大沢在昌の『走らなあかん、夜明けまで』を読んだ。
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初めての大阪に出張で来た主人公。少し目を離したすきに翌日の会議で必要な資料が入ったアタッシュケースを置き引きされてしまう。盗んだ男を追っていくと、さらに別の男に渡り、さらにはやくざのところへ。最初に盗んだ男が、本来受け取るべきアタッシュケースと主人公のアタッシュケースを間違えたのが原因。大阪に不慣れな主人公を助けてくれた女性がやくざの人質になってしまい、主人公は本来のやくざが手に入れるべきアタッシュケースを取り戻すために別のやくざのところに・・・。
巻き込まれ型のサスペンス小説。テンポのいい展開と手に汗握るスリリングさ、やくざ相手の丁々発止、これが面白い。痛快エンターテインメント。読んでおかないともったいない。続編もあるみたいなのでそちらも読んでみたい。