『晴れた日は謎を追って がまくら市事件』

『晴れた日は謎を追って がまくら市事件』を読んだ。

晴れた日は謎を追って (創元推理文庫 Mん8-1 がまくら市事件)[本/雑誌] (文庫) / 伊坂幸太郎/著 大山誠一郎/著 伯方雪日/著 福田栄一/著 道尾秀介/著 価格：990円（税込、送料別) (2020/2/10時点) 楽天で購入

歴史があり海に面して風光明媚だが、不可能犯罪の発生率が異常に高い蝦蟇倉市。その蝦蟇倉市を舞台に5人の作家が描く連作（？）短篇集。登場人物や事件をあえて重ねるなど楽しく読める連作集。

収録されているのは「弓投げの崖を見てはいけない」（道尾秀介）、「浜田青年ホントスカ」（伊坂幸太郎）、「不可能犯罪係自身の事件」（大山誠一郎）、「大黒天」（福田栄一）、「Gカップ・フェイント」（伯方雪日）の5作品。「浜田青年ー」以外はミステリーなのだが、けっこう強引な謎解きでなんだかなぁ・・・。

「弓投げのー」は明らかにミスリードを誘う系で、巧いラストだがやはりちと無理がある。強いていえば、殺人事件はないものの「大黒天」は楽しく読める。一番面白かったのは「浜田青年ー」かなぁ。続編もあるみたいなのだが、読もうかどうか悩んでるところ。