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東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

原爆少女渡米美談:東日本大震災

2011-04-15 07:19:09 | 社会・経済

戦後間もないころ、広島の原爆で重傷を負った少女のケロイドを治療するためにアメリカに呼ばれて渡米した少女があった。『原爆少女渡米美談』があった。マスコミが福島原発並みに狂騒状態になったのだ。『アメリカの善意』というわけだ。

広島と長崎に原爆を落として30万人の市民を殺戮したアメリカがカウンターパンチを繰り出してその罪障を歴史の法廷から抹消しようとした。その方策の一つであった。東京裁判での南京大虐殺でっち上げもその一つだ。広島長崎で虐殺した日本市民30万人の数と同じに30万人と言う数をでっち上げたあたりは小学生の算術である。

今度の友達作戦もなんとなく似ている。戦後もソ連やチャイナと一緒に何十年も世界各地で原爆水爆実験で地球を汚染してきた国が福島から80キロだ100キロまでは立ち入り禁止にしろと言っているのは、妙なものだ。

もっとも、トモダチ作戦は一説には日本政府が保有する米国債を処分して復興資金に充てるのを妨害するためである、という。やすい費用だろう。米軍の訓練にもなるし。

以上はマクラ(導入部)である。マスコミ諸君に頼みたいことがある。昔のことを思い出しているのだが、あれだけの殺戮のあった広島、長崎では二、三年後には広島に人々は住みだしていたのではないか。街の復興も爆心地のまわりで行われたわけだし、農業だって周辺でやっていたわけだろう。

勿論放射線医学が発達していなかったということもあっただろう。しかしの事後の調査で広島、長崎県人にどのような障害が出たのか警告するような報道はなかったような記憶がある。

アメリカは戦後すぐに原爆調査団を送り込んでデータを蓄積していたが、冒頭に紹介した『原爆少女美談』とはことなり、調査結果を一切秘匿していたのか。だから今度の福島事故でいち早く80キロ立ち入り禁止を自国民に指示したのか。

或いはアメリカも日本も、そして世界も実際には科学的データを持っていないからやたらに慎重なことをいうのか。そんなことはないと信じたいが、長崎広島の事後の対応と違いすぎるような『気がする(曖昧な記憶によると)』のでマスコミ諸君は是非長崎広島のAFTERMATHと比較する報道をしてほしい。