン全開。
出かける際も、電気もエアコンも一切消さず、エネルギー垂れ流し!

まず、東京からの長旅の汗をシャワーで流す。
バスタオル1枚消費(☆1)

海岸に行く。海から上がって来て海岸でまずシャワー。
バスタオル1枚消費(☆2)

部屋に帰って来る。海岸では十分に砂も落とせなかったのでシャワー
で髪を洗う。
バスタオル1枚消費(☆3)

食事前に、SPA(温泉)に行く。
バスタオル1枚消費(☆4)

食事後部屋に帰る。本格的入浴。
バスタオル1枚消費(☆5)

夜、近くをドライブする。汗を掻いたので寝る前にシャワーを浴びる。
バスタオル1枚(☆6)

朝起きてシャワーを浴びる。
バスタオル1枚(☆7)

もったいないので、もう一度SPAに行く。
バスタオル1枚(☆8)

これ、オーバーでも何でもありません。都会からやってくるOLさんの
一般的タオル消費構造です。
1日ではや8枚!?


シャワーを使う。お湯をだす。ボイラーが動くため重油が消費されます。
この狂った枚数のタオルを洗濯しなくてはなりません。リネン会社の4トン
トラックが島内を猛スピードでピストン運転です。もちろんCO2を撒き
散らして・・。


見事なまでの“持続不可能な社会”が実現しています。完璧に!


リゾートに行くとは、エネルギーを消費しに行くのではなく、都会で自然
から奪ったものを返しに行く旅でありたいと思います。
(少なくとも、リゾートにいる期間と都会にいる期間では、リゾートに
 いる時のほうがエネルギー消費が少ない型)

滞在中はバスタオルは2枚。夏であれば直ぐに乾きます。自分で洗えば
善いと思います。子供に洗濯を教える善い機会です。

出かけるときはベランダの窓を開けて自然の風を取り込んでおく。もち
ろん、あらゆる電気は消して部屋を出ます。コンセントから抜きます。
部屋は帰ってから冷やせば十分です。日本のエアコンは高性能です!

2泊目のホテルの総支配人は素晴らしい方で、まさにお客様に対するホスピ
タリティ、従業員に対するホスピタリティ、そして自然に対するホスピタリ
ティを持っていらっしゃり、この3者のバランスを常に考えていらっしゃい
ました。


来年4月に某新聞社から出版予定の本の仕上げは、このホテルで行うことを
決めました。

私一人だけでも滞在中はエネルギーの無駄遣いをしない行動をして見ます。


(Mr.削減)IN 沖縄 名護