小川糸の『食堂かたつむり』を読んだ。
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同棲中のインド人の恋人に、現金だけでなく家財道具一切を持ち逃げされた主人公。ショックで声が出なくなり、山あいの実家へ帰り、敷地内の小屋を改装して食堂をオープン。やって来るお客を食べ物で幸せにしていく。
全体的にのんびりした印象の語りで、ほんわかした読み心地。料理を作る描写は専門的でおいしそう。食堂での料理と並行して描かれるのは母子の確執と愛。それなりに楽しく読める作品だ。
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